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第9話 6階層の探索

 冒険者ギルドにアンカーパーティー、バッシュパーティー、グーゲルパーティーが集まる。アルノーは受付に申告書を出しに行く。アルノーはエリスに出そうとするがアメリーが横取りする。

 アメリーは申告書を見てアルノーに言う。

 「まだ5階層に1回行っただけですよね。なぜ6階層へ行くのです。」「5階層の魔物が弱いので6階層に進むのです。」

 「5階層にはワーウルフが群れています。手こずるはずですが・・・」「エアハルトは1人でワーウルフの群れを倒してしまうんですよ。ほかの者の獲物がいないんですよ。」

 「分かりましたが6階層にはシルバーグリズリーが出ます。気を付けてください。」「ええ、もちろんです。」

アルノーは受付を終えるとみんなの所に戻って言う。

 「エゴンとクヌートは私と来てくれ。」「どこに行くんですか。」

 「街の外に出て剣の訓練をする。」「俺たちはダンジョンに行かないのか。」

アルノーが悪い顔で笑う。エゴンとクヌートは嫌な予感を感じる。さらにアルノーはみんなに指示する。

 「6階層に着いたらパーティーごとに分かれて探索をしてくれ、シルバーグリズリーを1人で倒せるようになってもらうぞ。」「「「おう。」」」

アルノーはエゴンとクヌートを連れてギルドを出ていく。エアハルトたちは6階層を目指してダンジョンを進む。魔力は使えないが前衛の数が多いので余裕をもって先頭を交代しながら前進する。

 6階層に到着するとアロイスが指示を出す。

 「パーティーごとに分かれて行動するが危なくなったら笛で合図を出してくれ、3時間経ったここに集合する。いいか。」「「「はい。」」」

3つのパーティーは別れて行動を始める。アロイスがデニスに質問する。

 「今朝、エアハルトと訓練をしたんだろ。奴はどうだ。」「かなり強いぞ。アロイスより上だと思う。俺の方が間合いが広いのに槍の動きを読まれてしまう。」

 「そうか、惜しいな魔力さえあれば大成したのに。」「剣だけでもやっていけるさ。」

 「10階層以上に行けば魔物は魔力を使うし、毒を持つものもいる。通用しないだろう。」「剣で全てを切り捨てるかもしれない。」

 「まさかな。そうなれば閃光のアルフレートを越えるぞ。」「俺はそう思うよ。」

2人の前にシルバーグリズリーが現れる。デニスが言う。

 「俺にやらせてくれ。」「1人でやるのか。」「おう。」

シルバーグリズリーが威嚇するように立ち上がる。デニスは心臓を狙って槍を繰り出す。シルバーグリズリーは高速の突きを右手ではじくと四つ這いになってデニスに突進する。

アロイスがサポートに入る準備をする。デニスは槍をはじかれると同時に槍を引き戻し、再び突きを繰り出す。槍はシルバーグリズリーの左目に刺さる。シルバーグリズリーが吠える。

 「がああああーーー」

デニスは体勢を低くして、槍を繰り出す。槍はシルバーグリズリーののどに刺さり首を貫く。シルバーグリズリーは血を吐いて倒れる。

 エアハルトはアルマと6階層を進む。アルマがエアハルトに言う。

 「アルノーがいないと気が楽だよ。」「アルマはアルノーが嫌いなのか。」

 「好きなように見えるか。」「いや、見えない。」

 「アルノーはエアハルトを利用しようとしているから気をつけろよ。」「アルノーは、グリム討伐のためなら手段を選ばないだけだよ。」

 「それが悪いんだよ。」「はははー」

ホブゴブリンが6匹出てくる。エアハルトは瞬間的に突っ込んで2匹を切り裂く。ホブゴブリンはまだ対応できていない。さらに3匹目を横一閃する。

 やっとホブゴブリンが剣を振りかぶるが心臓を剣で貫かれる。6匹目が剣をエアハルトに打ち込むが、左手で短剣を抜いて受ける。そして、心臓から抜いた剣で首を貫く。

 わずか3秒ほどでホブゴブリン6匹を討伐してしまう。アルマはモンスターラッシュにあってエアハルトは腕を上げたように思う。

 エアハルトとアルマはシルバーグリズリーを探すが見つからず時間が来る。3時間経って3つのパーティーが集まる。

 倒したシルバーグリズリーは2匹で、1人で倒すことが出来たのはデニスだけだった。もう1匹はディータとカールが協力して倒していた。

 エアハルトたちはダンジョンの出口に向かって進む。階層が深くなるほど往復の行程に時間をとられることになる。

 ダンジョンを出て受付に行くとアメリーがエアハルトに言う。

 「無茶していないわよね。1人でシルバーグリズリーと戦っちゃだめよ。」「アメリーさん、大丈夫ですよ。シルバーグリズリーには出会いませんでした。」

アロイスがアメリーを茶化すように言う。

 「まるで世話焼き女房だな。エアハルト、大事にするんだぞ。」「えっ、僕たちそんな仲じゃ・・・そうですよね、アメリーさん。」

 「わ、私は、エアハルト君に死んでほしくないだけよ。」「エアハルトが大切なんだよな。」「知りません。」

アルマが機嫌を悪くして言う。

 「エアハルトのパートナーは俺だぞ。」「アルマ、ライバルが2人もいて大変だな。」

アルマはエアハルトにしがみついて、アロイスを睨みつけて言う。

 「もてないくせに。」「俺だって昔は恋人がいたさ。そうだろ、デニス。」

 「あれは女の方が相手を見誤っただけだと思うぞ。」「俺の思い出にケチをつけるのか。」

その頃、エゴンとクヌートは訓練を終えて街に帰って来た。エゴンが前を行くアルノーに聞こえないように言う。

 「サディストがー」「明日もやるのか、たまらないよー」

クヌートが泣き言を言う。アルノーはグリムを討伐するために一斉手を抜かない。


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