表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/145

その5

次の回でプロローグが終わるハズ

ホント長くてスイマセン。

「導きの加護」なんか厨二が使いそうだなとおもいつつも、今回はワキに置いておく。


ヤスオ

「その加護とは誰から頂いたものだろうか?

自分以外にも与えられた人物はいるのだろうか?

効果はいつまで続くものだろうか?」


まあ普通の事態ではないのだが、

こう考えるのは自然な感じがする


セムジュ

「導きの加護は、私の世界の女神より管理を委託されております。

加護自身はそれぞれ意思を持っており、約400年に一度、こちらの世界に渡っとき、箱からとびだし、候補者を探しだして宿るのです。

加護の数は12個あります」


そっと木箱を取り出し、上部のフタをスライドして内側をみせる。

中は、丸いコインのような窪みが12個あった。

セムジュ

「候補者が決まり、召還が行われれば、その人以外の加護はこの箱の中に戻ってきます」


選考には、結構な月日を要するらしい。


「世界にある候補者は、この地図に表れます」

今度は鞄の中から、筒状のものをテーブルの上にひろげる。

A3程の大きさの世界地図だ。

ヨーロッパ&アフリカが真ん中で、日本が端にみえる。

各国は縁取りしかされていないが、大きさのバラバラな青い点がみてとれる。そして大きな赤い点が日本にある。これがセムジュなのだろう。


ヤスオ

「この地図から「候補者」を探しだすのは大変な労苦がいるのでは?」


セムジュ

「地図はこうすれば拡大することも出来ますし、ずらすことも出来ますよ」


そう言ってスマホの操作のように、指で拡大してみせたり、弾くと日本が真ん中の見慣れた地図になった。

成る程、と感心したところで赤い点の部分を拡大していく。

日本→北陸→県→市→町→建物→部屋

ここまで明かされたら、そりゃ逃げ道ないよ。

でもこの赤い点、位置的にセムジュではなく、オレだなぁ。

「この赤い点の意味することとは?」


セムジュ

「現状にて、召還するのに最も適したことをあらわしています。点の大きさは期待値をさしております」


だから積極的に動いていたのか。

改めて感心するよ。

しかし、オレに技術的な要素はないし、知識も一般レベルが有るかどうかだよな。

だとすれば、それら以外のものを欲しているのだろう。


ヤスオ

「ダメもとでお尋ねしますが、他の候補者のお名前を聞いても?」

セムジュ

「全員でなければ構いませんよ。

例えば、アメリカ地区でしたら「ベーカー、ウィルソン氏」

イタリアでしたら「モニカ、ベザーリ女史」

アフリカでは、前に名刺を差し上げたワンダス独立国の「国王」ですね」


あまりのビックネームにドン引きしてしまった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ