その11
貸倉庫の¥は、地元の漁港にある
倉庫の値段を参考にしました
選考漏れした全てを見終わる。
事務所に来てから、ざっと二時間が過ぎていた。
ピンとくるものがない。
うーん、と伸びをして、状況を打破する為、違う物事に頭を切り替える。
そういえば、セムジュに大使からウチダ機械に依頼をお願いするのを忘れてた。
あと、この貸倉庫、「期限はいつまで?」と尋ねると、「3ヶ月です」
前金もろもろ含めて、100かかったらしい。
月々20~25位か。うーん、広すぎるし、1人じゃ使い切れないな。
防犯の心配もあるし、別のを探すしかないか。
大使に依頼をお願いしておいて、本題に戻る。
向こうの世界地図を「小大陸」限定にして、拡大する。山脈や河川などが映しだされる。
ふむ、わからん。
ただ、大陸の中央に山脈地帯があり、それを囲むように国々が形成されている感じだ。
山脈地帯を中心に拡大していくと、村らしき点は少なくなってくる。
更に拡大して見回っていると、1つの村だけ、街道らしき線がつながっていない。
気にしていると、セムジュが村の名前をみて、鞄から台帳らしきものをとりだす。
「その村はサンザ村ですね。ギリギリ村を保っているようです。
昔は、王族の保養地として栄えていたのですが、ある事件を境に、切り捨てられたと記されております。
当時は町規模にせまる勢いがあり、
街道だけでなく、駅舎もあったようです。」
村と町の差を尋ねると、
村...人口50~300未満
村長がいる(税と戸籍を管理)
町...人口300~2000未満
周囲を柵以上のもので覆う
公衆トイレ等が必要
役場がある
警察?みたいなもの
宿や広場
因みに教会やギルドはあるが、
運営上、芳しくない地域にはない
とのこと。
「サンザ村には教会が存在してようですが、今は無人のようですね」
「行ける?」と尋ねると、「もちろん」とのこと。
後日に、現地調査をお願いした。
最後の課題は、この貸倉庫以外の物件を探すことだ、
出来れば、月々20位までで、会社から15分程度まで、1人で運営していけて、盗難等に強いことだ。
警備会社を用いると、秘密が漏れる可能性があるから無理だ。
ため息をはいて、貸倉庫等をメイン
にした不動産をまわることにした。