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その17

警察署には

あまり詳しくはないので

窃盗にあった友人から

話しをうかがいました


あれから1時間位たったか


「では、残りの金塊はスペアタイヤの

工具箱にあると。

成る程、そこまで調べるのに

時間は掛かるし、

往来の人の目に触れそうだ」


後で車の中を確認するそう。

一応は「被害者扱い」としての

調書となった。


「裁判」とかには関わりたくない

と言うと、全てを回避するのは

難しいらしい。

なにせ、当事者だから。


取り調べが進めば、後日、あらまきを教えてくれるそう。


最後にサインをして立ち上がると、

「そうそう、大使から君に伝言があった。

金塊は、ある程度大きな銀行なら

1個につき、幾らかの手数料で、

口座に振り込んで貰える。

とのことだ」


チカラなく、椅子に座ってしまう。

ググっておけばよかった。 はぁ。

ため息を吐いているうちに、

セムジュが顔を出す。


「ハハ、日本の警察に赴いたのは

久方ぶりですね。

大使の力添えで、解放してもらえました。...んっ...どうされました?」


「いや、自分の不甲斐なさに

呆れているところです。

まあ、無いような自信も

打ちのめされましたけどね」


「そうでしたか。まあ怪我もなく、

金塊も取られなかったので

よしとしておけばよろしいのでは?」


「ハハ、そうだよ、キミぃ。

こんな立派なボディガードさんに

守ってもらったんだ。

それ以上の結果にはならんよ」


さあ、車に確認しにいこうか、

と促され、前へ進もうと立ち上がった


「うん。確かに....

じゃ、この書類に目を通して、

間違いがなかったら、サインを」


ペンを渡され、目を通してから

サインする。

調書を返すと、「元気でな」と

手を挙げたので、

「ああ、ハイ」と答えて

こちらは手を振った。


ようやく解放されたが、もう3時を

すぎている。

一応、地方で大手の○○銀行に

電話してみる。

音声案内に沿って、担当者に繋がる。

流れとして、

「金」を渡し、預り証を受け取る。

近い内に連絡がきて

査定と手数料に納得がいったら

口座に振り込まれる。


だそうだ。

明日は、銀行に寄れないので

「明後日に伺います」と伝えると

名前と連絡先を聞かれ

アポを終えた。


セムジュが、

「まだ、ウチダさんのほうは

時間が掛かるのでしょう?

であれば、わたしに依頼した村の

調査と、その周辺のことを

お教えしましょう」


ささ、貸倉庫へ向かってください

と言われた。

ここまでくれば、

今日はもう休日じゃないよね。

ほんと、最低の1日だった

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