叩いてかぶってジャンケンポンで全てが決まるふざけた世界の片隅で
TKJ法が通った日から数十年!叩いてかぶってジャンケンポン、略してTKJを中心に、世界は回り始めた。
主張と主張がぶつかったらTKJ。
国家間の戦争もTKJ。
おやつの取り合いになったらTKJ。
とりあえずTKJ。
上運天 美咲は、ことある事に頭をハリセンで叩かれるこの世界にうんざりしていた。
そんな美咲も今年から晴れて高校生。正義感の強い友人、伊野 晴香と共に、頭を叩かれない静かな学校生活を送りたいという淡い期待を抱いていた。
しかしそんな期待は、登校初日で打ち砕かれた。
「今の言葉、差別発言ですよね?」
「それって、女性軽視発言ですよ!」
「地球は平面ですよ!丸くないです!」
「なんかムカつくから叩かせろ」
奇人変人に逐一絡まれ、揚げ足を取られ、難癖をつけられ、理不尽な理由でTKJを挑まれる日々。
平和な学校生活を手に入れるために、美咲は今日もハリセンを振るったり、振るわなかったりする。
主張と主張がぶつかったらTKJ。
国家間の戦争もTKJ。
おやつの取り合いになったらTKJ。
とりあえずTKJ。
上運天 美咲は、ことある事に頭をハリセンで叩かれるこの世界にうんざりしていた。
そんな美咲も今年から晴れて高校生。正義感の強い友人、伊野 晴香と共に、頭を叩かれない静かな学校生活を送りたいという淡い期待を抱いていた。
しかしそんな期待は、登校初日で打ち砕かれた。
「今の言葉、差別発言ですよね?」
「それって、女性軽視発言ですよ!」
「地球は平面ですよ!丸くないです!」
「なんかムカつくから叩かせろ」
奇人変人に逐一絡まれ、揚げ足を取られ、難癖をつけられ、理不尽な理由でTKJを挑まれる日々。
平和な学校生活を手に入れるために、美咲は今日もハリセンを振るったり、振るわなかったりする。