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ふむ、どうやら私は嫌われトリップをしたようだ(連載版)  作者: 東稔 雨紗霧


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 アレから約半年。

 当たり前の流れだが全校生徒の内約三分の一もの人間が犯罪に手を染めている事が発覚した学園は廃校の危機に直面した。

 だが図書委員長達存続を望む生徒達の努力により何とかその危機を脱出できそうだ。



 本来なら世間体的にも経営的にも直ぐに生徒達の転校手続きを行って廃校になる予定だった。

 私としては色々掻き回した上に薄情かもしれないが目的を果たした以上特にこの学園に思い入れがあるわけでも無かったので廃校になろうが転校になろうが一向に構わなかったのだが意外なことに図書委員長を含む割と多い生徒がそれに反対した。

 その要望を受け、学園を続ける条件として理事長が出したのは『この学園が保護者に自分達の子供の将来に有益だと思われる様な結果を出せ』と言う物だった。



 全校生徒集会を開き、話し合った結果学生の本分は勉強と部活、なので例としては部活に入っていない生徒は学力の面から、部活に入っている生徒はそちらの面からなどとそれぞれの得意分野を伸ばしてアプローチしていこうと言う方向性に決まった。

 よほど死ぬ物狂いでやったのか柔道の全国大会団体戦優勝、甲子園出場、高体連アーチェリー優勝などの他に絵やダンス、楽器など数々のコンテストや大会で優勝し、中々の数の賞や栄光を手に入れ始めているそうだ。



 全国学力テストでは現生徒会メンバー全員が上位、更に他の一般生徒の学力も大幅に上昇したようで今では全国クラスの進学校と言われ始めている。

 あれだけの事件を起こした学校なのだから来年の受験希望者は少ないだろうと思われたが頑張りのお陰か例年通りとまではいかないにせよ定員割れに陥らない程度の人数が集まるであろうことが予想される。

 そうした生徒たちの弛まぬ努力の末学園は存続することが決まった。

 


 一度図書委員長に何故そこまでこの学園に拘るのかと問うと

 『この学園は俺の両親が出会った場所でな、両親は自分達と同じように運命の相手に出会って欲しいと俺をこの学園に入れたんだ。色々あったが何やかんや言ってこの学園に入って楽しかったし何より君に出会った場所だからな』

 とハニカミながら答えた。

 そうですかと返すと「冷たい!だが、それが良い!!」などとほざいていたのは記憶に新しい。


 閑話休題



 顧問を含め教師も全員とは言わずとも数名が犯罪に関わっていた事が判明したので大幅解雇がなされ、今は臨時教師を雇って補っている。

 臨時教師に関しては今回の件は私にも責任の一端はあると思うので持てる人脈を駆使して優秀な人材をこちらで用意させて貰った。

 いくら優秀な人材とは言え不慣れな所はあっただろうし短い期間に万全とは言い難い条件下で様々な結果を叩き出した図書委員長達の努力は素直に賞賛に値すると思う。



 ちなみに我らが担任であったおじいちゃん先生はその人柄を買われ新しい生徒会顧問へと就任した。

 流石にあれだけの事件が起こった後にはできないと延期されていた学校祭も来月には開催する予定だ。

 元通りとはいかないが平穏な学園生活へとは戻りつつある。



 さて、元生徒会役員達は一件事の事件関係者として大勢の人間が関わっており、薬物売買に関してなど物によっては人数が200を軽く超えていた。

 それによってそれらに関する提出証拠は膨大なものになり、捜査側が精査するために相当の時間がかかった。


 そして事態収拾から約半年、ようやく元生徒会役員達の裁判が始まった。

 私も証人として呼ばれたが彼らはかつての栄誉は見る影も無く無様な姿だった。

 あれだけ改心するチャンスを与えた、だが彼らはそれを足蹴にした。

 その癖に面の皮厚くまだ言い訳を繰り返し、泣き喚き、互いに罪を擦り付ける。

 まさに見るに堪えないとはこの事だ。

 見苦しいにも程がある。

 中には素直に罪を認めた者もいたが減刑狙いなのは見え見えだ。

 浅ましい。



 赤髪ヤンキーに至っては未だ反省していないのか裁判の場で刑務官の制止を振り切り、私に殴りかかろうとしてきた。

腐っても武道の天才、刑務官では全く歯が立たなかった。

 傍観に来ていた彼の父親が即座に取り押さえたので事なきを得たが彼の罪状に公務執行妨害も追加された。

 チャンスがあれば罪状を増やしていく彼のそのスタイルは阿呆としか言いようがない。

 どうやら、赤髪ヤンキーはもう既に羽崎さんがどうこうとかではなく私に一発入れて目に物を言わせたいだけのようだ。

 女に負けるのは男のプライドが云々とか考えて居そうだ。

 やはり阿呆だな。



 体育館での一件で羽崎さんの本性は分かっただろうし流石の彼らも羽崎さんへの愛は冷めただろうと思ったが副会長を含む数人はそうでは無かった。

 彼らは未だ目を覚ますことなく彼女が現在逃亡中だと聞くと喜んでいる。

 それほどまでに彼らは彼女を強く深く愛したのか

 いや、全てを失った自分にはもう羽崎さんしかいないと思い、縋っているのだろう。

 どこまでも哀れな男達だ。

 判決までまだまだ時間は掛かりそうだが有罪は確定、顧問以外全員18歳未満だし彼らの罪状では流石に死刑にはならない。

 刑期を終え、孤島に連行された後に羽崎さんは既に彼等に見切りをつけて新しい男がいるとでも話したらどうなるのだろうか。

 その時が楽しみだ。

 是非ともその時まで愛を貫いてほしい。



 顧問以外は未成年の為顔を晒される事は無かったが未成年に手を出したりした紫鳥はとっくに成人を超えていたので顔を晒され、実家に嫌がらせが絶えなかったりと中々大変そうだ。

 本人は拘置所にいて被害が無いのが残念だ。



 元生徒会役員達はみんな名のある大企業や病院などの跡取りだったのだがこの一連の騒動で当然それら継承権は剥奪となった。

 それぞれの家には犯罪を起こしたことによるしわ寄せが起こり、それによる株価の大幅な変動など経済界にも大きな影響を及ぼした。

 全く、どこまでもはた迷惑な連中だ。

 まあ、そのお陰で一儲けできたが。



 そして羽崎さんは世間的には指名手配中と言った扱いになっている。

 彼女のいた私所有の土地と建物は私の部下の一人に彼女を含めて売却した。

 もちろん書類上ではそんな事は書かれず、リコールが起こる2ヵ月程前に土地を含む建物を企業の様な扱いにし株式売却による経営権の移転を行った事になっている。

 今では一部の特殊な嗜好を持つ人々の為の秘密クラブの様な扱いで経営されている。

 メインが大人気の為、売り上げは上々だ。


 メインである彼女の近況報告は定期的にこちらに届いているが元気そうで何よりだ。

 パサリと机に投げた資料に添付されている写真には拘束具でベッドに縛り付けられているのから始まってロープで縛られたり、首輪をつけ、目隠しをされて口にボールギャグを嵌められていたり、乳首など様々な場所にボディークリップが付いていたりと何とも過激な格好の羽崎さんが写っている。

 他にはポニーガールに扮したり、獣姦だったりと多種多様な特殊プレイの数々。

 中身が腐りきっているが流石主人公、顔と体は極上、需要は高くおじさん達に大人気のようで何よりだ。

 ちやほやされるのが大好きな羽崎さんはさぞかし嬉しいだろう。

 客の中にはそういう美少女に暴力を振るいたいという嗜好の方もいるようで、最も最近の写真には可憐だった面影が全く見あたらない程リンチされ、パンパンに張れている顔と痣だらけの体でぐったりとしている羽崎さんの姿が写されていた。

 絶対に死なせるなと指示は出してあるので命に別状は無いだろう。

 私としては私情を含め神と約束した以上地獄を見せるのは当然としてただ快楽に落とすのではつまらないと思っている。

 どうせなら痛みや恐怖、トラウマもミックスしたスペシャルなバージョンで残りの人生をお送りしたい。

 例え歯を抜いたとしても舌を斬りおとしたとしても、多少手足を落としてダルマになったとしても人の嗜好という業は深く、それはそれで需要はあるのだ。

 需要が無くなり、女としての価値が無くなった後には人体実験にでも採用してそれすらにも価値が無くなったら最終的には麻酔無しで体を開いて臓器提供でもさせようか。

 人に害しか与えなかった彼女が人の命を救う事ができるのだ、本望だろう。

 とすれば健康的な臓器提供のために投薬実験はなしだな。

 後は心理実験とかそこらへんか。

 まぁ、その辺りはおいおい決めていくとしよう。



 そして私はと言うと。





「会長、こちらの書類へのサインと判子もよろしくお願いします」

「はぁ」

「どうしました?」

「いえ、何故自分はこんなことをしているのだろうかと思っただけです」

「そりゃあ、君が生徒会長だからだろう」

「その後に代理が付きますけどね」





 事が済んだ次の週、学校へ行こうと玄関をあけるとヤツ(変態)がいた。

 見間違いかと思って一旦扉を閉めて一呼吸おいて開けたがやはり見間違えでは無かった様でヤツ(変態)がいた。

 それはもう、輝かんばかりの眩しい笑顔で玄関で跪いていた。

 どれだけの時間待機していたのか唇が真っ青だった彼の第一声は『おはようございます!会長』だった。

 何でここにいる、ここで何をしていると聞きたい事はあったがそれよりも『会長ってなんだ』と。



 「……おはようございます。

 それよりも、会長と言うのは一体どんな趣味の悪い冗談ですか?」

 


 私がそう言うとまたまたぁ~と腹が立つ笑顔で図書委員長は言った。



 「あの時、『リコールをする準備と、リコールをして新生徒会が正常に機能するまでの間を手伝って欲しい』と言ったら君は承諾してくれたじゃないか。

 だから正常に機能するまでの間生徒会長代理をやって欲しい。

 新生徒会に相応しい新しい生徒会長が見つかって新生徒会が正常に機能するまで」





 思えば、あの時私は疲れていた。

 連日続いた気を張り詰めた生活とそれから解放された矢先の変態の来訪。

 それにより私はある種の思考停止に陥っていたと言っても良い。

 考える事を放棄した私は図書委員長のその話を了承してしまった。

 ……2ヶ月以内に新しい生徒会長を探せと言った以外特に条件などを付け加える事も無く。



 「あぁ、あの時の私の頬をぶん殴ってでも止めたい」

 「会長、殴るなら俺を殴ってくれ」

 「ちょっと今考え事しているので黙ってて下さい」



 横で五月蠅い変態は今や図書委員長ではなく副会長だ。

 あの時2ヶ月以内に新しい会長を探せの後に私以外とかを付け加えておけば良かった。

 お陰でこの変態は新しい生徒会長を探すフリをしただけで『君以外該当者はいない!』と勝手に生徒会長総選挙を開き、私を生徒会長に就任させる事を承認させてしまった。

 『学園をめちゃくちゃにした要因の一人である私が生徒会長になるわけにはいかない!』と主張したりして何とか必死の抵抗により今まで生徒会長代理のままでいられたが、このままの流れだとなし崩し的に私の肩書から代理と言う文字が消えてしまう。

 それは何としても避けたい。



 「と、副会長。貴方を望むままに思う存分虐めるのでその代わり貴方が生徒会長になると言うのはどうですか?」

 「……くっ、た、大変魅力的な提案だ。だが断る!」

 「そうですか、残念です」



 私の代わりになりそうな人材を探すにしても落ち着いてきたとは言え学園がこの状況では現生徒会役員の様にリコール前から声を掛けられていてあらかじめ準備ができていた訳ではない生徒達は自分の事で手一杯だろう。

 唯一生徒会長になれそうな彼は意志を曲げる気はないようだしこうなれば強硬手段として学外から優秀な人材をこの学園へ転入させるしかない。

 が、いくら私の推薦だとしてもいきなり生徒会長に就任させるのはどう考えても現実的ではない。

 そこまで考えてようやく私は完全に詰んだだと認めた。

 最後の最後で彼にしてやられたのが認めたくなくて色々模索したがこの状況を解決する方法は思い浮かばなかった。

 学外の力を使えば出来ない事もないがそれはルール違反だろう。

 とうとう私も腹を括るしかないようだ。



 「と、副会長。……ひっじょーーーーに不本意ですが、生徒会長就任のお話しお受けしようと思います」

 「何!?本当か!!?」

 「…どうやらそれ以外道は無いようですしね」



 フッと諦めた笑みを浮かべる。

 私の言葉を聞いた副会長は立ち上がり、すぐさま部屋にいた他の生徒会役員たちに声を掛ける。



 「よし!お前ら聞いたか?明日の6時限目を潰して生徒会集会を開く!!そこで新生徒会長の就任を発表するぞ!!」

 「「「「「はい!」」」」」

 「じゃあ僕は生徒会集会を開く事を先生たちに知らせて来ます!」

 「では、私は体育館の手配を」

 「うちは垂れ幕とかレッドカーペットの用意するよ~」

 「俺は薔薇と演奏団を用意しよう」

 「ではわたくしが生徒会長の衣装を用意させていただきますわ」

 「…ちょっと待って下さい。後半三名は何ですか?そんな物いりませんから。

 一体どこの国王就任式ですか」

「「「やだなー会長。冗談です」」」

 「貴女方が言うと冗談に聞こえないんです。いつも通りの生徒集会の要領でお願いします」



 副会長が選んだ新しい生徒会役員たちはどれも一癖も二癖もある連中ばかりだ。

 私の心のオアシスとなっているのは新しい風紀委員長と図書委員長になった二人だけだ。

新図書委員長の方は今さっき先生に知らせてくると言って部屋を出て行った彼。

 彼は前に副会長に会いに行った時にカウンター業務をしていたが、どうやら図書委員長の腹心の一人だったようだ。

 副会長至上主義で副会長の私物を収集したがるのが玉に瑕だが基本的に常識人だ。


 風紀委員長になったのは実直真面目と言った言葉が似合いそうな女の子。

 副会長の変態行為にたまにストッパーを掛けてくれるとても良い子だ。

 私の私物を収集したがるのが玉に瑕だがそれ以外は比較的常識人だ。



 ……あれ、常識ってなんだっけ。



 常識人と思っていた二人もよく考えるとそこまで大差なかった。

 変人に囲まれていると変人度が低い人間が常識人に思えてくるのが不思議だ。

 あれ?類は友を呼ぶと言うしもしかして私も変人……。

 いやいや、私はごくごく普通の可憐な女子高生だ。

 変人な訳がない。

そんな事を考えつつ書類を片付ける手は淀みなく動かし続ける。



 「教師たちの連絡と体育館の手配、ステージの設営以外は特にすることは無いのでそれ以外の人は作業に戻って下さい。

 ステージの方は体育館の手配と一緒にお願いできますか?」

 「はい!昼休みにでも各クラスの風紀委員を集めて準備させます!」

 「よろしくお願いします」

 「ご褒美に使用済みのハンカチを所望します」

 「却下します」

 「じゃあ、とりあえず俺を殴ってくれ」

 「却下します」



 わいわいと生徒会室は今日も賑やかだ。



 「では、私は今日はこれで失礼します」

 「婚約者さんとのお食事ですわよね?」

 「はい」

 「俺は認めない!絶対に認めないからな!!いつか君を奪いと「あらあら、静かにしましょうね」うぐっ!」



 騒がしい副会長を怪力お嬢様な会計監査が取り押さえてくれる。

 この隙に帰ろう。



 「では、お疲れさまでした」

 「「「「お疲れさまでした」」」」

 「むぐーっ!」



 今日も騒がしい一日だった。




 校門を出て、すぐ傍に待機していた車に乗り込む。



 「お待たせしました」

 「いや、俺もさっき仕事を切り上げてきた所だ」

 「保健室は良いんですか?」

 「あぁ、今日は部活動している生徒もいないしもしもの時のために人に頼んであるからな」



 養護教諭の彼と先日正式に婚約を結ぶ事となった。

 近々両家の顔合わせとして食事会を開こうと今日は私と二人でその打ち合わせと称して食事に行く予定だ。

 流れて行く景色を眺める。


  

 「一時期は本当にどうなるかと思ったが無事に全てが終わって良かった」

 「はい、ご協力ありがとうございました」

 「俺は大したことは出来ていないし、全て君の力だ。

 本当、大した女だよ君は」

 「ふふっ、お褒めに頂き光栄です。婚約者殿?」

 「……なんか照れるな」

 「私も照れます」

 「また、顔色も変えずにしれっとそう言う事を言う。

 ああ、そうだった、ちょっとこっち向いて」



 赤信号になり、車が止まる。

 何だろうと思って彼に顔を向けると私の好みどストライクな彼の顔が近付き、唇に柔らかい感触を受けた。

 驚きで目を閉じる事もできず思考停止に陥る。

 時間にしては数秒だろうが体感的にはとても長く思えたそれは彼がワザとらしくリップ音を立てて離れた事により終了した。



 「…なっ、なっ……」

 「ふっ、顔真っ赤だぞ?軽いプレッシャーキスでそんなんじゃもっと深いのになったらどうなるんだ?」

 「深っ……」



 熱くなった顔を無駄だろうが手で押さえて隠す。

 チラリと横目で彼を見ると余裕の笑みを浮かべていた。


 前世で婚約者がいたとは言え恋愛に関しては互いに奥手で清く正しくお付き合いしていた私たちはキスまでが精一杯だった。

 そのキスに関してもお互いにガチガチに緊張していたのだ。

 まぁ、そこを突かれて羽崎さんに婚約者を奪われたのだが……。

 仕事やそれ以外ならそつなくこなせるのだが恋愛に関しては何故か上手くいかない。

 そんな女に好みどストライクな男がキスをするとか何これ、夢?



 思わず頬を抓った私を見て声を上げて笑う婚約者殿。

 いつか絶対見返してやると心に決めたが果たしてそんな日がいつ来ることやら。






 殺されて、この世界にトリップして、羽崎さんに嫌われ、学校中から苛めを受けた時はこんな幸せな結末を迎えるとは思っていなかった。

 これまで生きた世界では残念ながら幸せにはなれなかったが、もうこの世界では私の幸せを壊そうとする人はいない。

 諸悪の元凶である羽崎明は排除した。

 彼女が死んだら後は転生する事無く地獄に落ちるだけ。

 親友に彼女の魔の手が伸びる事は無い。

 ならばこれからは私は自分の幸せの為に生きていこう。



 願わくば、あの世界に生きる親友が幸せになりますように。


次回、エピローグ的な物です。

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