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ハウスボートは首都シーパラに向けて自動運転中っす。

12・31修正しました。

探査魔法で周囲の船舶を探りながらの航行を続ける。

ヒマなのでハウスボートを改造することにした。

地球での『カーナビ』のように探査魔法で探りとった半径1kmほどの周辺の地形や周囲の船舶を、操縦席に取り付けた10インチほどの大きさのガラス盤にモニターのように表示できるようにした。

これで誰でも操縦する時に見やすくなったな。

上空からカメラで写しているようにガラス盤に表示させているので、これなら嫁達にも見やすいようになった・・・だろう。


10時まではヒマなのでハウスボートの航行は自動運転に任せて、俺は自分が今食べたいもの・・・

まずは食べたい物でせっかく小豆ともち米が手に入ったんだから、和のスイーツを作ることにする。


『おはぎ』『きなこモチ』『どら焼き』『たい焼き』『饅頭』『大判焼き』『五平餅』

などなどをアイテムボックスがあるから腐る心配は全くないから、いくつかをかつまみ食いをしながら全種類を100個以上と大量に作ってキープしておく。


まだまだ時間があったので、もふもふ天国で働くゴーレムを作ることにした。

『おーとま』『クマ』『コー』『ウルフ』『パンダ』『レッサーパンダ』『コアラ』『タヌキ』『キツネ』『ウサギ』『柴犬』『三毛猫』『リス』『オスライオン』『ペルシャネコ』

愛玩ゴーレムは2セット作った。名前はそのままで2号と3号にしただけだし、色もヨークル店で働くゴーレムと縞模様の形が微妙に違うだけでほぼ一緒だ。

ゴーレムのネームプレート用で念輪機能もつけてる首輪の色が2号は『赤』3号は『青』にしただけ。


メイドゴーレムも6体作った。

グリーンウルフ型デフォルメバージョンを3体。

ゴーレムの表皮を覆う毛皮の色から『グリーン』『ブルー』『シルバー』という名前にした。

セバスチャン達と同じクマ型を3体。これも毛皮の色から『シロ』『クロ』『グレー』と名付けた。


時間になったのでるびのとセバスチャンを迎えにいく。

転移魔法で水影の巣にしている巨大な木に移動。るびのとセバスチャンとニャービスが待っていたので全員を飛翔魔法で浮かせてニャービスが本拠にしているところまで飛んでいった。


森林タイガーはウェルヅ大陸を中央に南北に走るウェルヅ山脈の南側で苔が覆う岩場の魔獣なので、ここも植物の植生が今までの場所とかなり違って独特のモノがたくさんある。

セバスチャンに採取をお願いしておく。

あとニャービスの話によると・・・今の大森林の南側周辺の岩場とジャングルは『トロール』『リザードマン』『森林タイガー&大黒豹』の三つ巴の勢力争い中らしい。


昔はワイバーンの数が多くて大森林の南側はワイバーン天国らしかったのだが、るびのが700年前に何度か自身の眷属を引き連れた遠征でほとんどのワイバーンを滅ぼした。

ワイバーンの亜種の中で特別変異種だったリザードマンだけが水中でに暮らしていたために難を逃れて生き残れたらしい。

リザードマンは種族独自の文化の中で暮らしているし、数もそこまで多くない。

リザードマンと獣人のハーフである蜥蜴獣人ともちがう生活をしてるので、余りよくわからないとニャービス達も言ってた。


身長2mほどのトロールはリザードマン・大黒豹・森林タイガーの3種からすれば『エサ』でしかないのだが、とにかく繁殖力が強くてどこでも生きていけるし、食も雑食なので数は半端なく多い。

トロールの数だけでも1万以上はいるらしいので、昨日は大黒豹達と遠征で1000頭以上を狩りをして、今日は森林タイガーの選抜隊と遠征軍を組んで狩りに行く予定なんだとニャービスが熱く語ってる。


俺は水影から『トロールの肉は爆走鳥の食感に似ていて、柔らかくてジューシー』って聞いて凄く期待がわいてしまった。

昨日の夜にるびのとセバスチャンからアイテムボックス経由で30頭以上は送られてきたが、今日もるびのにたくさん狩ってきてくれってお願いして俺は冒険者ギルドの裏庭に転移魔法で移動した。


商業ギルドでハウスボートで暇つぶしに作った愛玩ゴーレムとメイドゴーレムを早乙女商会に登録。

これで首都シーパラで店舗さえ購入すればすぐにでももふもふ天国がオープンできるな。

店舗用に会計用の魔水晶を4個貰っておく。

商業ギルドの会議室でゴーレムの登録を終えてからリーチェとそのまま会話を続けた。


「商業ギルドで登録したゴーレムって、冒険者ギルドで登録することって出来るの?」

「それは・・・何の規定もないけど可能か不可能かって聞かれたら『可能』だね。登録するゴーレムは・・・早乙女さんが作ったゴーレム以外は『ある特定の行動』ぐらいしか出来ない簡単なものばかりだから、今まで両方で登録しようって人はいなかった。けど、登録が義務付けられているだけで複数での登録は出来ないって規定はないよ」

「ありがとう。以前にゴーレムの買い物でのカード使用で疑問に思って、両方登録しないと税金とか経費の計算とかで、買出しのときに少し面倒になりそうだったんだ」

「買出しのときとかはある程度は細かく計算する必要があるし、僕から早乙女さんにお願いしたいのは『早めにどこかの商人と契約してね。そのほうが後々の計算が楽だよ』ってぐらいだよ」

「俺もそう思ったから明日の午前中にその話をする予定なんだけどな」


「店舗の話をしたら思い出したけど・・・昨日ボクも早乙女さんが作った『もふもふ天国』に自分の長年の友人と商業ギルドの部下を連れて行ってみたよ」

「おお、リーチェありがとう。友人は何か言ってた? 苦情でもいいから教えて」

「もふもふ好きな友達が『これはヤバイ』って何度も言ってて、部下の子達も気に入ってくれたみたい」

「それは嬉しいね。作った甲斐があるよ」

「それで今日はゴーレムをたくさん登録したけど、またどこかに2号店でも作って新店舗を出すの?」

「今すぐって訳じゃないんだけど・・・首都シーパラに行くことにしたから、前もってゴーレムを登録しに来たんだ。それでリーチェにお願いがあるんだけど、首都シーパラに新店舗を作る計画があるから、商業ギルド本部でリーチェが信頼できる人間を紹介して欲しい」

「ボクの教え子がシーパラにいるけど・・・その人って亜人で『小人族』なんだけどいいかな?」

「リーチェから信頼できるって紹介してもらえるのなら、それに文句をつけるつもりはまったくないし、亜人だからって俺が断ることもないよ」

「商業ギルドシーパラ本部で不動産部門の担当をしている『マリス・シュガート』だね。今からボクが紹介状を書いてあげるから、これを受付窓口で渡せばいいよ」

「ありがとうなリーチェ。これは俺が作ったおやつだよ。紹介してくれたお礼代わりに受け取ってね」


リーチェも以前クレープを絶賛してくれたので、スイーツ好きだと思い『たい焼き』『饅頭』を5個ずつあげた。

中に入っているアンコが美味かったみたいで質問攻めになったが、レシピを渡してあげたら小豆は食料品市場で見たことがあるとリーチェは喜んでた。

俺も場所を聞いてMAPに入力しておく。

これは商売になるからと知り合いの甘味職人に作ってもらうそうだ。

俺は商業ギルドで独占しないで誰でも作れるようにレシピを出来るだけ広く公開して新規参入を促して、みんなで切磋琢磨してよりよい商品が生まれることをした方がヨークルの名物になり、この都市の発展することになると熱く語る。


実際にゾリオン村でおにぎりが発展していて・・・既におにぎりはヨークルだけでなく、首都シーパラや他の町や村にも屋台で売られていてブームが起きていることをリーチェが語ってくる。


おにぎりブームとアンコブームが来ると、俺の食生活が更に潤うようになるな。


アンコは数え切れないほどの多様性がおにぎり同様にあり、上手に拡散すればブームを起こせる。

上手く周辺の村で生産できるようになれば生産者が潤う。

そんな『アンコ』を利用した今後ヨークルが発展するための話で盛り上がってから、俺はリーチェから紹介状を貰って商業ギルドを出る。


冒険者ギルドでクマ型メイドゴーレムの『シロ』『クロ』『グレー』と、グリーンウルフ型メイドゴーレムの『グリーン』『ブルー』『シルバー』の合計6体を冒険者ギルドでも登録させてネームプレートを貰っておく。


ヨークルの街中の移動も隠者スキルで気配と魔力を遮断してキビキビと動く。周囲に注意する人物はいなさそうだ。このままもふもふ天国のヨークル店の店舗まで戻るが、ミーとマリアは昼食を食べるために早乙女邸に向けてキャンピングバスで移動した後だった。

早乙女商会の事務所に商業ギルドで新しく登録したばかりのクマ型メイドゴーレムの『グレー』を置いておく。

ここでの今後現れる客の対応&取引先の商人の対応&店舗のヘルプ&買出しだな。

小豆ともち米を食料品市場で探すようにグレーに命じておく。


早乙女商会の事務所から自宅に転移して戻った。

ここには早乙女邸の専属クマ型メイドゴーレムで『クロ』を置いておく。

さっそく今日の昼食に昨日るびのが狩った『トロール』を料理させることにした。

12時を過ぎた頃にミーがマリアを連れてキャンピングバスで戻ってきた頃、地下訓練場からシャワーで汗を流し終えたアイリとクラリーナがリビングにやってきた。


「アイリもクラリーナもこっちの食堂に座って。もうすぐ昼食が出来るよ」

「しん君おかえり。あれ? そこで料理しているクマ型メイドゴーレムってマリアと違うね」

「あ、しん様戻ってらしたのですね。アイリさんの言うとおりマリアと違ってますね。しん様が新しく作られたのですか?」

「しんちゃんただいまー、ってマリアじゃないマリアが料理してる!」

「ああ、今日の午前中のシーパラでの航行中にヒマだったから作ったよ。すでに商業ギルドにも冒険者ギルドにも登録してきたので、どちらのカードでも買出しが可能になったよ。名前は『クロ』色の通りの名前だな。クロは早乙女邸の専属メイドゴーレムにしようと思ってる。後、早乙女商会の事務所にも色違いの専属メイドゴーレム『グレー』を置いてきた。今後は首都シーパラでもふもふ天国を作ったら事務所に色違いの『シロ』を置いていく。早乙女商会の事務所にシロとグレーを置いていくのは『今後現れる客対応&取引先の商人の対応&店舗のヘルプ&買出し』係だな」

「奥様方、はじめまして。ご主人様に作っていただいたクマ型メイドゴーレムの『クロ』です。よろしくお願いします」


ちょうど説明しようとしたらミーがマリアを連れて帰ってきたので2度手間は省けて助かったな。


「それでクラリーナにお願いがあるんだけど、午後から移動する時に商業ギルドに寄ってマリアを商業ギルドにも登録をしてきて欲しい」

「わかりました。セバスチャンはどうなさいますか?」

「そっちは俺が今日夕方6時のトーナメント組み合わせ抽選会が終わってから、商業ギルドに転移魔法で連れて行って登録してくるよ」


今日の昼食はトロール肉の香草焼きとパンとサラダにした。

ロールパンの甘さと少し苦めで味付けされたトロール肉が意外とマッチしていて美味かった。

昼食中にクロにホットドックにしてもらう。これなら夜食でも朝食でもおやつ代わりの間食でもOKだ。


食後はコーヒーを飲みながら作った和のスイーツ

『おはぎ』『きなこモチ』『どら焼き』『たい焼き』『饅頭』『大判焼き』『五平餅』

を嫁達全員に各10個ずつ渡した。

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