その13
友人が、ヤナセのスマート
に乗っていたのが羨ましかった
車を「ウチダ機械」へ走らせながら、
今後の事業のことで、登記的なこと(投機的も含めて)を考えておく。
ウチダ機械に到着し、実験室に向かおうとすると、うっちーの姉さんこと、「有希子さん」に足を止められる。
会長さんを「巻き込んだこと」に対するヤッカミだ。
さんざんお小言を言って、去って行かれた。
実験室に入ると、いろんな資料や、プリントアウトした紙がテーブルはおろか、床上にも積まれていた。
今は休憩中なのか、1人しかいなかった。
「もうすぐ揃いますよ」と聞いた直後に、後ろから肩を掴まれた。
会長
「案を披露する前に、もう一丁聞いておきたいことがあってな。
道路幅があれば問題ないが、人1人
の幅のときはどうするかと」
あ.....と呆気にとらえると、
会長さんに「プラン4、5、6も追加に出せ」と男達に命令がとんだ
しばらくして
みなが座り、1人が解説に立ち上がる
「エ~、まずはプラン1です。
車体はバギー形式で、....」
すぐに挙手して、「却下で」と言うと
「なんでじゃ~」と聞こえたが、無視して次をうながす。
「コホン、ではプラン2です。
車体は、2人乗り専用の「スマ○ト」
を転用したものです。
後部積載部を、充電器スロットに宛て、代わりに助手席を外して積載箇所にあてます。
屋根部にソーラーパネルを設置する仕様でして、....」
またまた挙手し、「採用で」と言うと
「オレらのも聞いてくれ~~」と
言ってきた。
解説担当者が言うには、前が三輪バイクみたいな感じで、後ろは電車のように、貨物車両を連結するものだそうな。
まあ、たった1日で「いろんなこと考えるな~」とさすがは技術者達だと思った。
因みに「プラン1」のバギーの利点は
悪路での車体の安定性と、車体の低さからの空気抵抗の少なさ。航続距離が素晴らしく優秀だそうな。
まあ雨や「スコール」等がきたら、建物が近くになければ、運転手の負担は計り知れないだろうから。と会長さんに言っておいた。
あの「なんでじゃ~」はあまりに切なく聞こえたもので。
さあ、プラン4、5、6
人幅サイズの道幅のプランを聞いてみよう。
今回、短目です。