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ファンタジー世界の大魔道士、地球へ転移す ~異世界生まれの高校生?~  作者: TOMA
SCROLL1 異世界の大魔道士、高校生になる part2
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第82話 ラーメン屋にて

どうにか復活しました……!

「そ、そうなのか?」

「そうなんだよ。つーわけで、お前は俺たちと一緒に飯に行くぞ」

 雅樹の肩を抱き、そのまま連れ立って歩き出す俺。

 まったく……人様のデートを邪魔するんじゃないっての。


「それはいいのだけど、どこで何を食べるのかしら?」

「ラーメンが食べたいです! インスタント化されたラーメンの本物を出すお店があるみたいですし!」

 かりんに対し、そんななんともな舞奈の発言。

 しかし、特に否定する理由もないのでそれに肯定し、そのラーメン屋とやらへ移動する俺たち。


 ……そして、そのラーメン屋へとやって来た俺たちだったが……

 

「……物凄く辛そうだな」

「ああ、物凄く辛そうだぜ」

「そうね。物凄く辛そうね」

 俺、雅樹、かりんが目の前のラーメンを見ながら、そう口にする。

 

 真っ赤だ。

 魔王軍との戦争で、激戦区となった湿地帯の水が、魔物と人の血でこんな色に染まっていた事があったなぁ……。魔物の血も赤いんだな……

 なんて事を思い出してしまう程、真っ赤だった。


 ……要するにどういう事かというと、そのラーメンは、人と魔物との戦争の激戦区並に危険な代物である……と、脳が警鐘を鳴らしている、とまあそういう話だ。


 ……って、自分で思考しておいてあれだが、何だか良く分からんな。

 まあ、一言で言えばとてもヤバいという事だな。


「本物はインスタント以上に辛そうですね……。これは……想定外です」

 という舞奈の言葉を聞きながら、

「……とはいえ、注文してしまった以上は食べるしかないな」

 と言って、その真っ赤なラーメンに口をつけ……

 ……瞬時に無理を悟った。

 

 辛い! 辛すぎる! というか痛い! 何が何だか分からない!

 

 『辛い物は魔物も食わない』という言葉が、向こうの世界にあったなぁ……

 魔物でも痛いと分かっている物に口をつけたりはしないって事だよなぁ……などと思いつつ、俺は自身に対して感覚鈍化魔法を使った。

 

 一気に辛さ……というより、痛さが引いていく。

 ふぅ、やれやれ……。これで一安心という奴だ。

 

 ……他の皆はどうなのだろうか? と思い、正面のかりんへと顔を向けてみると、

「辛いけど、まあ食べられなくないというか、むしろ美味しいわね」

 などと、平然とした口調でのたまいながら普通に食べていた。

 

 ……霊体というのは辛さに強いんだろうか?

 それとも、霊体と化す前からそういう感じだったんだろうか?

 良く分からないが、とりあえずかりんは問題なさそうだ。

 

「ぐ、ぬぅ……っ! こいつは……やべぇっ! ぐっ、ぬぉぉぉっ!」

 などと逐一叫びながらも、じわじわと量を減らしていっているのは、その横の雅樹。

 ……ほとんど気合と根性で食べている――いや、流し込んでいるって感じだな。

 

「………………」

 最後に俺の隣の席へと視線を向けてみると、そこには、箸を持ったまま完全に固まっている舞奈の姿があった。


 ……まるで、処理限界を超えてフリーズしたコンピューターだな。

 桜満の部下らしい人が何度かやらかして、その度に怨嗟の声を吐いていたっけなぁ……


 なんて事を思い出しながら、俺は仕方なく舞奈に対し、そーっと感覚鈍化魔法を使ってやった。

急な激痛が走って病院のご厄介になりました……

どうにか執筆可能な状態になったので、今日から更新を再開します!


が、普段通り……とはいかない為、来週いっぱいまで2日置き更新で進行いたします。

そのため、次の更新は28日を想定しております。申し訳ございません……

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