表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/214

盗賊って殺してすぐには終わらないんだよね。迷賊も一緒っす。

11・2修正しました。

休憩室に転がる死体から46人のステータスカードを抜き取る。

死体からアイテムボックスの中身も俺のアイテムボックスの中に移動させておく。

装備も何もかもを回収し終わってから死体もアイテムボックスに入れる。

部屋の中を3点セット魔法で血の臭いまで浄化した。


やはり俺の中には盗賊を生かしておけないと言う強い信念みたいなものがある。

俺のもらった記憶と経験が盗賊が存在している・生きている、それだけで許さないのだろう。

盗賊への強烈な殺戮衝動が盗賊討伐のたびに少しずつ減っていくのがハッキリとわかる。

ゴッデスは俺にまだまだ復讐者を続けさせたいのか・・・この復讐の先に俺には何が残っているのだろうか。

そんなことを考えながら休憩室の中を浄化する。

盗賊たちの怨念まで浄化しておく。

怨念がおんねんな・・・やっべぇ、またオヤジギャグを・・・クソ。


そろそろ昼食の時間だが、その前に最後の確認が二つを終わらせる。

まずはクラリーナがオーガに襲われて死に掛かった場所。

行ったらオーガが1匹出てきたが冷静にクラリーナが魔法で退治してた。

・・・問題ないな。

最後はクラリーナが休憩して強姦された場所の小さい休憩室。

よし、こっちも何もない大丈夫。

これならトラウマはないって考えてもいいな。


「クラリーナも大丈夫みたいだし、昼休憩にしよう!」

「もうミーったら。でもさぁしん君、るびの達はどうする?」

「おお、そうだな。今から確認する」


セバスチャンに念輪のグループ会話で話しかけた。


「セバスチャン、そっちはどんな具合だ」

「はい、ご主人様。今昼食を食べ終わって休憩中です。るびのの狩りの方も順調ですね。森林カマキリを5匹狩ることが出来ました。サソリオオクモは1度失敗して逃げられてますが、午後からのアタックでいけると思います。午後からは以前マリアが行った大きな池に行ってみる予定です」

「わかった。それならまたヒマを見つけてサーモンなどの魚を探してくれ。では引き続いて頼むよ」

「了解しました」


念輪を切って嫁たちに話しかける。


「るびのはもう食事が終わってるみたいだったな。クラリーナ、食事はここでしようと思うが本当に大丈夫か?」

「はい。心配ありがとうございます。我慢もしていませんのでここでかまいません」

「うん、これなら大丈夫だな。トラウマがないようでひとまず安心。じゃあ、ご飯にしてから休憩だ」


俺がアイテムボックスからテーブルとイスを取り出して昼食。

今日の昼食は昨日発見して購入した『うな丼』だ。

みんながお代わりした。


「ウナギってどこで取れるんだ? 出来れば自分でうな丼を作りたいんだけど」

「しん様が作ってくれるんですか? でも、このヨークルでウナギはどこにでもいますよ」

「は? どこにでも?」

「うん、そうだよ。大草原の中の池にもいるし、大森林の河にも池にもいるよ。ヨークル川にもいるしシーパラ大河にもいる」

「マジか! じゃあ、セバスチャンに頼もう」


念輪でセバスチャンにウナギを大量に頼んでおいた。

これで安心だな。

食後は緑茶でノンビリとした。

マリアがポットに準備してくれている緑茶だから癒し効果がハンパない。


休憩を終えて午後のダンジョンアタック開始。

もうトラウマを気にすることもないので、今日は時間の許す限り行けるところまで行こうということになった。

地下4階は『モウギュー』突進しか脳のない牛肉だ。

もはや素材でしかない。

アイリがモウギューの突進を弾き飛ばしたのを見て我慢できなくなってアドバイスをする。


「アイリ、違う。弾き飛ばすんじゃない。受け流すのでもない。相手の突進力の全てを『吸収』するんだ。全部自分の力として吸収するイメージを持って! 今のアイリならサイラスの突進でも吸収できるよ」


そういって実際にアイリの目の前でモウギューの突進を吸収して見せてあげた。

アイリも目の前で俺がお手本をしたのが良かったのか、5回ほど試行錯誤を繰り返したら出来るようになった。

音は吸収は出来ていなかったが、モウギューの突進力と攻撃力は完全に吸収できるようになった。

さすが俺の嫁。

牛ロースも牛ヒレもそんなに要らないのでアイリが出来るようになれば牛肉くんには用がないので地下5階に行く。


地下5階はボス部屋。サイラスだ。

今回は普通のサイラスだったのでアイリの練習相手になってもらう。

1度目は失敗して弾き飛ばしてしまった。

2度目は受け流してしまう。


「まだ、上半身の力が入りすぎだ。もっと自然体で」

「おしいけど、まだダメ。今度は柔らかくし過ぎてる。もっと力も魔力も全身にバランスよく吸収していくんだ」


こっちに向かってきたので俺がもう一度手本を見せる。


「・・・あ! そうか、なるほどわかったよ」

「もう大丈夫だな。ほらアイリ挑発して!」

「この短足ヤロー! こっちにこい!!」


アイリの挑発でサイラスがアイリに突進して行く。

今度は完璧にできた・・・音まで吸収してる。

サイラスも今度はぐるっと回ってからアイリに突進したがまた音もしないで吸収された。


「よし。もう完璧だな。ミー、もういいぞ」


俺の許可の声でミーがアイリの後ろから、アイリを踏み台にして飛び上がりサイラスの脳天に槍を振り下ろす。一発で終わったな。

サイラスのドロップアイテムはサイラスの角を含む全身の皮だった。

魔石が2個と魔結晶が1個。

魔結晶は先ほどとったオークロードより少しマシかな? ってレベルの質だった。

サイラスの全身の皮を見てアイリとミーが大興奮している。


「しんちゃん! 凄いって! サイラスの通常ドロップは角。レアが皮なんだけど、皮って普通は一部分だけなんだよ。全身の皮で角までって言うのは超レア!」

「サイラスの全身の皮なんて10年に1回ぐらいしか出てないんだよ。前に出たときは私とミーが冒険者になって、すぐまもなくだったから13年ぐらい前だよ! 凄い! はじめてみた」

「お、おう」


俺とクラリーナは逆に物事を知らなさ過ぎて、アイリとミーの超ハイテンションについていけずに2人で黙ってしまった。

夫の俺ですら返事するのが精一杯。

アイテムボックスに入れてからアイリとミーに質問した。


「サイラスの皮と角の使い道って何?」

「武器でも防具でもどっちもいけるね。私の前に使っていた十文字槍も自分で狩ったサイラスの角を使ってるしね」

「しん君、クラリーナ。いきなり変なテンションになってゴメンね。私たちも練習がてらに10匹ぐらいサイラスを狩ったけど角2本と、ごく一部の皮でおなかの部分だったから槍を作るために角一本と皮は加工費のためにおやっさんに売ったしね。」

「なるほどな。そういうことなら興奮するのもわかるな。でもいきなり2人が豹変したから驚いたよ」


「私もビックリしました。私にはアイリさんの衝撃を吸収する技術の方が凄いと思いました。教えてるしん様も凄いです」

「あの吸収するのはシールダーの上級になると出来るようになるんだよ。アイリの後ろから見てて、もうすぐにも出来そうなのになんで練習しないんだ? って疑問に思ってたからね。いい機会だったから今日、教えてみた。モウギューとサイラスって凄く良い練習相手がいるし。本当にヨークルはアゼット迷宮のおかげで盾職の練習には最適な場所だな」

「私もこれでシールダーの上級までこれた」

「良いなーアイリ。私も早く槍の上級に行きたい!」

「はぁ? 何言ってるの? ミーはもう槍の上級以上になってるよ。アマテラス様から『属性攻撃』の祝福をいただいたんだよな? アレって上級レベルの技じゃないよ? マスタークラスのスキルなんだけど」

「え”、うそ!」

「そんなことで自分の嫁はだまさないだろ。あのスキルを無意識に出来るようになるのが槍のマスタークラスの条件の一つなんだけど」

「でも私、使えない技もいっぱい・・・」

「まぁ、焦る必要ないさ。俺たちには『時間はたっぷりある』だからな」

「そうですね。皆さんでゆっくり成長していきましょう」


クラリーナが上手くまとめたところで地下6階に行く。


アゼット迷宮地下6階は『ミノタウロス』ミルクさんだな。

ミルクさんは連戦になる1・2匹で出てくるがノンビリしてると次が来るのだ。

といっても規格外な俺がいるし、アイリもミーもここで苦戦する冒険者じゃない。

おかげで苦戦もしないでミルクと練乳狩り。

俺といると練乳が多いってアイリとミーが興奮してる。

クラリーナも練乳が好きみたいなので喜んでる。


この地下6階の休憩室に行き午後の休憩をする。

休憩の時に今取ったばかりの牛乳と練乳と塩を使って練乳シャーベットをみんなに作ってあげた。

凄く美味しかったらしい。

大絶賛で1リットル程も作ったのにすぐに無くなってしまった。

流石にこれはオヤツだし食べ過ぎると腹の調子が悪くなるしって何とか納得してもらった。


「もっと作って! 次回のオヤツの時に食べるから」


ってミーが言ってるので説得開始。


「いまの1リットルの練乳シャーベットを作るのにミルクは1リットルだけど練乳は300cc必要。ミルクさんのレア1個で30ccしか入ってない。だからレア10個分使ってるんだけど・・・練乳の残りの量を考えるとあと2リットルほどの練乳シャーベットしか作れないよ」


「「「練乳狩るべし」」」


説得は失敗だったようだ。

むしろ炎上させてる。


「え? なに? ちょ、ま」


3人の嫁が突然叫んで立ち上がり午後の休憩は打ち切られた。

俺がテーブルなどを片付けてる間に嫁たちは狩りに行ってしまう。

片づけが終わり休憩室から出ると嫁の叫び声が聞こえる。


「牛のくせにノロノロしやがって! さっさとこい!」


アイリの凄まじい叫びと挑発がこの空間以上に響き渡り、次から次へとミルクさんが襲ってくる。

涎を撒き散らして興奮して巨大なハンマーを振り回すミルクさん。

でもそれ以上に嫁が怖いです。

狂ったように次々襲い掛かるミルクさんを超笑顔で狩り続ける嫁が怖かったので見ないことにした。


俺は何も見ていない・・・俺は何も見ていない。


俺は落ちてるミルクと練乳を拾い続ける。

拾うのに邪魔なミルクさんだけ狩った。

30分ほど狩り続けてようやく一息つきながら散乱するドロップ品を4人で回収して行く。

その後も狩りまくった。

俺だけでも100以上狩ったな・・・練乳は50以上は手に入ったので1人1リットル分の練乳シャーベットを作って渡した。

これで何とか落ち着きを取り戻してくれた。


いつでもここにこれるから今日はこれでおしまい。


地上に戻る前にマリアと念輪で連絡を取る。

俺たちは地上に戻ってから迷賊のことで時間がかかると思うのでるびのたちに待ち合わせ場所で待っててもらうように指示しておく。

待ち合わせ場所は以前も休憩した大森林の中の広場だ。

結界用のミスリル棒はマリアのアイテムボックスに転送した。


転送部屋に行き地上に戻る。


地上に戻り冒険者ギルドのアゼット迷宮出張所に顔を出して説明しようとしたが凄く混んでるので諦めた。

冒険者ギルドのヨークル支部の方に行ったほうが職員の人数が多いのでここよりも早そうだ。

食いしん坊の息子を待たせてるしな。

ここで待ってたらさらに時間がかかる。

嫁たちを連れて大森林の中に入って行く。

しばらく歩いてから待ち合わせ場所に転移した。

セバスチャンに念輪で話しかけたら、待ち合わせ時間までまだ時間があったので近くで狩りをしていたみたいだった。

確かにあと20分ほどあるから、そのまま継続させた。

俺たちが待てばいいし。


「しん様、ギルドで迷賊の報告はしないのですか?」

「アレだけ混んでたら何時間もかかりそうだから後でヨークルの方に行こうよ。ついでに明日からヨークルを離れるんだから、たまにはみんなで外食でもしないか?」

「それなら良い所があるよ!」

「アイリ、あそこに行くのも久しぶりね」

「うーん。るびのも連れて行きたいから従魔OKのところがいいんだけど」

「しんちゃん、大丈夫だよ。あそこなら別料金はとられるけど、個室を借りれば魔獣でもゴーレムでもOKだから」

「個室で美味しいところって『とんこつラーメン』ですか?」

「とんこつラーメンがイーデスハリスにあるのか?」


大絶叫してしまった。流石にこれは看過出来ない。

嫁3人がドン引きしてるが・・・オマエラモサッキヤッタジャナイカ。

練乳で。

だけど男は謝らないといけないんだなこんなときは。

女は見過ごせっていうのに。


「す、すまん。興奮してしまった。俺の転生する前は大好きな食べ物だったからな」

「あ、そういうことですか。それなら納得です。しん様がおっしゃるように『とんこつラーメン』は転生者がこの世界に伝えました。その最初の場所が今話してる『とんこつラーメン』です」

「そうなのよ。そこの店って100年ぐらい前は冒険者が使うような宿屋でね、料理の上手な主人が経営していたの。そこに宿泊していた転生者が大森林の南側でたくさん生息しているオークの骨を使ってとんこつラーメンを作ったのよ。それで、その味を気に入った主人が転生者にレシピを聞いたの。それから主人が人生をかけて作りあげたのが今のとんこつラーメンの味なの」

「そこで宿屋の食堂のメニューに載せたら、店は宿屋なのに皆泊まりに来ないでとんこつラーメンしか食べにこないから、宿他をやめて上の部屋は個室になった。そういう店だから従魔もOKになってるの。だから心配要らないよ、しんちゃん」

「それは間違いないな。うん、今日絶対に行こう。るびのが食べられそうなメニューはなさそうだけど」

「るびのが食べられそうなメニュー、それはないかなぁ。チャーシューのチャーハンはあるけど」

「チャーハン! チャーシュー!」


・・・やべぇ、俺泣きそうだよ。

目がウルウルしてきた。

俺の知らない転生者さんどこのどなたかは知りませんが、ありがとうございます。

天を見上げて空に祈る。

もう二度と食べられないと思ってた。レシピがないから俺には作れない・・・でも、食べられそうだ。

カレーの時と同じで食べたら泣くかもしれんな。


「何か完全に意識が飛んじゃったね。私たちの愛しの旦那様は」

「もうミーったら、急に変なこと言って。・・・でも、しん君の故郷の味なのかしら」

「どうなんでしょうか。でも、故郷の味でもう食べられない。と、思ってたらまた食べられそう。なんてことがあったら私も意識が飛んじゃうかも」

「へ? ちなみにクラリーナの故郷の味って? ヨークルって食が充実し過ぎてて『コレが名物』ってのはないよね」

「うーん。今ミーさんに聞かれて思いついたのは昨日のお昼に食べた『豚バラ肉の生姜焼き』っていうのと、先ほど食べた『練乳シャーベット』ですかね。両方ともしん様の手作りですけど」

「「アレはヤバイ」」


そこにるびの達が帰ってきた。俺もトリップから帰ってきた。


「「ご主人様お待たせしました」」

「とうちゃん、ただいま。最後にサソリオオクモ狩れたよ。2匹いけた。ゴブリンってヤツも10匹ぐらい狩れたよ」

「おお、凄いなるびの。よく頑張ったな」


と、頭をなでてやったら、えへへへと喜んでいる。

それからまた門の手前まで転移して道に出てキャンピングバスに乗る。

時間がもったいないし冒険者ギルドに直行する。

到着して馬車置き場にキャンピングバスを乗り入れ、みんなを降ろしてからキャンピングバスをアイテムボックスに入れる。

とんこつラーメンはこの冒険者ギルドから程近い場所にあるらしいので、ギルドの用事が済んでからはここから歩きだ。

中に入り受付に話しかける。


「アゼット迷宮の迷賊を討伐したので確認をしてください」

「ええ! 少々お持ちください」


と言われたので待つと、ギルドの幹部職員のケンジが来て、また会議室に行くことになった。


「早乙女様、アゼット迷宮の迷賊は冒険者ギルドでは存在が確認されていませんので、いちよう規則ですので早乙女様のギルドカードも一緒に確認させてください。お願いします」


ケンジに言われたので迷賊の46枚のステータスカードと俺のギルドカードも渡す。


「あ、そういえば死体も持ってきたけど、どうすればいいですか?」

「素材買取の取り扱いになりますけどよろしいですか?」

「素材になっちゃうんですか? 人の死体が?」

「合法的な死体ですからね。従魔のリビングデッドの改良などに使われたりしますね」


46もの死体を俺はアイテムボックスから取り出して渡していく。

破片なんかも全部渡す・・・あってもいらないしな。

結構ボロかったので1体平均10万Gでの買い取りになった。

460万Gゲット。

先にギルドカードに入金してもらう。


迷賊としては確認されていないが全員が指名手配をされてる犯罪者の集団だったので、それの指名手配犯の殺害賞金の確認だけで時間がかかる。


合計1200万G。

迷賊の討伐賞金が1人5万G×46人で計230万G。

今回迷賊退治の総額は1890万Gだった。盗賊と比べると1/10だけど仕方がない。

残りの1430万Gをギルドカードに入金してもらう。


それで疑問に思っていたことをケンジに直接聞いてみることにした。


「ケンジさん、盗賊って普通に買い物とか不可能だから所持金ってほとんど所持してないですよね? 実際、以前退治した『草原の暴風』って盗賊も148人もいて所持金の総額は100万もなかったです。でもなんでこいつら迷賊は46人で5000万G以上の金を所持しているんですか? ステータスカードを回収している時に軽く計算しただけなんで詳しくはわかりませんが」

「それにこいつらって男はいらんみたいなことを言ってましたんで女は奴隷として売ってたりしませんか? その場合って『迷賊と繋がっている人間がこのヨークルにいる』ってことじゃないですか?」

「殺す時の最後の言葉も自分達のバックに偉い人間がいるようなことを匂わせていたので。これって、ただの迷賊退治だけで終わらないと思うんですけど・・・いかがですか?」

「それで最後に、退治した迷賊の所持金って俺がもらえるんですよね?」


これらの俺の疑問には流石のケンジも処理できずにフリーズした。

一緒にいたギルド職員までもが固まってる。

固まられると俺は帰れなくなるのでパンパンと手を叩いてみんなを正気に戻す。


「すみません。俺も俺の家族も腹が減ってるし、明日からの依頼は朝が早いので早く終わらせて帰らせてください」

「は! 申し訳ございません。あまりの情報で意識が飛んでしまいました。早乙女様には情報の提供までありがとうございます。盗賊の所持金につきましては後日になってしまいますので、今日はもうお帰りになっていただいてもかまいません。ありがとうございました」


これで帰れるな。

皆のところに戻り冒険者ギルドを出てとんこつラーメンを目指す。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ