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僕の仕事

作者: おなかすいたー

「つまらない」「見たくない」動画のコメントはいつも批判で埋め尽くされている。


でもこれはいつものこと。気にしていたら動画なんて作れない。いつものように動画をとって動画を編集する。こんな作業をしている中である疑問が出てきた。それは、


「自分を必要とされているのか」ということ


だ。


 そんなことを疑問に思いながらも、動画作成をやめる事は出来ないので撮影をしていた。


すると母から電話がかかってきた。母から電話をかけることは少なかったので、少し慌てて電話に出た。すると


「もしもし、こちら○○病院です。宇宙さん     


 のお電話でお間違いないでしょうか。」


「はい。そうですが」


「お母様の容態が急変しました」そう言って電話が切れた。急いで病院に向かったがついた時には、すでに亡くなっていた。その日はそのまま帰った。家に着くと涙が止まらなかった。ショックで動画を作ることすらできなかった。


 動画投稿をやめてから2週間がたったある日、不審に思った友人のモーリーと江戸川が宇宙の家に訪ねた。すると家はごみで埋め尽くされ、髪型も服装も整ってない宇宙が奥から出てきた。すると江戸川が


「お前らしくないぞ。何があったの」すると宇宙が「実は…」と言って母が亡くなってしまい自分が必要とされているのかがわからないことを話した。するとモーリーは


「確かに応援している人は少ないかもしれない。でも、お前を必要としている人は必ずいると思うよ。俺も含めてね 。」


そう言って二人は帰っていった。


 その言葉を聞いて宇宙ははっとした。


動画クリエーターの仕事はフォローしてくれる人を増やすことではなく、人々に楽しみを提供することだということに。そうして宇宙はいつもと変わらない動画を投稿するのであった。

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