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ポンコツと蔑まれた冒険者は最強クランをつくる  作者: ぽとりひょん
第4章 イーリスクランの討伐
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第5話 エアハルトたち、盛り上がる

 日が沈み暗くなるとエルメンヒルトは起き上がり、食堂に向かう。食堂にはエアハルトたちはまだ来ていなかった。エアハルトと食事をしたかったが先に食事を始める。

 すると酔った冒険者が近づいてきて言う。

 「よう、黒水晶、ソロなんだって。俺のパーティーに入れてやろう。仲良くしようじゃないか。」「結構です。」

 「なにー、仲良くしようというのに何だその態度は。」「パーティーへの勧誘ではないのですか。」

 「まあ、いいだろ。一緒に飲もうぜ。」「店内でのナンパは控えてください。つまみ出しますよ。」

ベアトリスが割って入る。冒険者は調子づきベアトリスにまで言い寄る。

 「ベアトリス、お前でも構わないぜ。」「殺しますよ。」

ベアトリスが冒険者を睨みつける。冒険者は青くなって逃げるように店を出ていく。

 「ベアトリスさん、ありがとう。」「仕事ですから礼はいりませんよ。」

 「もしかして、かなり強いのではないですか。」「どうしてですか。」

 「冒険者を威圧していましたから私はかなり強いのかと思ったわ。」「いいえ、これも仕事に必要な技術ですよ。」

ベアトリスは仕事に戻って行く。食堂には他にも冒険者がいたがエルメンヒルトに近づく者はいない。だが、視線を感じる。

 エルメンヒルトは黒髪が珍しいだろうと思う。だが、冒険者たちはエルメンヒルトが1人でいるので、お近づきになるチャンスなのだが、黒水晶と呼ばれる彼女は高値の花だった。

 それにベアトリスに睨まれることもごめんである。しばらくしてエアハルトたちが食堂に来て、冒険者たちのチャンスは無くなる。

 エルメンヒルトの周りにエアハルトたちは席に着く。隣に座ったエアハルトが声をかける。

 「エル、ソロの冒険はどうだった。」「散々だっわ。」

 「1人だからいつもとは勝手が違うよ。」「そんなことではないわ。2階層でモンスターラッシュにあったのよ。最悪だわ。」

 「それは幸運だったね。」「何を言っているの。モンスターラッシュよ。」「うん、わかっている。」

エルメンヒルトは、エアハルトが何を言っているのか理解できない。モンスターラッシュである。出会った冒険者はもれなく、己の不運を呪うはずである。

 アルノーがダメ押しのように言う。

 「良かったですね。なかなか出会えるものではありませんよ。だから、私たちは自分たちで起こしているんですよ。」「えっ・・・」

アロイスがしみじみと言う。

 「最初は、驚いたけど慣れるものだよな。」「最初は絶対に無理だと感じました。今はどんと来いというところです。」

ディータがアロイスに賛同するように言う。

 「みんな、モンスターラッシュをわざと起こしているんですか。いつか死にますよ。」

エルメンヒルトはみんながおかしいと考える。モンスターラッシュを訓練に使っていたら犠牲者が出るに違いない。

 アルマが説明するように言う。

 「モンスターラッシュは限界まで追い込むから、極限状態で冷静に行動できるようになるよ。」「確かにそうかもしれませんけど・・・」

 「それに魔石が山ほどとれるので儲かります。今ではアロイスが的確な指示を出すから十分対応できています。」「アルマさん、戻ってきてください。修羅の道ですよ。」

 「修羅の道、大いに結構です。グリムを討伐するにはそのくらいの覚悟は当然です。みなさん、我々は修羅になりましょう。」「「「おー」」」

アルノーの言葉にみんなが盛り上がる。エルメンヒルトは自分だけは正気を保たないといけないと考える。

 アロイスが昔を思い出すような遠い目をして言う。

 「初めてモンスターラッシュを仕掛けられた時には、アルノーにはめられたと思ったな。」「これも強くなるためです。」

 「そうだな。アルノーの言うとおりだ。モンスターラッシュ、どんとこいだ。あはははーーー」

冒険者が1人恐ろしいものに近づくように怯えながらエアハルトたちに声をかける。

 「あんたたち、わざとモンスターラッシュを起こして楽しんでいるのか。」「おうよ。楽しいぞ。あんたもどうだ。」

 「ち、近づくな。あんたたち狂っている。」「そういうなよ。怖いのは最初だけさ。後はだんだん楽しくなってくる。そうだよな、みんな!」「一緒に楽しもうぜ、兄弟!」

 「いやーーー、俺を変態にさせないでくれーーー」

冒険者は逃げ出す。アロイスたちは食堂にいる冒険者たちを見回して笑う。途端に冒険者たちは用事を思い出して店から出ていく。

 ベアトリスがアロイスたちに文句を言う。

 「お客さんを外道の道に引き入れることはやめてください。変な噂が立ったらお客が来なくなるでしょ。」「外道とは失敬な日々鍛錬を積んでいるだけだ。」

アロイスは胸を張って言う。ベアトリスはため息をつく。

 エアハルトたちは半月でレベルアップを果たす。エアハルトのアビリティは、適正 剣士 レベル4 俊敏420 力375 剣技415 持久力422 魔力0 毒耐性101 スキルなしになる。

   アンカーパーティー エアハルト・レベル4 アルマ・レベル3 アルノー・レベル6

   バッシュパーティー アロイス・レベル5 デニス・レベル5 エゴン・レベル5 カミル・レベル4

   グーゲルパーティー ディータ・レベル4 カール・レベル4 クヌート・レベル4 ユリアーネ・レベル4

となり、アルノーはゴルドベルクでイーリストリニティの3人に続く4人目のレベル6になる。そして、エルメンヒルトもソロ攻略の効果が出てレベル5になり、アンカーパーティーの一員になる。

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