さて、異世界転生して9日目。朝から外は雨っす。そんでもって、アマテラスのデレがちょっとヤバイ領域に入ってる気がするっす。
10・3修正しました。
翌日は朝から、このイーデスハリスの世界にきてから初めての『雨』だった。
昨晩はやりまくったな。
クラリーナも男との行為への恐怖心とかはなくなってそうだった。
クラリーナへはダンジョンでの経験で粗末に扱わないように気を使っていたが、クラリーナ自身がもっと激しくしてくださいって懇願するので・・・
クラリーナはドMだな、アイリ以上の素質を感じる・・・ドMとしてのだけど。
アイリは言葉で攻められるのが大好きなドM。
クラリーナは愛する人の欲望をぶつけられ攻められるのが大好き。
ミーは強引にさせられてる感が好きなタイプだな。
Mにも種類があるなぁ。
何度か俺がいつものセット魔法『洗浄・浄化・乾燥』を使っていたら、クラリーナも覚えて何回かの練習で使えるようになっていた。
・・・さすが魔法の申し子。
今覚えた魔法がすぐに使いこなせるようになった自分に、クラリーナ自身が驚いていた。
クラリーナには全部正直に話をした。
俺が転生してきた『転生者』だってことも。
それで俺は主神ゴッデスから祝福をもらってることも。
イーデスハリスに来てから今まで経験した事も全部話した。
自分が魔法の適性があるのはうすうす感じていたが、そこまでの能力があるなんて思ってもみなかったクラリーナは驚愕してる。
だけど『賢者にまでなれる素質がある』って主神ゴッデスが言ってたよ!
って教えたら、コブシをにぎって頑張りますって気合入れてた。
うん、可愛い。
そのついでに昨日のダンジョンでの出来事を思い出して、サイラスの希少魔獣を倒して手にいれた『サイラス(希少魔獣)の槍』をミーに渡す。
ミーに片鎌槍だけどいいのか?
と聞いたけど、こっちも使えるから大丈夫、そろそろ新しい槍が欲しかったから買うかどうしようか悩んでいたって言ってた。
その槍はミーにあげる。
ミーにあげるために持って帰ってきたものだからな。
所有者も『ミネルバ・早乙女』にもう変更されているよと教えてあげた。
ミーが嬉しそうに寝室の中で感触を確かめるように振ってる。
ミーが凄く嬉しそうなのであげた俺も嬉しい。
ただ、寝室で槍を振るうのは危険だからやめた方がいい。
旦那の前で素っ裸で槍を振り回すのもやめた方がいいと思う。
明日になってから庭で振り回したほうがよくないか?
って冷静に言ってやったら慌ててアイテムボックスに片付けていた。
ミーのアタフタする姿に萌える。
それで今日は朝から雨だったのでミーがしょぼんとしてる。
子供みたいで可愛いな。
朝食を食べ終わったら嫁3人にはるびのと遊んでてもらい、昨日の制作途中でやめてたガレージと門と塀を一気に作る。
石材も大量に持って帰ってきた。
うん、100トン以上は持ってきてる。
雨の中の作業も終わったので、門番ゴーレムのユーロンド3体の雨の中での不具合がないかチェックしたが何も問題なかった。
セバスチャンとマリアは増水する河に入って作業までしてもらってから確認したが何一つ問題はなかった。
さすが俺の『神の創り手』スキルによって創られたゴーレムだな。
ガレージから邸内に入れるように玄関の下駄箱を撤去して扉を作った。
早乙女邸の正門とガレージの門は石製にした。
正門のドアは砂を限界まで重力魔法で固めた石で作った両開きのドアだ。
表面はミスリルで薄くコーティングしてある。
正門は中から外が見えるように柵のような形になってるが重さは扉1枚が5トンある。
この扉の下にはタイヤもコロも何もついていない。
10cmほどの溝に入ってるだけで、溝は固定化の魔法で床石が固めてある。
水が抜けるように床石を組んで作ったので雨でも大丈夫。
門を開ける時は手動で持ち上げて移動させる。
俺・嫁3人・俺と同じ魔力パターンをもつ俺が作ったゴーレムだけが持つ時に、重力軽減魔法がかかり重さが500グラムほどになるように設置された魔石が使ってある。
運ぶのは面倒だが防犯対策や敵に攻められた時は『重さ』というのは、それだけで防御力が高いし防犯にも最適だろう。
ガレージのドアはスライド式。
これも俺たち以外には2トン以上の重さになっている。
ドアの取っ手に魔石がつけてあり重量が魔法で軽くなった時だけ浮き上がってコロが動くように設定した。
今日はあいにくの雨だけど、雨の中のキャンピングバスの性能を確かめてみたかったので、キャンピングバスで移動することにした
。
今日の行き先は教会・おやっさんの店・冒険者ギルド・クラリーナの実家の順番だな。
クラリーナと俺の結婚を、報告するために教会は先に行くことになった。
おやっさんの店はクラリーナの防具を買いに行く。
クラリーナが着てる服はまだしもローブは新調する。
持ってたローブは死んだ商人の次男が買ってくれたものだから早く装備を替えたいんだそうだ。
・・・確かにそりゃそうだ。
冒険者ギルドは、るびのの従魔登録・・・テイムする魔獣は冒険者ギルドの首輪をしないといけないようだ。
アイリとミーに今朝の食事中に教えてもらった。
魔力パターンを登録して飼い主の冒険者ギルドカードに登録。
首輪はただ証明する為だけのもので魔法で固定されるらしい。
別に呪いとかそういった類ではなく、大きさが変化する魔獣をテイムしてる冒険者も多数いるので、そういう魔獣でも大丈夫なように首輪の長さは自由自在になってる。
固定するのは外れないように、切れないようにするためだ。
聖獣って従魔登録の時にバレるだろうから気にしないようにするしかない。
うちの一家に手を出そうとするバカタレは殺してもいいって嫁の前で言ったら、るびのをモフモフしながら間違いないと全員の意見が一致した。
クラリーナの実家は実家にある荷物が欲しい事と、家族に私は早乙女家の人間になったと決別宣言をしたいんだそうだ。
だから教会のあとでなら時間はいつでも良いとクラリーナは言ってるので後回しになった。
教会に行く前に結婚の挨拶をしたほうがいいんじゃないかと聞いたが、それは必要ないってクラリーナに断られてしまった。
私はバスカトルの家に捨てられたし、私もバスカトルの家を捨てる。
ステータスカードを見せて・・・
「私のステータスカードからも『バスカトル』の名前はもう消したから、貴方達の記憶からも私の存在を消して欲しい。その後で貴方達は貴方達だけで幸せになってね。私は早乙女の嫁にさせてもらって、もうすでに幸せです」
って宣言したいって、俺に抱きつきながらクラリーナは泣いた。
俺はギュって力強く抱きしめて泣きじゃくるクラリーナの背中を撫でさすることしか出来なかった。
ったく、俺の可愛い嫁を泣かすなよ『バカ親父』。
さて、そろそろ出発しましょう!
まずはガレージに俺のアイテムボックスに入っているキャンピングバスを出す。
キャンピングバスに乗り俺は運転席へ。
ファーストクラス仕様のイスを3個取り出してキャビンスペースには嫁3人が乗ってもらう。
俺は運転席でるびのは俺の後頭部に掴ってる。ヘッドギアの特等席だ。
「うぉおおお、とうちゃん、すっげぇーたっかいよー」
俺の頭の上が騒がしい。ペシペシ頭も叩かれてる。
俺がキャンピングバスを出発させてガレージを出るとセバスチャンがガレージのドアを閉めてくれる。
正門もキャンピングバスが出て行くとユーロンド3号が門のドアを閉めてくれる。
今日はゴーレム達は留守番だ。
セバスチャンとマリアは畑の雨での様子を見ていてもらい、ユーロンド達は早乙女邸の防衛が任務だ。
雨の中のキャンピングバスは何も問題がなく運転できるし、走行にも何も問題なかった。
タイヤも俺が想定していたよりも滑らずにしっかりグリップしていたので走りやすい・・・時速10kmだけどな。
雨で視界が悪いけどキャンピングバスの中にあるゴーレム頭脳によって急な飛び出しとかにも安全だ。
まずは予定通り教会へ。
アマテラスへの結婚の報告だな。
クラリーナが凄く嬉しそうだ。アマテラス様のおかげで最愛の人と結婚できて最高に幸せ!ということだそうだ。
礼拝堂に向かい、最前列のシートにみんなで座りお祈りのポーズで目をつぶりアマテラスに会いに行く。
【キターー! 真一お兄ちゃんがキターー!】
ここにもテンションMAXな御方がいた。
アマテラスが飛びついて抱きついてきた。
そのネタどっから仕入れてるんだ?
「アマテラス、おはよう。3人目の嫁が出来たんでさっそく報告ついでに会いにきたぞ」
【お兄ちゃんが会いに来てくれたって・・・うふふふうふふふ】
ちょっとデレ過ぎてないか?
ちょっと怖いんですけど。
【それとありがとうねお兄ちゃん。教会のごみ掃除までしてもらって。あのクズどもは全部死刑で確定したから。クラリーナお姉ちゃんのお父さんも上司の司祭も聖騎士団での『事務方の人間』だからチェックが行き届いてなかったみたい。クラリーナお姉ちゃんのお父さんは厩番に転勤だね・・・たぶん一生。クラリーナお姉ちゃんの弟さんはコネでの入団は取り消された。一般人に混じって入団テストを受けるしかないね】
「クラリーナに弟がいたのか?」
【うん。弟さんも事件の原因の1人ともいえるの。弟をコネで入団させたい為に父親は上司にクラリーナとの結婚をキッパリ断らずに良い返事をもらおうとのらりくらりとズルズル引っ張って、事件をより大きな問題へと発展させたんだからね。弟には全く責任がないんだけどね】
「ホントのバカ親父かよ」
【そう、だから今回の事件はクラリーナお姉ちゃんの父親は『間違いなく加害者』なの。避けることが出来たのに自ら事件を大きくして、娘に全てを押し付けたんだからね。本来ならクビで当然なんだけど先祖代々からの長年にわたる聖騎士団への貢献を考慮されて馬の世話係への降格で落ち着いたの。あと、弟にも問題はないよ。弟は肉体的に強く逞しくて、今回の事件で精神的にも強く逞しく成長した。将来は聖騎士団団長も狙える逸材だからね】
「なるほどねぇ、それで俺はアマテラスに聞きたいことがあるんだけど」
【うん。クラリーナお姉ちゃんのことだよね? 私もゴッデス様から聞いてるよ。魔法の申し子って凄いよね? それでクラリーナお姉ちゃんへの祝福も2つにしました!】
「おお! パチパチパチ」
アマテラスがノリノリだったので、俺ものってみた。
【まずは定番のアイテムボックスです。クラリーナお姉ちゃんの場合は魔法適性が強いのでサイズは『大』となります】
「すげぇ、さすが魔法の申し子!」
【だよね! だよね! そしてそして、もう1つが『聖女』です! これは私が光・風・回復の魔法を司る神様ですのでこの祝福にしました。クラリーナお姉ちゃんの場合、この3つの魔法の適性がずば抜けているので簡単に適応できました。これでクラリーナお姉ちゃんは光・風・回復の3つの魔法の全てが使えるようになります】
「は? ぜんぶ? エクストラヒールとかもできんの?」
【はい。全部です。それが『聖女』ですから。クラリーナお姉ちゃんの場合はこの聖女の祝福を得たことによって、その他の魔法の適応力まで底上げされてるので賢者も近くなりましたね】
「クラリーナはホントにすごいなぁ。アマテラスもありがとうな」
【いえいえどういたしまして。真一お兄ちゃんもすごいね。クラリーナお姉ちゃんもアイリお姉ちゃんもミーお姉ちゃんも、全員が真一お兄ちゃんにベタ惚れでメロメロのトロトロになってるよ。セックスの虜にもなってるね。『濃厚なエッチがもたらしたお兄ちゃんの虜』だったね。・・・お兄ちゃんヤリスギ。ドン!】
「モウシワケナイデス」
なんかガスッって腹にヘッドバットされた。
衝撃よりも胸が痛いです。
【クラリーナお姉ちゃんにも1000年以上も若さを保ちながら続く存在になったんだって説明したらすっごく感謝されちゃった】
「アマテラスありがとうな。お前は自慢の妹だよ」
といって頭を撫でてあげる。
【えへへへ、お兄ちゃんに喜んでもらえたぁ・・・ウフフフフ】
アマテラスの頭をポンポンと叩いて先を促す。
「それで、まだ話があったか?」
【は! それとこれはゴッデス様からの伝言なんだけど、聖獣は神に近い生物なの。お兄ちゃんに似た存在なの。だから白虎は卵のうちからお兄ちゃんに魔力をもらうために近づいてきたの。他の聖獣も同じように近づいてくるかもしれない】
「俺と俺の家族に害をなさないならいいんだけど」
【それはないから。だけど聖獣にとってはお兄ちゃんは信頼できる相談相手でもあるから、出来るだけ相談ぐらいは聞いてあげて】
「ムチャなお願いじゃなければいいけど・・・って、聖獣が自分で解決できない悩みなんて、そうとう厄介な問題じゃないのか? ゴッデスにアマテラス、お前らまた俺に厄介ごとを押し付けようとしてないか?」
【ギクッ・・・ピュィーヒューフー】
「自分でギクッって言うやつを初めてみたよ。それにその、吹けない口笛を吹いて誤魔化そうとするネタはどっから拾ってきたんだ?」
【なななんでもないです、ハイ、ではそろそろ私は帰ります、じゃあお兄ちゃんまたね】
・・・最後は早口でまくし立てて逃げやがった・・・アノヤロウ。
俺は礼拝堂に返ってきたが嫁3人は熱心に祈りを捧げてる。アマテラスとかなり話し込んでるみたいだな。
「とうちゃーん、あそぼうよー」
暇な俺は頭に捕まっているるびのを床におろして遊び始める。
1mぐらいの棒に1mぐらいの紐をつけて紐の先にボンボン付けて・・・特製のネコじゃらしをつくった。
るびのの目の前でヒラヒラさせると、ウズウズして我慢できずに飛び掛る。
「んー、とうちゃん、なにこれ? ・・・(ウズウズ)・・・とう! あ、こいつめ! とりゃー! うぷっ! くそ! そりゃー!」
たまに紐の先端にあるボンボンに顔面を攻撃されてひっくり返ってるるびの。
可愛いなるびのは。
見てるだけで癒されるよ・・・気付いたら俺と遊ぶるびのの回りをうちの嫁3人とシスターが取り囲んでた。
フッフッフ、女にモテモテだな。
るびのは可愛いしモフモフだし・・・仕方がない。
嫁も帰ってきたので遊ぶのを取りやめて教会から移動する。
最後に寄付金40万Gを払った。
次の移動場所はおやっさんの店だ。
店に横付けして先に嫁たちに入ってもらい、俺も降りてからキャンピングバスをアイテムボックスに入れる。
駐車場がいらないから便利だな。
店の中にいるおやっさんとおかみさんに紹介する。
「おはよう、おやっさん。今日来たのは俺の新しい嫁のクラリーナの防具を探しにきたんだ」
「はじめまして。今日早乙女さんと結婚させていただいた『クラリーナ・早乙女』ですクラリーナってお呼びください。よろしくおねがいします」
「おう、おはよう。早乙女も趣味が変わったのか? 今度の嫁はおっぱいがずいぶんちっちゃ『ガン!』いぎゃ」
おかみさんに頭をグーで殴られてうずくまるおやっさん。
「何であんたはいちいち余計なことを言うの?」
「ピニリー、頭をグーで殴るなよ! いってぇーな」
「あんたがいけないんでしょうが! 女の子の容姿に余計なことを『ガスン』」
「いぎゃん」
「言うからでしょうーが! クラリーナちゃん、ごめんね」
「いえ、大丈夫です。こんな私でも最高の旦那様に選んでいただけたので、もう幸せがいっぱい過ぎて気にもならなくなってます」
確かにおやっさんの余計な言葉にも全く動じた様子がないな。
強くなったなクラリーナ。
「それで防具の事なんだけど、クラリーナに見合う防具ってないかな?」
「クラリーナは魔道士なんだろ? それならピニリーの出番だな」
今、初めて知ったのだけど・・・おかみさんはローブ系の防具の職人なんだって。
しかもかなりの天才肌で装備する人のイメージを大事にするから、完全に個別の生産になってしまうんだとか・・・オーダーメイドのオートクチュールか。
「うーん、うちに今あるアイテムとかだとクラリーナちゃんのイメージに合わないんだよねぇ」
おかみさんは考え込んでしまった。
6・25修正しました。エッチ成分を青年誌レベルにさげました。
エッチな部分はノクターンに掲載されてますので、そちらとの違いをお楽しみください。