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明日以降の相談してる話っす。

10・29修正しました。

本拠の丘の洞窟内の元早乙女邸に直接転移したのでガウリスクにすぐに会いるびのに挨拶をさせた。


「こんばんわ、はじめまして。ボクの名前はるびの・早乙女です。白虎です。これからよろしくお願いします」

「おぉ貴方が、るびの様ですか・・・私の名前はガウリスクです。ここのグリーンウルフのリーダーをしています。早乙女様の部下でもあります」

「とうちゃん、部下って何? リーダーって何?」

「リーダーってのは群れの中で1番偉いやつだな。で、俺の部下ってのは俺の子分だな。だから・・・群れで1番偉いのがリーダーで俺はその上のボスってことだ」

「おー、さすがとうちゃん。すっげぇ」

「ぬははは」


両手を腰にして胸をそらし高笑いする俺・・・悪役みたいだな。

しかも口だけは達者なのに、すぐヤラレル系のボスっぽいザコ。


「わざわざの挨拶、ありがとうございます。白虎様のことは銀大熊と炎虎にも知らせを送っておきますので」

「気を使わせて悪いな、ガウリスク。銀大熊と情報のやりとりは出来るようになったのか?」

「はい、あれから何度か使者をお互いに送りあっております。平和になりました」

「そうか、まぁ仲良くな。緊急連絡用にこれを渡しておくよ」


念輪をガウリスク用に作る。

首輪型でもいいのか聞いたら、是非にもって喜んでいた。

そういえば初めて会った時も従魔としてテイム契約して欲しいって懇願されたな・・・子分ってことで落ち着かせたけど。


念輪で会話の練習をしていると最初はテイマースキルの念話でガウリスクと話をしていたのも思い出したな。

『ボスとリーダーは何で念話でずーっと会話してるんですか?』ってバリスクに普通に話しかけられて驚愕した記憶があるよ。

魔獣と普通に会話できるなんて、さすがに俺のもらった記憶や経験にもなかったからな。


とりあえず人族とトラブルになった時の緊急連絡用ってことでガウリスクに装備させた。

外れないように締め付けないように魔法で装備させる。


ガウリスク達の戦争を助けて欲しいって、俺に言ってた子供のグリーンウルフにお礼を言われたので、お礼代わりってことでモフモフさせてもらった。

これであと10年は戦える。

やっぱりモフモフは正義だな。

用事が済んだのでガウリスク達に別れを言って早乙女邸の玄関に転移する。


玄関で自分を3点セット魔法でキレイにして、るびのはマリアが魔法でキレイにする。

居間の方に歩いていきながら声をかける。


「ただいまー、今帰ったよ」

「しんちゃん、るびの、おかえり。るびのどうだった? 狩りは出来た?」

「ミーかあさん、ただいま。頑張ったよ俺。デカウサギ4匹とばくそーちょー2匹。何匹か失敗しちゃったけど、マリアねーさんが教えてくれたから狩りができた。楽しかったよ。また狩りしたい」

「しん君、るびの、おかえりなさい。るびのは狩りに目覚めちゃったみたいね」

「しん様、るびの、おかえりさいませ。明日も空いてますし、またどこかへ狩りにでも行きますか?」

「あー、そのことなんだけど、明日のことで聞きたいことがあるから食事中にでも話をしよう。俺は着替えてくるから、今から食事の準備をたのむよ」


そういって1階の使っていない部屋に行って着替える。

晩ご飯を食べながら皆の意見を聞く。


「明日は一日空いてる訳なんだけど、俺たちでダンジョン『アゼット』に行かないか?」

「るびのにはダンジョンはまだ早いです」

「マリア、俺たちがダンジョンを攻略中は、るびの・セバスチャン・マリアの3人で大森林で狩りをしていて欲しい。日中の大森林で2人のサポートがあれば、るびのならいけると思う」

「はい、わかりました。それならば可能です」

「え? セバスにーさんいいの? やったぁ、俺も大森林デビューだぁ!」


るびのはダイニングテーブルに、るびの専用のイスを作ったのでそこでお座りして肉を食べる。

肉は今日、自分で仕留めたデカウサギ。

なのだが、噛み応えがないって文句を言うので焼いて出してやったら美味しそうにガツガツ食いだした。

焼いた肉を美味しそうに食べる聖獣ってのは・・・いいのか?

マリアは俺達の給仕で忙しいので後はセバスチャンに、るびのの世話を任す。


「よし、るびのの方は大丈夫だな。俺が明日ダンジョンに行こうって言い出した訳はクラリーナが心配で」

「私がですか?」

「あぁ、クラリーナが大怪我をしたのも、クズどもに最悪な体験をさせられたのも・・・あそこのダンジョン『アゼット』での事だからな。トラウマとかなければいいんだが・・・トラウマがあるならあるで早めに知っておかないと。早めに皆でダンジョンに行って確認しておこうと考えていたんだ」

「んー、なるほどね。そういう訳だったんだ・・・それなら理解できるね。しんちゃんの言う通り早めに知っておいた方がクラリーナの為にもなるしね」


「そういうことか・・・確かに強烈な体験でトラウマを持ってる冒険者もいるからね。私とミーの知り合いにも『馬車に乗れない』って男がいるよ」

「アイリさん、その男の人は馬が怖いんですか?」

「正確にいうと馬も馬車そのものも大丈夫なのよ。馬車に乗って移動するってのがダメなのよね。彼が始めて乗った荷馬車がワインバーンに襲撃されてね。荷馬車が引っくり返って彼は荷物の下敷きになって助かった。だけど荷馬車の重い荷物の下敷きのまま、まったく身動きできない状態で丸一日。次の便の荷馬車が通るまで放置されてたのよ。怪我はしてなかったけど閉じ込められて身動きすら出来なかった経験が彼の中に今でも残ってて動いてる馬車に乗れないの・・・シラフでは」

「はぁ? シラフでは乗れないって? アイリ、どういうことなんだ?」

「冒険者として馬車にのれないのでは仕事に困る! って、それで彼が考え付いたのが・・・馬車に揺られるのがイヤなんだから、それ以上に自分がベロベロに酔っ払ってりゃいいじゃん! ・・・まぁ、そういうやつなのよ。でもそれで乗れるようになったから良かったというべきかな」


アイリへの質問にミーが答えてくれた。

でもミーの明るい話し声でクラリーナの表情が和らいだ気がするから俺も砕けた声を返す。


「いいのかそんなんで」

「うん、大丈夫。彼は普段酒を飲まなくなった代わりに、荷馬車での移動中は飲みっぱなしだけどね」

「そうだねアイリ・・・でもトラウマがなければいいけど、もしあっても彼みたいに考えれば対応できることもあるし。クラリーナの場合は最悪ダンジョンに行かなければいいじゃん」

「まぁ、俺も今のミーの意見を考えて、クラリーナとみんなを明日のダンジョンに誘ってるんだ」

「は、はい。では、みなさん明日はよろしくお願いします」

「じゃあ決定だな」


俺のこの言葉を合図に食事が終わってる俺たちはリビングへと移動する。


リビングに移動してみんなでマッタリ紅茶を飲みながら話を続ける。


るびの専用のソファーをリビングにも作った。

日に日に大きくなる・・・るびののために1m×1mの大きいソファーにしたがこのままだと何日持つかってレベルだな。

既に柴犬サイズより大きくなってる気がする。


「明日は予定が決まったな。マリア、るびのは大森林内では何時までの狩りが可能なんだ?」

「るびのの場合ですと、夕方からの大森林は少し不安があります。16時位までが妥当な時間です」

「るびのは夕方からは不安なの?」

「はい、ミネルバ奥様。るびのはまだ集団戦の練習はしておりません。大森林は夕方以降は集団で襲う魔獣が増えてきます。ですのでいきなり本番というのは避けた方がよろしいかと」

「マリア説明ありがとう。ということだから、16時までがアゼット迷宮をアタックできる時間にしよう」

「それぐらいがいいかもね。クラリーナがトラウマがなかったというのが最低条件なんだけどね」

「アイリさん、気を使っていただきありがとうございます」

「クラリーナも今からそんなに硬くならないでよ。で、しんちゃんお昼とかはどうする? 皆で食べる?」

「それは俺も悩んでるよ。俺の転移魔法があるからここでだって食べる事もできるからな」

「それは流石に気がぬけちゃいそう」

「でもミー、それはクラリーナの様子次第ってことにしない? ここに帰ってきたら気も休まるだろうからね。慣れるまでは長時間緊張しっぱなしっていう事態は避けた方がいいと思う」

「そうだな・・・俺もアイリの意見で賛成する。別に固く考えないで状況見て臨機応変ってことにしよう、無理は禁物だ。クラリーナも絶対に無理とかするなよ。苦しいなら苦しいって言ってくれればいいし、我慢は必要ない。ここにいる皆は家族なんだからな? 言わなくてもダメそうならこっちで判断するからな?」

「ありがとうございます。肝に銘じておきます」


真剣に話を聞くクラリーナになぜかみんなでホッコリしてしまった。

俺はここで話題を変える。


「もう一つ聞きたいことがあるんだけど・・・あさって以降の依頼についての話なんだけど、アイリとミーに経験者として意見が聞きたい。こういう場合って宿泊はどうなるの? ゾリオン村って宿泊施設がいっぱいで以前、泊まるところがなくて村から追い出されたんだけど」

「ええ? ホントですか? ミーさん、そんなことってあるんですか?」

「流石にそれは考えてなかったよ。私たちが護衛任務で行った時はゾリオン村の宿泊施設に泊まったよね?」

「今、ミーが言ったように私たちが仕事で行ったときは冒険者ギルドの宿泊施設に泊まりました。使えないなんて思ってもみなかったわね」

「俺もすっかり忘れていて、今話をしてる時に思い出して、それを考えると気になって仕方がなかったんだ」


「しん君、どうしてゾリオン村の宿泊施設はいっぱいだったの?」

「俺が見たのは8日ほど前で開拓村から避難してきてる人でゾリオン村のすべての宿泊施設が埋まってて、それでも足りなくて教会とかゾリオン村の中でテントを張って過ごしてる人までいたよ。俺は旅人だったら村の外で泊まってねって遠まわしに言われたよ」

「それは、ちょっと考えてもいませんでしたね。その情報はもう少し早く聞きたかったです」

「アイリ、今更そんな事言っても。それでしんちゃんどうするの? 改善されてるって可能性はない?」


「・・・まったくないだろうな。今回の場合は『さらに職人などの人間が100人以上増えてる』って事だしな。一緒に行く職人が100人いるんだぜ?」

「これは無理ね。まだ開拓村への移住は出来てないだろうし」

「てゆーか、開拓村に移住出来るようにするために今回の職人と物資の移動の依頼なんだって」

「そうだなミー。今回は俺たちはキャンピングバスの中に宿泊するってことにして、家に帰ってこないか? 旅の雰囲気は今回はなしでもいいだろ。セバスチャンとマリアにキャンピングバスの見張りをしてもらえばいい」

「しん様の言うとおりですね。今回は旅ではないと私も思います」

「そうね・・・こういう場合に考えられるのは村長宅に止まってくださいっていうパターンかな?。少しでもしん君に貸しを作っておきたいと、商人が考えそうな手ではあるね」


「私もアイリと一緒の意見だな。ガルディア商会は私たちとのつながりを深くしたいって思ってると考えれるね」

「俺もアイリとミーの意見に賛成。何も言わなかったのはゾリオンがやり手の商人なんだからだろう。商人と仲良くするってのはいいけど、どこかの誰かの専属になるつもりは今のところないよ」

「なるほど。勉強になりますです」

「開拓村の状況も似たような感じだろうな。だから依頼中は毎晩帰ってきたほうがいいと思う。

「「「そうですね」」」


これで依頼中は毎晩早乙女邸に帰ってきて、そのまま寝ることに決まった。


さぁ、そろそろ風呂にでも行きますか?

ってことで風呂には嫁たちに先に移動してもらった。

るびののベビーベッドを解体して、るびの用のベッドをつくる。

ベッドではなく巨大なクッションにした。2m×2mで厚みは30cmぐらいの巨大なクッションを作った・・・寝室のレイアウトも変える事に。


少し長方形な部屋の真ん中にソファーセットを置く。

今まで部屋の半分ぐらいを使った10人ぐらい座れそうなものはやめた。

俺たち4人が座れればいいからソロで座り心地のいいファーストクラス仕様のソファーを4つ置き、真ん中にテーブルをセットした。

俺たちの超巨大なベッド・真ん中にソファーセット・反対側に1mほどの高さの仕切りを置いて、るびの専用クッションの配置にした。

るびののクッションには四隅に魔石を仕込む。

無音ベビーベッドと同じ仕様にした。

るびのは毎晩朝までぐっすり寝ててもらわないと。

夫婦で愛し合ってる時に邪魔されても困るし。


寝室の準備が出来たので、るびのが熟睡してるからそのまま寝室のクッションに運んであげた。

グリーンウルフの子供もモフモフで良かったが、るびののモフモフは最高級だな。

両手で抱いて運びながら思わず自分のホッペをモフモフにすりすりしてしまった。

モフモフはヤバイ・・・魔性の魅力が詰まってる。


るびのを運び終わって俺も風呂に移動する。

昨日はしないで寝たので、更衣室で服を脱いでる段階で・・・元気だ。

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