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ポンコツと蔑まれた冒険者は最強クランをつくる  作者: ぽとりひょん
第4章 イーリスクランの討伐
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第13話 イーリスクランの帰還

 イーリスクランの討伐隊は、階層を上へと上がって行く。アルフレートとクルトは休憩をとらずに前衛を務める。向かってくる魔物はグリムに比べれば大したことはない。

 2人は連戦の中で息が上がることもなく勝ち進んでいく。アライダから見て明らかにこれまでと動きが違っている。考えられることはレベルアップである。

 もしかすると2人はレベル7になったのかもしれない。もしそうなら、ゴルドベルクにとうとうレベル7の冒険者が誕生したことになる。

 もしそうなら祝いたいところだが、今回の討伐は失敗して多くの仲間を失っている。喜べる雰囲気ではない。

 それよりも今は無事に地上に出ることが重要である。もし、グリムが追って来れば、追いつかれて全滅させられるだろう。

 アライダは背後にも気を配る。背後に迫る魔物の気配はない。

 こうしてイーリスクランの討伐隊は、ダンジョンから生還する。地下1階でイーリスクランの討伐隊に気づいた冒険者が大声を出す。

 「イーリスクランが戻って来たぞ。」

冒険者たちが集まり始める。しかし、ギルド内は静まり返っている。アルフレートを始めメンバーはみんな厳しい顔をしていて話しかけようとする者がいなかった。

 剣士と戦士がいないことに気づいた冒険者が言う。

 「剣士と戦士がいないぞ。犠牲者が多かったんだ。」「グリムは討伐できたのかな。」「おまえ、聞いてみろよ。」「できるか。そんな雰囲気ではないよ。」

イーリスクランの討伐隊は冒険者たちに見送られながら受付へ行く。アルフレートがエリスに報告する。

 「イーリスクランの討伐隊は帰還しました。37人の死者を出しながらグリムを討伐できませんでした。」「残念です。グリムについて何かわかりましたか。」

 「グリムは体色を赤銅色に変えると再生力が異常に高まり、口から炎のブレスを吐くことが判りました。」「それでは、まるで無敵ではありませんか。」

 「はい、私たちは逃げることしかできず。仲間の多くが焼き殺されました。」「詳しい話は明日聞きます。今日は休んでください。」

この時、アライダが割って入る。

 「アルフレートとクルトのアビリティを調べてください。」「今はお疲れのようですし、後日ではどうでしょう。」

 「いいえ、今からお願いします。」「アライダ、どうしたんだ。私たちのアビリティがどうかしたのか。」

 「アルフレートとクルトの動きが、グリムと戦った後で変化があったのよ。調べる必要があるわ。」「そうか、ならばアビリティを知る必要があるな。」

 「あの、今から測るのですか。」「頼む。」

アルフレートとクルト、他に希望したメンバーがアビリティを計る。アルフレートとクルトのアビリティの測定結果はレベル7になったことを示していた。

 「おめでとう、ゴルドベルクでの一番乗りのレベル7よ。」「私は喜べない。これは仲間の死の上に立っている。」「俺もうれしくないよ。」

アルフレートとクルトはレベル7へのレベルアップを喜ばなかった。しかし、ギルドの中は騒ぎになる。ゴルドベルクにもついにレベル7の冒険者が現れたのだ。

 それと同時にイーリスクランの討伐隊がグリム討伐に失敗してことや失敗の代償が大きなものであったことが街中に伝わる。

 うわさはアンカーパーティーにも伝わる。アルノーはレベル6の剣士だが、アルフレートはさらなる高みに上ったと感じる。

 エアハルトは自分だけでなくアルフレートたちも強くなり続けていることを実感する。

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