第11話 仲間を信じて
エアハルトとエルメンヒルトは服が乾くと服を着て防具をつける。服はボロボロになっているが着ないよりましである。泉を離れると上の階層に上がる道を探す。
突然、エアハルトがエルメンヒルトをダンジョンの壁に押し付けて覆いかぶさる。
「どうしたの。」「攻撃だよ。殺気を感じたんだ。」
見ると骨でできた槍のようなものがダンジョンの地面に突き刺さっている。
「これどこから飛んできたの。」「分からないけど、魔物に探知されているようだよ。」
エアハルトがエルメンヒルトは遠距離攻撃を避けるため、壁伝いに進んで行く。
すると今度は壁に向かって骨の槍が飛んでくる。エアハルトとエルメンヒルトは地面を転がってかわす。すると2人は目のようなものが宙を浮いていることに気づく。
「エル、あの目が僕たちの位置を本体に知らせているよ。」「任せて。」
エルメンヒルトは剣に雷光をまとわせて刀身を伸ばすと振り回して、目のようなものを10個ほど切り裂く。そして2人は俊足を使って前に走る。2人のいた場所には骨の槍が突き刺さる。
2人の目の前に背中に骨のとげを無数に生やしている魔物が10匹いる。魔物の目は宙に浮いて、神経が本体と繋がっている。この目を使って遠くの獲物を正確に攻撃できるらしい。
魔物が背中の骨のとげを逆立てる。エアハルトとエルメンヒルトは俊足を使って高速で移動して魔物を切り裂いて行く。魔物はとげを撃ち出す前に全滅する。
「エル、いろんな魔物がいるね。」「ええ、油断できないわ。」
エアハルトとエルメンヒルトは上の階層に上がる道を探して歩く。遠距離攻撃をする魔物までいるので細心の注意をして移動していく。集中しているので集中が切れると休憩を入れる。
エルメンヒルトは休憩の合間に地図を描いていく。エアハルトは魔物の警戒をする。2人はまだ1階層しか上っていない。自分たちのいる階層が何階層かわからないので早く上の階層に登る必要がある。
アロイスたちが35階層まで踏破してくる可能性が高い。31階層をベースにしているので、31階層の魔物が生まれてくるまでに踏破する必要がある。
31階層のベースを維持できるのは4、5日だろう。そのため、エアハルトとエルメンヒルトは、2、3日で35階層に到達しなければならない。
短い休憩を終えると2人は前に進み始める。
アロイスたちは、アルノーを31位階層のベースに運び込む。アルノーが意識を取り戻す。
「失敗しました。お恥ずかしい。」「何を言っている。大丈夫か。」
「大丈夫です。明日、35階層の入り口まで行きますよ。」「だめだ。ダメージがあるだろ。1日休むぞ。」
「それでは、35階層でエアハルトとエルメンヒルトを探す時間が無くなります。」「あいつらならきっと大丈夫だ。信じよう。」
「信じているから、35階層で探すのです。きっと35階層まで来てくれますよ。」「分かった。アルノーが無理だと判断したら引き返すからな。」
セクメト・クランは再び34階層攻略をすることにする。明日、34階層を踏破しなければ35階層へ行くことは難しくなる。
翌朝、セクメト・クランは34階層へ向かう34階層に入るとケルベロスの群れが襲って来る。アロイスが指示を出す。
「陣形このままでいくぞー、群れを突っ切れ!」「「「おう」」」
アルノーが先頭のケルベロスを炎をまとった剣で両断する。アロイス、デニス、ディータ、カールが突っ込む。セクメト・クランは進行スピードを落とすことなくケルベロスの群れを突っ切る。
セクメト・クランは1つになって突き進む。エアハルトとエルメンヒルトを助けることが目標になっていた。




