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騒動は解決へ! でも何もしてなかった俺。女の前でカッコイイとこ見せたかったっす!

7・18修正しました。

全てがチーム『騎士の栄光』による犯行だった。


『騎士の栄光』は金持ちのボンボン2人と5人の奴隷による冒険者チーム。

前衛が奴隷3人。

中衛がボンボンと奴隷1人。

後衛もボンボンと奴隷1人。

奴隷5人は全て金に物を言わせて集めた借金奴隷。

が、先月に前衛でチームの参謀だった奴隷(実質的にはチームのまとめでリーダーだった)が怪我が元で亡くなった。


怪我は大森林のダンジョン『アゼット』でのボンボンのワガママによる無理な探索だった。

亡くなったのは『タンク』なので、新たな奴隷を捜していたボンボン達が選んだのはアイリだった。

アイリのシールダーとしての能力とついでに性奴隷にするという欲望にまみれた計画。


まぁ、気持ちがわからんことも無いな。

アイリのシールダーとしての能力はわからないが、高身長だがスタイルはいいし爆乳だし顔も童顔で可愛い系だし爆乳だし。

年が28と言っても俺の場合だと精神年齢は35だから、むしろちょうどいい年齢だ。

アイリから『奴隷になるから助けて』なんて言われた時はドキッとしてしまった。


それに俺の場合はもうひとつ理由がある。


俺が日本での元カノの名前が『愛梨』と同じ名前で、顔やスタイルは似てもいないが・・・声がとても似てるんだ。

愛梨には世話になった。結婚する予定があった。

倒産して職場を失った俺を支えようとしてた。しかし子供好きな愛梨を年齢的に待たせるわけにはいかないと、何度も話し合って・・・結果別れた。愛梨の泣きながら笑顔で『バイバイ』と言った顔はまだ俺の記憶の中にある。


そんな理由もあって困ってるアイリを助けたかったし、土下座しながら懇願するアイリを見てたら胸が痛くなった。


それでボンボンの計画は・・・アイリの家庭事情を奴隷にストーキングさせて調べた。


母親と二人暮らし。

母親を大事にしている。母親を脅しの道具にすることに。

偽医者は奴隷商のオーナーでボンボンの1人の父親だった。

アイリの母親に偽医者が近づき毒状態に。毒はサラマンダーの爪を使う。

サラマンダーの爪も通常ドロップアイテム。

これで傷つけられると毒状態が1日続く。毒の抵抗力が弱い人ほど高熱を発する。

偽医者として定期的に毒を注入し、毒状態を維持して『森林黄熱病』と信じ込ませて、アイリを洗脳。

アイリをだまして奴隷契約を結んだあとサラマンダーの雫という毒消しポーションを飲ませて完了。

もし、アイリがサラマンダーの雫を持ってきたら横取りして毒消しを与える計画だったらしい。

サラマンダーのかけらを100個知り合いから集めてきたときも横取りする予定だったらしい。


なんて適当でずさんな計画なんだ。


行き当たりばったり過ぎて声もでないよ。

役所の窓口にいるアイリの母親をサラマンダーの爪で刺す?

誰かに見られたらどうすんだよ。


まぁ、これでこのバカどもも終了だな。


ボンボン2人と父親の奴隷商は現行犯逮捕。もう1人のボンボンの父親も計画を知っていたし役所での犯行に協力していたらしい。

父親は役所の幹部で予算関係の仕事の人間だった。

真偽官も警備隊の隊員さんたちも嬉しそうに逮捕に向かうといった。


相当イヤミで嫌なやつなんだと。

あちこちで嫌われてるから逮捕の場面を見たい人たちを集めてから逮捕に行くって言ってた。

まぁ全財産没収されて自分達が犯罪奴隷にされるってどんな気分だろう、クズがどうなろうがどうでもいいが。

奴隷商にいる奴隷や『騎士の栄光』のチームにいた奴隷達も調べられるから、彼ら奴隷が今後どうなるのかまだわからないといってた。


これでこの事件は解決。後は俺達がどうにもできることじゃない。

解散となった。

アイリの母親はまだ安静にしてないといけないので、看病のためアイリとミネルバの2人をアイリの実家に残る。

真偽官はボンボンのオヤジを逮捕するために警備隊の何人かを引き連れて出て行った。

残りの司祭や聖騎士団のみなさんは警備隊の人とともにボンボンたちを連行していった。まだ、魔法が効いてるので大変そうだったが。


今回の事件は俺はほとんど何もしてないな。正義のヒーローどころか事件の傍観者でしかないな。

まぁ、事件が解決できたし後はアイリの母親が完治すればこの騒動は終了だ。

みんなでパーティーはしたいな。


ヨークルを散策するぐらいしかすることがないな。

ん? 防具も新調したことだし冒険者ギルドにいってなんかの依頼でも受けようかな?


そんなことをウルスの親父と歩きながら話した。


俺が『月と太陽のホテル』に泊まってると言うとかなり驚いていた。

あそこのホテルは凄く評判がいいしご飯も美味しいけど、商業ギルドの紹介がないとシングルじゃなくてスイートルームしか空いてないって絶対言うらしい。

これでホテルの受付はボーナスをもらってるんだって。


・・・俺もそのクチだな。

1泊20万のスイートルームだといったら爆笑してた。

20万の金額に合う満足度は間違いないが・・・俺ってカモか、悔しい・・・と、ちょっと凹んだ。

月に30万も出せば一軒家ぐらいすぐ借りれる。

何なら不動産を扱ってる男を紹介しようか? とウルスの親父に言われたが、考えておくからまた今度と言っておいた。


それから店に帰るウルスの親父と別れた。


俺はウルスの親父に冒険者ギルドの場所を聞いて向かってみる。

ビッタート卿が『盗賊退治・クマ退治・教会の手伝い・バイドの治療』この4つで昇格ポイントが貯まっているんだと言ってた。

だがギルドランクアップのためには『最低依頼成功数』というのも必要だって。

FからEにランクアップするには5回の成功数が必要。後1回の依頼の成功でEになれる。


ここはテンプレで1回は薬草採取しておかないとな。


冒険者ギルドで依頼を探すが・・・薬草採取はGランクでした。

そりゃそうだよな子供にだってできるしな。

しかももう今日は昼過ぎてるし。

・・・さてどうしようか。


うーうー唸りながら依頼を捜す俺。

いいのを見つけた・・・依頼『廃屋の解体』。


場所も近いし成功報酬だけでなく時間労働バイトもOKらしい。

これならサクッと終わるんじゃね?

ホクホク顔で依頼票を持って受付へ行く。


受付も・・・あ、この子、寝坊して飯代稼ぎにきやがったな・・・っと薄く微笑み魔水晶玉へ俺が渡したギルドカードをさらす。ヴォンと鳴り受け付け終了。


現場に行ったらでっけぇ屋敷だった・・・ヤバイ、俺が欲しいのは金じゃない依頼成功数なんだ。

解体の会社の現場監督のところで受付を済ませて解体開始。

今は15時。

サクッと終わらせて夕方は食料・味噌や醤油などの調味料を捜そう!


ぺっぺっと両手に唾を吐き作業開始。

監督に聞いたら解体はあと5日ほどかかる予定だから明日も来てくれって行ってた。

明日は朝から来いよ坊主って笑ってた。


予定より早く終わればボーナスが出るんだって。

っしゃオラー! と気合を入れて両手につるはしを握り、つるはしに魔力を込めて壊し始める。


ズガガガガガと人間削岩機が始動した。


建築のスキル魔法『解体』をすればすぐ終わるけど、今日は事件解決したのに何もしなかったからな。

ストレス発散も人間削岩機のエネルギー源だ。


他の作業員さんたちは朝から仕事してて午後の休憩中だったが、人間削岩機の爆音に凄く驚いて『おくちポカーン』状態だ。

オッサンの集団がポカーンして俺を目で追ってる姿を見てちょっと面白い。

20分ほどの人間削岩機の作業で解体終了。

エコのために10分ほどかけて廃材を材料ごとに分類もしておいた。


フッ・・・終わったな。

働くって素晴らしい。肉体労働には肉体労働の喜びがある。

と、30分しか働いてないくせに何言ってんだ? って1人でボケとツッコミを脳内で済ませてた。


ポカーン状態が続くオッサン連中を置いて作業本部にいる監督に作業終了の報告だ。

監督も人間削岩機の爆音と俺の作業の早さにおくちポカーン軍団の一員だった。

監督に依頼終了報告書とボーナス用の用紙にサインをしてもらい俺はギルドに帰る。

帰るときもまだポカーンしてた。

みんなポカーン大好きだな。目だけで俺の姿を追ってる。


ギルドで依頼終了報告したら大騒ぎになった。そりゃそうなるわな。

受付のお姉さん達からすりゃ・・・


・・・あらあの子、こんな時間にギルドに来て必死に仕事探してるわ。持ってきたのがバイトOKの仕事依頼。時給1000Gの作業って肉体労働でもハードな方なのにね。大丈夫かなこの子。ま、夕方まで3時間ぐらいしかないし、ひーひー言って帰ってくるでしょ。そしたら説教してあげますか! 仕事はそんなに甘くないって言ってあげないと!・・・


と送り出しただろう15歳の坊主が30分で戻ってきたんだからな。

あと5日はかかるであろう依頼を全部完了させたとの報告書を持って。

報告書の偽造じゃないかと疑った受付にギルドの会議室で尋問を受け、確認しにいったギルド職員についてきた現場監督に

「これからも一緒に働こうぜ!」

とやたら熱心で必死なスカウトされて断り、受付職員から土下座しそうなほどの謝罪をされて了承し、ギルドの幹部職員が涙目の受付嬢に説教しようとしてたから

「俺って、これでギルドランク上がるんだよね?」

話を逸らして・・・って1時間以上も拘束されてしまった。


人間削岩機で発散されたはずのストレスが戻ってきたな。


会議室からでたら受付職員が奥で反省文を書かされているみたいで、受付に人が溜まっててピリピリしてる中を外に出ようとしたら・・・バカにケンカ売られた。


「おいこら! ボンボンが俺に挨拶もなしにどこにいくんだ! おい!」

俺を突き飛ばそうとしたがスレスレで俺にかわされて転がる筋肉バカ。


「キターーー!! 完璧なテンプレだ!!」

って、俺の中では少し嬉しかったりする。

冒険者ギルドで脳筋馬鹿に絡まれて暴力沙汰・・・うん。間違いなくテンプレだ。

「てめぇ、リーダーに何しやがった! おもてにでろ!」


筋肉バカの仲間が殴ってきた。

バギャン。

おおお、問答無用だな。

筋肉バカAのこぶしが粉砕された。俺は身動きひとつしてない。

15人ほどの筋肉バカグループが殴りかかってきて手を粉砕骨折し俺を投げ飛ばそうとしてる筋肉バカは、真っ赤な顔でフンガー・フンガーといって踊ってる。

お前は怪物王子の部下か?


俺は何もしていない。

俺は普段は

「イテ! たんすの角に小指ぶつけた! ヒール」

って感じだが、自分がまったく意識しなくても戦闘になってしまった瞬間から神を瞬殺できるステータスになってしまうのだ。

もちろん先ほどの人間削岩機みたいに自分から戦闘モードになることも可能。


結果、何もしなくても攻撃してきた相手を粉砕できる。

魔王や古代種のドラゴンですら攻撃力は1万いかないぐらいなのに、俺は守備力10万を超えて測定不能のレベルだ。

レベルも1206だ。

たぶんだが1207になるためはイーデスハリスの全人類を殺してもなれない。

神を殺さないことにはもうレベルアップしないだろう。


ギルド職員に連れられてまた会議室に戻るハメに・・・筋肉バカ軍団は地下室の牢屋直行だろう。


まだ、出られそうもないな。

今度は冒険者ギルドのヨークル支部のギルドマスターのお出ましだ。

そろそろエロ部分・・・全カットだけじゃつまんないなぁ・・・でも面倒臭い・・・R18とR15の境界線がわかんないので悩んでます。

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