表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ポンコツと蔑まれた冒険者は最強クランをつくる  作者: ぽとりひょん
第5章 誕生セクメト・クラン
66/160

第12話 グリム討伐開始

 グリムはダンジョンの天井のくぼみに身を隠して来訪者を観察する。グリムは気配を殺して天井の岩の一部になる。

 その下をエアハルトたちが通りかかる。エアハルトがエルに話しかける。

 「僕には気配は感じられなよ。エル、視線を感じたら教えてね。」「今、視線を感じるわ。」

エアハルトとエルメンヒルトが足を止める。アロイスがエアハルトに聞く。

 「エアハルトどうした。」「エルが視線を感じるそうです。グリムに見られているかもしれません。」

 「全員、周囲を警戒!」「グリムは天井にいるかもしてません。」

アルノーが襲撃された時のことを思い出して忠告する。グリムはエアハルトたちが止まったことで警戒心を強める。エアハルトたちは天井を確かめるがグリムを発見できずにいる。

 エルメンヒルトは視線のする方向を探る。そして、グリムと目が合う。エルメンヒルトは血の気が引く感じがする。グリムの目は感情の無い冷たい目で殺戮マシーンにふさわしいものだったのだ。

 エルメンヒルトは無言でグリムを指さす。エアハルトがつられて天井を見る。すぐには見つからないが、じっと見ていると岩と同化したグリムを見つける。

 アロイスたちも天井を見るが見つからない。

 「どこだ、わからないぞ。」「僕が天井から落とします。」

エアハルトはダンジョンの壁を駆け上がって天井に向かう。壁を蹴って飛びグリムに迫る。グリムは岩と同化して動かない。自分のうろこの強靭さに絶対の自信を持っていた。

 エアハルトの剣がグリムに届き、剣をはじくはずの強靭なうろこが切り裂かれる。剣はうろこだけでなくグリムの右腕の筋肉を断っていた。

 すぐにうろこと筋肉は再生するが一瞬、右腕が使えなくなったグリムはバランスを崩して天井から落下する。

 後衛にいたアルノー、ディータ、カールが前に出てくる。アロイスが指示を出す。

 「取り囲め!うかつに近づくんじゃないぞ!」

グリムの前方にアルノー、アロイス、デニス、ディータ、カールが配置につき、後方にエアハルトとエルメンヒルトが隙を伺う。

 グリムは警戒して動かない。そして相手を観察する。自分を7人が取り囲んでおり、5人が後方にいる。グリムの本能が教える。7人は近接戦が得意で、5人は近接戦が苦手だと。

 グリムは尻尾を振り回してけん制した後、アルノー、アロイス、デニス、ディータ、カールを飛び越えて、アルマ、カミル、エゴン、クヌート、ユリアーネの前に降り立つ。

 グリムは、惨殺を開始する。右腕を振ってアルマを切り裂こうとする。アルマはナイフで刃物のような爪をはじいて回避する。そんなはずはない。こいつらは近接戦が出来ないはずだ。

 今度はクヌートを狙う。クヌートは剣で爪を受け止める。その隙にアルノー、アロイス、デニス、ディータ、カールがグリムに追いつき切りかかる。

 「お前の相手は俺たちだー」

アロイスが、クヌートが剣で受け止めている右腕を切り裂く。まただ、強靭なうろこが簡単に切り裂かれた。こいつらはこれまで相手をしてきた者たちとは違う。

 グリムは逃走を図る。振り向くとエアハルトとエルメンヒルトが待ち構えている。グリムは構わず突進する。エアハルトとエルメンヒルトがすれ違いざまに一閃する。

 グリムは両腕を切り落とされ、地面に頭から突っ込む。グリムが吠える。

 「がああああぁぁぁーーーーーー」

このような屈辱は初めてである。自分以外のものは全て弱くて狩られる側にいる。こいつらはなんなんだ。反抗してくる。自分を傷つけることが出来る。アロイスが指示する。

 「エアハルトと黒水晶がやったぞ。尻尾の反撃に気をつけて、かかれ!」「「「おおっ」」」

デニスが槍を振り横腹を切り裂く。アルノーが右足を切り落として、ディータが左足を切り落とす。ディータの後方にいたカールがグリムの尾に弾き飛ばされてダンジョンの壁にたたきつけれる。

 ユリアーネがすぐに動いて、カールをヒールする。

 「済まない。」「これが私の本当の仕事よ。」

グリムは驚異的な再生力で両腕が生えてくる。このままでは両足が再生するのも時間がかからないはずだ。

 「エアハルト、首を落とせ。」「はい。」

エアハルトがグリムの尾の攻撃をかわして背中に飛び乗ると頭へ向かって走る。頭にたどり着くと首を剣で切り裂く。しかし一撃で首は落ちない。

 グリムは初めて恐怖を感じる。こいつは危険だ。命を脅かす存在だ。

 エアハルトの剣は首の骨まで達している。もう一撃を加えれば首の骨を断つことが出来る。

 グリムは両足が再生すると暴れて、エアハルトを振り落とそうとする。エアハルトは背中に剣を突き立てて落ちないように踏ん張る。こうしているうちにも首のキズがふさがっていく。

 グリムは体を転げまわることでエアハルトをつぶそうとする。エアハルトは諦めてグリムから離れる。

 「このままでは首を落とせませんよ。」「ああ、協力して首を落とすしかないな。」

アロイスは、答えながら、グリムの再生力がこれほどやっかいとは思っていなかったと想定外な状況に打破する方法を考える。

 グリムの体に変化が起きる体色が瑠璃色から赤銅色に変化する。すると再生速度があがり首と腹の傷が消える。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ