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ポンコツと蔑まれた冒険者は最強クランをつくる  作者: ぽとりひょん
第4章 イーリスクランの討伐
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第8話 イーリスクランのグリム討伐隊

 冒険者ギルドの1階にイーリスクランのグリム討伐隊が集結する。剣士や戦士35人、魔法使い14人、ヒーラー4人、ポーター10人の多人数である。

 アルフレートが代表で受付に申告する。アルフレートは一言みんなに言う。

 「行くぞ。そして、1人も欠けずに戻って来るぞ。」「「「おう」」」

討伐隊は行進を始める。見ていた冒険者のたちの中で賭けが始まる。賭けは7対3でグリム討伐に成功する方にかけるものが多かった。

 見ていたエアハルトがアルノーに言う。

 「イーリスクランの討伐隊に先を越されましたよ。」「まだ、準備ができていない。今は訓練を積むだけです。」

 「みんなレベルが上がっているし。腕も上げているよ。」「行くのは深層です。3分の2は深層を知りません。深層の魔物と戦う必要があります。」

 「僕は魔力がないけど戦えるかな。」「戦ってもらいます。最高の冒険者になりたいのでしょ。」

 「魔力も無くて、魔力が使える魔物に対抗できるかな。」「剣技と俊敏性を高めるのです。魔力など当たらなければいいのです。」

 「僕はスピードが無いですよ。」「本当にそう思っているのですか。」「うん。」

アルノーは、自分の動きに反応できて、モンスターラッシュの中でも戦えるエアハルトはいずれ閃光のアルフレートを越えると考えている。

 だが、本人には自覚がないらしい。エアハルトの持ち味は的確な立ち回りと俊敏さにある。そんな彼が遅いわけがない。

 アルノーはエアハルトを褒めない。今、自信過剰になったらエアハルトの成長は止まってしまうと判断しているからだ。

 代わりにエルメンヒルトがエアハルトに自信を持たせる言葉を投げかける。

 「エアハルトは十分に速いよ。私が保証するわ。」「エル、ありがとう。」

エアハルトは顔を赤らめて嬉しそうにする。

 アルノーがアンカーパーティー、バッシュパーティー、グーゲルパーティーのメンバに言う。

 「討伐隊が出発した後、私たちは11階層へ向かいます。11階層では魔力の使用を認めます。魔物も魔力を使う物がいるので気を付けてください。」「ヘルウルフのことだろ。」

アロイスが言う。

 「そうです。」「ヘルウルフなら余裕で対処できるはずだぞ。」

 「ええ、魔力を使えば余裕でしょう。でも、エアハルトは苦戦すると思いますよ。」「エアハルトはできる奴だ。何とかなるさ。そうだろ、エアハルト。」

 「ヘルウルフは炎を吐くんだろ。何とかかわしながら戦ってみるよ。」「もっとガツンと言ってやれ。」

 「とにかく、魔物は全て討伐します。」「いいぞー」「エアハルト、11階層では深層に向かう肩慣らしだと思ってください。」「はい。」

アルノーは、アロイスの言動に頭痛を覚えながらエアハルトに言う。

 イーリスクランのグリム討伐隊がダンジョンへ入って行く。剣士や戦士は10階層まで魔力の使用を禁止されている。26階層へ行く行程も彼らにとって訓練の時間になる。

 それだけ、アルフレートは追いつめられていた。イーリスクランの名誉のため、グリム討伐が他の冒険者に先を越されるわけにはいかない。

 アルフレートは3階層の階層主ゴブリンキングと対峙する。アルフレートは構えもせずに無防備にゴブリンキングに近づいて行く。ゴブリンキングは吠えて威嚇する。

 アルフレートが睨むとゴブリンキングは威嚇をやめて怯えるように後ずさる。ゴブリンキングの本能がアルフレートは自分をはるかに上回る化け物だと感じたのだ。

 突然、アルフレートの姿が消えてゴブリンキングの後ろに姿を現す。ゴブリンキングの上半身がずり落ちる。胸から腹にかけて斜めに切られていた。

 アルフレートの瞬殺は、剣士たちを驚かせると共に勇気を与える。アルフレートなら必ずグリムを切り裂いて勝機をもたらしてくれると思わせることに十分だった。

 剣士や戦士たちは積極的に魔物と戦っていく。剣士たちはシルバーグリズリーなら1人で対処できる実力を得ている。

 しかし、10階層のオーガは別格だった。大剣を持つオーガに剣士1人では相手にならない、数人の剣士が連携してオーガを倒している。

 11階層に討伐隊が到着すると剣士や戦士たちは息を吹き返す。武器に魔力を乗せて魔物を倒していく。彼らは魔力のありがたさを実感する。

 剣士や戦士たちは武器に炎や雷撃をまとわせて戦う。魔法使いたちの援護の攻撃もある。討伐隊は苦も無く20階層に到達する。

 20階層には、階層主ヒュドラがいる。アルフレートは剣士と戦士たちに言う。

 「私は、ヒュドラに魔力なしで挑む。当然、1人では勝てないだろう。戦う勇気にある物は前に出てくれ。」「・・・・・」

沈黙が彼らを包む。アルフレートがダメかと思った時、1人が前に出る。すると次々と前に出てくる。剣士や戦士35人のうち15人が前に出る。

 「ありがとう。君たちは勇者になる。ヒュドラ討伐はグリム討伐の前哨戦と思ってくれ。」「「「おう」」」

アルフレートたちはヒュドラの前に立つ。8つの頭とそれぞれの口から炎を吐く化け物を前にして、アルフレートは汗がにじみ出てくる。

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