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ファンタジー世界の大魔道士、地球へ転移す ~異世界生まれの高校生?~  作者: TOMA
SCROLL1 異世界の大魔道士、高校生になる part2
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第80話 ヌイグルミと福引き

 舞奈の一言に疑問を抱いた鈴花と紘都に対して、かりんが、

「――あ、不思議と言えば……ふたりが抱えているその大きなヌイグルミは何なの? 豚? 犬?」

 などと、唐突にそんな問いの言葉を投げかけた。

 このまま今の話を続けているとマズそうだと判断したのだろう。

 

「え? これ?」

 問われた鈴花が抱えているヌイグルミに視線を落としながら問うと、かりんは「そう、それよ」と返す。

 

「これは、フレンチブルドッグのヌイグルミ……らしいよ。……まあ、あまりそんな風には見えないけど、これはこれで可愛いよね」

「え、ええ……そ、そうね。2体も買う必要があったのかは疑問だけど」

「あ、これ買ったんじゃなくて、福引きをしたら当たったんだよ。これ、5等の景品なんだ」

「……福引き? そんなものやってたかしら……?」

「中央の多目的ホールでやってるよ。このショッピングモール内にあるお店で何か買えば、券を貰えると思うけど……」

 かりんの問いに鈴花がそう答えると、それを聞いていた舞奈が、

「あ! そういえば貰いました!」

 と言って、財布から福引き券2枚と補助券3枚を取り出す。

 

「補助券5枚で福引き券1枚だから、あと2枚か……」

 そう俺が言うと、

「飲食店でも貰えるから、3人なら昼ご飯をどこかで食べれば、それで足りるんじゃないかな?」

 なんて事を紘都が言ってくる。

 

「なるほど……。それじゃあ、ちょっと早いけど昼飯をどこかで食うか?」

「はい、良いと思います」

「そうね。私も構わないわ」

「そうか。……ちなみに紘都と小井出はどうする?」

 ふたりのデートの邪魔をする気などサラサラないが、流れ的に一応聞いておく俺。


「んー、あと30分くらいで上映時間だからちょっと無理かな」

 そう答える紘都に続き、鈴花が俺たち3人を順番に見ながら、

「そうだね。本当は色々と話を聞きたい所だけど……それはまた今度にするよ」

 と、そんな風に言った。……一体、何を聞きたいと言うのだろうか。

 

「ってなわけで、また学校でね」

「まあ、映画の後にまた遭遇する可能性もあるけどね」

 なんて事を言って去っていく鈴花と紘都。

 

「まさかこんな所で遭遇するとはなぁ……」

 俺はふたりを見送りながら、そう呟いた後、近くに置かれている屋内用の大型プランターの方へと顔を向け、

「……んで、雅樹はそんな所でコソコソと何してんだ?」

 と、陰に隠れている雅樹に対してそんな言葉を投げかけた。


 横でかりんが頷いているので、どうやらかりんも気づいていたようだ。

 

「え?」

「んなっ!?」

 舞奈の疑問の声と、雅樹の驚愕の声がほぼ同時に発せられた。

妙なヌイグルミの登場となりました。

といった所でまた次回! 次の更新は明後日、土曜日の予定です!

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