表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/214

るびのを皆に紹介した。いいだろそれ、俺のモフモフっす。

9・24修正しました。

もう夜8時を過ぎていて外は真っ暗なので、自宅の庭に転移して帰宅した。

歩いていくとセバスチャンたちが拡張した畑が目立ってる。

畝が多く綺麗に作られていてけっこう本格的にやってるな。

まぁ、やれって命令してないのに俺の食生活の充実のために先回りして処理してくれる優秀な執事とメイドが俺にはついてるからな・・・と、考えてると早乙女邸内の周回警備に当たっていたユーロンド2号が俺に報告をする。


「失礼します。つい先ほど来客がありました」

ユーロンドの声は俺の記憶と知識にある騎士の人の声にしてある。

声のキーを三人とも少しずつ変えてあるので3人は同じ声ではない。


こんな時間に来客?

誰だろうか・・・まぁ、会えばわかるか。

家の中に入るとマリアが俺を出迎えてくれた。

「ご主人様、おかえりなさいませ」

マリアとセバスチャンとユーロンド全部、ゴーレムたちはみんな俺の魔力パターンと気配が察知できるので、俺が庭の畑をウロウロ観察していたのも知っているだろう。

「ただいまマリア。畑を見させてもらったよ。綺麗にできてるなぁ、ありがとうな」

「お褒め頂きありがとうございます。つい先ほどご来客がございましてリビングの方にご案内させていただきました」

早乙女邸は土足ではない。

玄関で靴を脱ぎ裸足で真冬でも生活出来るように魔石をふんだんに使い床暖房にした。

アイリもミーも始めは戸惑っていたようだが、俺はこちらの『自宅内土足生活』に全く慣れないのでワガママを押し通させてもらった。

今では素足だからこその開放感と床のフローリングの冷たさとジュータンの柔らかさにハマってるようだが・・・嫁には自宅土足禁止生活になじんで欲しいな。

お客にも手間はかかるがこの家のルールとさせてもらってる・・・今日がはじめて中に入ったお客さんを迎えたんだけどな。


「こんな時間に誰なんだろう?」

「私の情報データベースに入っていない御方でした・・・ところで、ご主人様の頭の後ろに引っ付いてる生物はなんですか?」

「コレは今日行ってきた岩場で拾った卵から孵ったんだ。こんなんでも聖獣の白虎らしい。名前は『るびの』って俺が命名したんだ・・・俺が育てていくって決めたからな。今日からは俺の子供として育てていくから・・・マリア、これから宜しく頼むよ」

「了解いたしました・・・他のゴーレムにも報告させていただきました」

俺が作ったゴーレム同士は離れていてもお互いに会話ができるらしい。

そんな設定してないんだけどなぁ、俺。


マリアと話しながら玄関に設置してあるイスに座りブーツを片方ずつ脱いで、もはや定番の3点セット魔法『洗浄・浄化・乾燥』をブーツと俺の全身にかけていく。

この3点セット魔法はメチャクチャ便利で使える魔法だし俺の作ったゴーレムにはみんな封入してあるので、ユーロンドたちも使用出来る魔法だ。

アイリとミーにも使えるように2人には箱を渡した。

箱は40cmほどの立方体の上部だけ空いている木製の箱だ。

その箱に両足をブーツや靴を履いたままの土足で入れて上部につけてある魔石には魔力が込められているので、後は自動に3点セット魔法が箱内にかかり、ブーツも足も綺麗に浄化されてサラサラになる。

2人にも使えないと自宅内土足厳禁生活には不便だろう。


居間に歩いていってアイリとミーにただいまと挨拶する。

2人が俺に駆け寄ってきて小さな声で話しかけてくるので俺も小さな声で返す。

「しん君、おかえりなさい。お客さんが来てるよ、あのダンジョンで助けた女の子」

「ええっ? なんで自宅まで知ってるの? 冒険者ギルドの職員でも知らないのに」

「しんちゃん、おかえり。何か教会でアマテラス様に聞いてここに来たんだってさ」

「はぁ? アマテラス様だって? ・・・まずは本人から話を聞かないとな」

3人でソファーの前に立つ女の子の前に立つ。

「出かけておりましたので遅くなり申し訳ございません。私がこの家の主人の早乙女さおとめ真一しんいちです。早乙女と呼んでください。確かに私たち3人がダンジョンに倒れていた貴女を保護させていただきましたが・・・今日はどういったご用件でしょうか?」


うーん・・・やっぱり直接会って文句言いにきたのかな?

恐る恐る話しかけた。

しかし、何でアマテラスも彼女に伝えたんだろうか?

この子は160cmぐらいで可愛いなぁ。

凄い上質なローブを着てるな。魔法使いなのかな?

と、とめどもない並列思考の海に入りかける。

俺の並列する思考にストップをかけたのも、その女の子だ。

「助けていただき誠にありがとうございます。早乙女様には2重の意味で私を救っていただきました」

女の子が俺に土下座をして感謝をしてきた。

「2じゅうのいみ?」

俺は混乱してオウム返しになってしまってるな。

とりあえず女の子の土下座を眺めてる趣味は無いのでソファーに座ってもらい、詳しく説明してもらう。


女の子の名前は『クラリーナ・バスカトル』18歳。

バスカトル家は先祖代々聖騎士団に所属している貧乏騎士らしい。

昨年クラリーナの母親が病気になり、その薬代のために父親は借金をして何とか母は助かった・・・が、細々とした生活にその借金がトドメをさす。

父親は生活の基盤を取り戻す為に直属の上司の司祭に、借金の整理のために前借りして給料で分割で支払えないか相談にいった。


「君だけにそういった優遇するような事は出来ない。みんな苦しい生活をしてるんだ。だけど君の家族のために俺が知り合いを紹介しよう」

と上司の司祭に言われて紹介された商人が悪徳商人。

「利息がぜんぜん足りないから借金が増えてるけど返す気はないのか?」

と、1年ほどで借金がほとんど返し終わった頃を見計らって商人が職場に怒鳴りこんできた。

契約書は年率1割の利息でサインして契約し、返済したはずなのに商人の持ってる契約書には年率7割の利息になってる。

念のためにと言って一緒にサインしてくれた上司の司祭が持ってる契約書も7割の年率になっている。

父親が半年かけて支払った金額も0が一桁消されてて・・・と、まぁよくある詐欺られてる話。

上司の司祭ももちろんグル。

司祭が絡んでるから7割の利子なんてどう考えてもおかしいと思う同僚もいるのだが・・・声には出せず、周囲は何も言えなくなってる所を父親は別室に連れて行かれて、上司と商人から悪魔の提案が・・・借金のカタとしてクラリーナを商人の息子の嫁に差し出せばチャラにしてやると・・・断る事も出来ずにずるずると来週の結婚まで決まっていたそうだ。


そこで今回の事件。

クラリーナは冒険者として登録もしていなかったが、結婚相手の商人の次男が冒険者でランクはEとほとんど初心者同然だった。

クラリーナは魔法の才能があり訓練をしてなくても風系の簡単な魔法が使えた。

それに代々聖騎士の家系で回復魔法はハイヒールまで練習させられて使えるようになっていたので、結婚相手に無理矢理連れ出され冒険者ギルドに登録。

結婚相手の男のチームに所属させられた。

チームには上司の息子まで入っていた。

2人とも金は持ってるし、それなりに上等なローブを着せられてチームの回復要員にさせられる。

チームの回復要員とはいってもほとんど奴隷状態の素人。

それで昨日は結婚相手のチームの盾職の人の訓練にとダンジョンを一日中連れまわされていた。

限界以上に回復魔法を使って働かされてフラフラになって帰ろうとしていた時に、目の前の盾職の男が吹っ飛んできて倒れてからクラリーナの記憶は全くない。

倒れてから何度か敵に踏まれたような感じがしたぐらいの記憶だ。


それでクラリーナは俺が届けた後に冒険者ギルドシーパラ支部で目を覚ましてから冒険者ギルド職員に尋問される。

Fランクの人間がなぜこんな時間まで狩りを続けていたのか?

君の所属するチームはEランクで夜間のダンジョンは禁止されているのになぜルールを破ったのか?

など、真偽官の立会いの下に取調室で尋問されたが、そこでクラリーナは誘拐同然に連れてこられたことが真実として証明される。


チームはクラリーナ以外の全員が死体で戻ってるので関係者の家族全員を呼び出して、今回の首謀者は結婚相手の男と上司の息子によるものと断定された結果を家族に伝えられた。

上司と商人は他の子供の親に、冒険者として無茶で無謀な戦闘をさせられて死んだのだから『損害賠償しろ!』と攻めたてられて、クラリーナとクラリーナの親になすりつけようとするが、横に真偽官がいるのに上手くいくはずもなく、もちろん失敗する。

それでお互いに罪の擦り付け合い・・・挙句に相手のすべての悪行の暴露合戦に移行。


クラリーナの場合は上司の息子が発端。

クラリーナの美貌に惚れて自分の親の上司に相談し結婚をしたいと父親に打診。

クラリーナは上司の息子と何度かデートはしたが上司の息子の非常識さに嫌気がして父親に結婚するのはイヤだと断る相談。

父親は他にも結婚話がきていたので、のらりくらりと上司の息子と会わさないようにしていた。

父親の煮え切らない態度に上司と上司の息子は怒り、親友の商人と悪巧み計画を考えて毒薬を手に入れ、父親が仕事の日に上司はクラリーナの家に行って隙を見て母親に毒を飲ませた。

目の前で急に倒れる母親に動転したクラリーナは上司が進める医者に見せて・・・ここからはアイリの母親のパターンと一緒だな。

この手の陰謀話って流行ってるのか?


クラリーナは結婚する前のギリギリ寸前で助かったけど、被害者はクラリーナだけじゃあなかった。

上司には息子が2人いてクラリーナのときは次男の方。

長男も結婚しているのだけど今回のように借金のカタに取られてきた嫁で、それに商人の長男も同じパターンで結婚していた。

上司の長男の嫁と商人の長男の嫁の2人は商人・商人の長男・商人の次男・上司・上司の長男・上司の次男の6人達の『奴隷同然で性的な慰み者』として働かされていたのだ。


すべての悪事が今回の事件の最後の暴露合戦で真偽官の目の前に出てきたので誤魔化すことも出来なくなり全員が緊急逮捕された。


教会の聖騎士団を監督し束ねる立場の人間が、立場を利用して犯罪に加担し部下の娘を奴隷のように陵辱していたんだから、今回の事件は教会の信用問題に発展してきてる。

商業ギルドでも商業ギルドに登録している商人が司祭と組んで証文書偽造の詐欺行為を3回もしており、今は連絡を受けた商業ギルド職員が真偽官とともに悪徳商人の自宅を家宅捜査をしている真っ最中。

知り合いの医者と言う詐欺師もすでに逮捕されている。


今は教会と商業ギルドが大騒動になってるらしい。


今回の騒動の関係者の上司の司祭&息子2人と商人&息子2人と医者の7人は見せしめのために死刑は確実だろうってアイリとミーが言ってて、『クズ冒険者どもが!』と激怒している。

そのうち2人はもう死んでるけどな。


・・・もうさぁ、このヨークルって都市はなんなん・・・クソみたいな詐欺師ばっかりだ。詐欺師もさぁ、もうちょい捻ろうよ。


クラリーナは事件の騒動が勃発しまくっている最中に開放された。

クラリーナに非は全く無い、ただの被害者だからな。

冒険者ギルド職員に自分を助けてくれた恩人の話が聞きたかったが、個人情報はトラブルの元になるのでと一切教えてもらえなかった。

「助けてもらって本当にありがたく思い、感謝したいと真摯に思うならば太陽神アマテラス様なら聞き入れてくれますよ」

なんてことをギルド職員に聞いていたので、教会に行ってお祈りを捧げていたらアマテラス様から神託がくだりここの場所を教えていただいたそうだ。


俺はこんな重い話を半分ぐらいは晩ご飯を食べながら聞いていた。

セバスチャンが準備してくれたし、クラリーナにも許可はもらってる。

今は晩ご飯も食べ終わり緑茶をみんなですすってる。

クラリーナの重い話は終わり、重苦しい雰囲気の中で最初に口を開いたのはアイリだった。

「それで・・・しん君の後頭部に捕まってる、その白い生き物は何?」

そりゃ気になるだろう。

自宅に帰ってきた旦那が後頭部に、見たこともない白い生き物が引っ付いてるんだからな。

お客と会話してる時もスピースピーと寝息を立てて熟睡してるし、時々ムニャムニャ言って旦那の頭をペシペシ叩いてるからな。


「こいつの名前は『るびの』。俺が命名した。今日行ってきた岩場で卵を拾って、それが俺の手の中で孵ったんだ。俺に懐いてるし可愛いから俺が育てると決心して名前をつけた。るびのはこれでも聖獣で白虎だ。まぁ、アイリもミーも2人ともよろしくな」

そういって俺の後頭部に掴っているるびのをおろす。

頭のヘッドギアをアイテムボックスに入れて片付ける。

るびのはやっと起きたようだな。

まだフラフラしてて危なっかしいので、ソファーに座る俺の両膝の間にお座りをさせて、俺が両手でささえる。

「とうちゃん、おはよう」

「るびの、おはよう」

「「「この子は話せるの?」」」

アイリ・ミーと、ついでにクラリーナまで驚愕して大声をあげてる。

「みんなも言葉がわかるんだな、安心したよ。しゃべれるも何も、魔獣はたいてい話せるぞ? グリーンウルフとも銀大熊とも炎虎ともしゃべったぞ、俺・・・でも、ダンジョンの魔獣とはしゃべったことないな」

「「「・・・」」」

あまりの事にフリーズしてしまった3人。

大きい声で三人が俺に質問してきたので、るびのが後ろをチラチラ見つつ質問してくる。

「とうちゃん、このひとたちだれ?」

るびのをくるっと半回転させて1人1人に、るびのからみんなの顔が見えるように、みんなからもるびのの顔が見えるようにして紹介していく。

「るびのに紹介しないとな。この人とこの人は俺の奥さんで、お前の母さんだ。よろしくな」

「るびのです。よろしくぅ」

とペコリと、るびのが頭を下げる。

「こっちが『アイリ母さん』だ。よろしくな」

「アイリかあさん、アイリかあさん・・・うんおぼえた。アイリかあさん。よろしくね」

また、ペコリと頭を下げるるびのにつられてアイリも頭を下げて、ヨロシクってなんか片言な返事だった。

「こっちは『ミー母さん』だ。よろしくな」

「ミーかあさん、ミーかあさん・・・ミーかあさんも、おぼえたよ。よろしくね、ミーかあさん」

ミーにも頭を下げるるびの。一緒に頭を下げるミー。

ここで限界だったみたいだな2人とも。


「「キャー、可愛いぃー!!」」

るびのを嫁2人に取り上げられた。

るびのは二人に抱き上げられて目を白黒してる。

「あー、フワフワしてるー。気持ちいいよ」

「ちょっと、ミー、私にも抱かせてよ。あー、ホントフワッフワだねぇ」

2人でるびのを取り合いながら、ギュッと抱きしめて頬ずりしてる2人。

モフモフしてるだろ、それ。俺のモフモフなんだぜ。

それと・・・るびの、お前のおなかや背中に今くっついてるマウンテン4つも俺のものなんだぜ。お乳は今はまだ出ないけどな。


「おいおい、可愛いのはわかるがるびのがビックリしてるだろ。今日から2人とも母さんだから大事に扱えよ」

「「あ、ゴメンね。るびの」」

俺が声をかけてようやく少し落ち着いたようだ。

2人でハモって、るびのに同時に謝ってる。

「ねぇとうちゃん、はらへったよ」

と、るびのが言ってきたので桶にミルクを入れて床に置く。

るびのを床におろしてもらいミルクを飲ませる。

チューチュー、んぐんぐって凄い勢いで飲んでる。横にしゃがんで幸せそうな顔をして、るびのを眺める嫁2人。

るびのの頭をときおり指先でナデナデしてる。


ここで落ち着いたのでクラリーナに向き直り問いかける俺。

「身内でドタバタ失礼しました。クラリーナさんは・・・あの、今日は時間も時間なんで、どうします? 家に帰るなら家までお送りしますよ?」

「いえ・・・私はもう家には帰れません・・・昨日ダンジョンで、なくしてしまったんです、私・・・もう穢れてしまったんです」


小さな声でだがハッキリとクラリーナが言った。

これはヤバイな・・・しかも男の俺にはどうにもできないやつだな。

あのダンジョンで死んだバカ次男2人が・・・死ぬ前にえらいことやらかしてるな。

死ねばいいのに・・・って、もう死んでたな。

オーガ、ナイス! ・・・って言ってるが、そのオーガは既に俺が退治してるんだったな。


流石に俺にはクラリーナを慰めることすらできない。

というより、男代表として土下座したい気分にすらなってくるが、『あー』とか『うー』としか上手く言葉が出てこない。

アイリとミーがクラリーナの両サイドに座り声をかけている。真ん中に座るクラリーナを慰めるように抱きしめている。

こういう女の会話は聞いてはいけないような気がしたので3人に声をかけてお風呂に入りに行く。

逃亡しかないな。


るびのを小脇に抱えて風呂に行く。

るびのはミルクをもう飲み終わっている・・・早すぎるな。

桶は洗浄してアイテムボックスに入れた。

「とうちゃん、フロってなんだ?」

「フロってのはな、気持ちがいいところでな・・・入ってみればわかるよ」

るびのゴメン。

俺の今の精神状態では上手く説明できない・・・入ってみればわかるだろ。

大きくスペースをとった風呂の隣の更衣室で鎧を外し、アンダーシャツとアンダーパンツも脱ぐ。

そういえば俺、お客さんがいたから着替えもしないで飯食ってたな。

鎧とアンダーの上下を魔法の3点セットで浄化してからアイテムボックスに入れる。


フロでまずは体を洗う・・・るびのを洗う方が先だな。

石鹸を使いたっぷりの泡で、るびのの全身をくまなく洗う。

「とうちゃんやめてよー、なんかコレくさいよー」

「あー、とうちゃんのいってたように・・・なんかきもちいーねー」

意外とうるさいな。ネコだからか?

でもコレって聖獣だろ?

・・・疑問は尽きないな。

マッサージをしながらの洗浄で途中からは気持ち良さそうに目を細めてた。


今度は俺の番。るびのを自由に遊ばせて、俺は自分でゴシゴシ洗う。

元々魔法で綺麗なんだけど、お風呂好きな日本人には気分の問題だな。

「とうちゃんスゲーよ。あしがすべってはしれないー。あははははは」

なぜか俺が洗い流した泡でゴロンゴロン転がりながら笑いが止まらないるびのを回収し風呂に入る。

あ”~~、声が出ちゃうなやっぱり。

るびのが中身のミルクをを飲んでしまって、空になった樽をアイテムボックスから取り出して、魔法で改良してフロに浮かべる。

お湯を入れてるびのも入れて魔力で浮力を自動に調整出来るようにする。

うん、これで一緒に入ってる気分になるし、桶の中でるびのが暴れてもひっくり返らないようにした。

「ふえぇー、フロってきもちいいんだね」

るびのもかなり気に入ったみたいだな。あごを桶の縁に乗っけてトロけた声を出す。


お風呂のドアがガラッと開き、女が3人裸で入ってきた。

嫁2人はわかる。

何でお前もいるんだクラリーナ。なぜお前は裸なんだ?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ