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第1話 プロローグ

『なにかしら?騒がしいわね。』


誰にも聞こえないぐらいの、独り言。


学院の大教室、もうすぐ講義が終わるかというタイミングで外が騒がしい。

それどころか、騎士達と思われる泣き叫ぶ声が近付いて来る。。


学院を警備する騎士は王宮から派遣される者達も含めて優秀なのだけど、どうしたのでしょうか?

私と一緒に戦場に立ったことがある者も今日の警備にはいたはずなのに。皆実戦経験もあるはずなのに。


廊下からの轟音とともにドアが吹き飛び、生徒達の悲鳴が上がる。


警報が鳴らないのはどうしてでしょうか?

念の為、結界を張りながら外の様子を探ります。

どうやら、『侵入者』の様ですね。

排除する為に、攻撃した様です。

でも、学院内では『魔法の行使』は厳禁です。

その為に警備は魔法使いではなく騎士達が努めているのですが。

まあ結界を張るのも探知術を使うのもいけないのですが、非常事態の様ですから許して貰いましょう。


吹き飛んだ入口から、一人の騎士が転がり込んで来ました。


「っ、全員避難を!まっ魔物が侵入した!!」


皆悲鳴を上げながら駆け出します。


「貴方、落ち着いて。状況がわからないと闇雲に避難させるのは危険です。」


「そっ、それどころでは………」


あ〜、役に立ちそうにありません。

止める間もなく、皆出ていってしまいました。

途端に、あちこちから悲鳴と絶叫が上がります。


爆音と破壊音の後、少しだけ騒ぎが収まると何かを引き摺るような音と共に、それは、大教室に入ってきました。


それは、巨大な人型をした、『ゴキブリ』でした。

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