第2話 日本からみかじめ料をもらうどなるど
ドナルド 日本は我が国への輸出で儲け過ぎだ。そこでみかじめ料(関税ともいう)を奴らから巻き上げたい。何かテキトーないちゃもんを考えてくれ。
ラビット かしこまりました、ドナルド閣下!
記者会見に臨むラビットちゃん。
ラビット 日本は米の輸入に700%もの関税をかけている。そこで我が国も日本からの輸入には、たった24%という温情にあふれる関税(みかじめ料、所場代)を課す事にする。
ここで記者が恐れ多くもラビットちゃんに質問する。
記者 日本への米の輸入関税は、パーセントではなく、1キロ341円と決められています。1キロ70円のアジア産のゲロ不味い米(ほとんどの日本人は食べない)を輸入するならば関税率は500%となります。
記者 しかし、日本人が「まあ食べられるかな」というレベルのカリフォルニア産短粒米だと1キロ230円はします。これを輸入すると関税率は150%です。
ラビット 150%でもじゅうぶん高いでしょ!
記者 日本は実際にはアメリカからの米の輸入にほとんど関税を課していません。実質ほぼ無税です。
ラビット あんた記者のくせにテキトー言わないでよ!
記者 日本は「ミニマムアクセス米」という制度で年間34.6万トン(国内消費量の8%程度)をアメリカから無理矢理買わされています。買わされた米はゲロ不味いので、ほとんどが家畜のエサになります。それでも毎年余りまくって処分に困っているのです。
ミニマムアクセス米は無税です。
記者 本当に日本に米を売りたいのなら、カリフォルニア産の高級米をミニマムアクセスで無税で日本に売ったらどうですか? 日本人もきっと喜ぶと思います。
ラビット ぐぬぬ……あんたみたいな日本人記者に質問させる機会を与えた私が間違いだったわ。
記者に質問をさせないとただの会見になっちゃうよぅ。
自分の間違いを素直に認めるのは良い事だぞ、ラビットちゃん。次回もがむばれ(笑)。思わず本音が出たね。