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ポンコツと蔑まれた冒険者は最強クランをつくる  作者: ぽとりひょん
第4章 イーリスクランの討伐
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第7話 レベル6の魔法使いの実力

 アルフレートはクランのメンバーに指示して、ニオイ袋で10階層中の魔物をかき集めさせる。アルフレートは剣士に3人1組になって連携をとりながら戦うように指示を出す。

 地面に振動が響いて来る。振動は大きくなり轟音となってダンジョンに響く。魔物をかき集めてきたメンバーが戻って来る。

 「来るぞ。落ち着いて対処しろ。俺たちならできる。」「「「おーっ」」」

足の速いソードタイガーの群れが襲い掛かって来る。剣士たちは3人で連携してソードタイガーを倒していく。アルフレートの目には順調にソードタイガーを倒しているように見える。

 今の剣士たちの実力ならソードタイガーの対処は無理ではない。だが、10階層にはオーガが出る。オーガは通常でも剣士1人で倒せるような相手ではない。魔力を使わない剣士には難敵である。

 移動が速かったソードタイガーに続いてオーガが混じり始める。先頭にいる剣士の3人組にオーガ1匹がソードタイガーに混じって向かってくる。

 「俺がオーガの気を引くから隙をついてくれ。」「分かった。やるぞ。」

1人がオーガの持つ大剣をかわすと正面から切りかかる。オーガは左腕を体験から手を離して横に振る。剣士が左腕で振り払われ飛ばされる。剣士の後ろにいたもう1人ががら空きの胸に剣を突き入れる。

 「がああぁぁぁーーー」

オーガは吠えながら胸に突きを入れた剣士を左手で掴もうとする。3人目の剣士がオーガの左腕を切り飛ばす。

 飛ばされた剣士はすぐに起き上がり向かってくるソードタイガーを切り裂きながらオーガに近づいて行く。3人目の剣士がオーガが右手に持つ大剣を受け止める。

 胸に剣を突き入れた剣士は剣を抜くと腹を一閃する。オーガは思わず膝をつく。オーガの胸に剣が生える。飛ばされた剣士が後ろから心臓を貫いたのだ。オーガは倒れ、ダンジョンの地面に吸収されるように死体が消えていく。

 3人の剣士にオーガを倒した喜びを分かち合う余裕はない。さらにオーガが3匹向かってくる。

 「どうする。3匹同時だぞ。」「とにかく戦おう。」「こんなところで死ぬのはごめんだ。」

3人は死を覚悟する。3匹のオーガが大剣を振るおろす。3人は後ろに下がって大剣をかわす。アルフレートは先頭が後ろに下がって陣形が崩れたことに気づく。

 前に出るように指示を出したいがオーガが複数魔物の群れに紛れている。この状態で前に出せばオーガの餌食になってしまうだろう。

 仕方なく後退の指示を出す。剣士たちは陣形を保ちながら後退する。しかし、隙をついてワーウルフとソードタイガーが剣士たちの守りを突破する。

 直ちに魔法使いが動き、ワーウルフとソードタイガーを火炎と雷撃で殲滅する。アライダがアルフレートに言う。

 「剣士たちに複数のオーガの相手は無理だわ。防御魔法を展開して、私が魔物の群れを焼き払います。」「もう限界か。」

 「先頭の剣士たちはオーガの攻撃をかわすだけで手いっぱいだわ。」「分かった。頼む。」

先頭にいる剣士たちはオーガの大剣をかわすだけで、攻撃に移ることが出来ない。もっと自分たちが強ければ。くそー魔力が使えればオーガごときに後れを取らないのに。

 剣士たちは剣技だけで戦う過酷さを味合う。自分たちは魔力の恩恵で戦ってきたことを思い知らされる。

 このままではグリムと戦った時、苦戦することは容易に予想できた。

 オーガの剣撃が襲って来る。この時、見えない障壁が剣士たちを剣撃から守る。剣士たちは魔法使いが結界を張ったことを理解する。

 そして、訓練が失敗に終わったこと理解する。魔物の群れの中に炎の渦が発生する。業火のアライダが魔法を発動させた。炎の渦はだんだん大きくなり、魔物が巻き込まれ始める。

 炎の渦の中で魔物は焼かれて消し炭になり消えていく。炎の渦はダンジョンの10階層全体に広がり、魔物の火葬場と化す。クランのメンバーは茫然となる。

 ゴルドベルク唯一のレベル6の魔法使い、業火のアライダの炎は全ての魔物を灰にして魔法の威力を見せつける。

 アライダはアルフレートに胸を張って言う。

 「剣士たちの剣技は予定より低いのではないの、私がいなかったら大変なことになっていたわよ。」「言われなくても分かっている。」

 「どうするつもり。」「剣士たちはイーリスクランのメンバーから選りすぐった者たちだ。計画通りに討伐を実行する。」

 「オーガに手を焼いているのよ。グリムに立ち向かえるの。」「私が先頭に立つ。他の者はサーポートに回ることになる。」

 「アルフレートがグリムにダメージを与えてから、剣士たちで立ち向かうのね。」「ああ、そうだ。」

魔法使いたちに助けられた剣士たちは、自分たちの無力さが身に染みる。アルフレートが剣士たちに言う。

 「訓練で自分たちがいかに無力かわかったと思う。魔力を使えないということはこういうことだ。」「俺たちはグリムに立ち向かえるのか。」

 「私がいる。私がグリムに一撃を入れて見せよう。そうしたら諸君は連携して攻撃をするのだ。相手は1匹だ。対処できるはずだ。どうだ?」「戦うぞー」「やってやるー」

アルフレートの言葉にうなだれていた剣士たちは奮い立つ。イーリスクランは、剣士の剣技の低さに不安を抱えながらグリム討伐の準備を終える。



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