表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ファンタジー世界の大魔道士、地球へ転移す ~異世界生まれの高校生?~  作者: TOMA
SCROLL1 異世界の大魔道士、高校生になる part1
52/503

第51話 川の向こう

「そ、そうだな……。たしかにこの辺りに関しては舞奈の方が詳しいから、案内して貰えると助かるな」

 引き気味にそう答える俺。

 案内以外にも、欠片の捜索という面でも、分析能力が役立つ可能性もあるしな。

 と、そう思った所で、かりんが同意の言葉を紡ぐ。

「そうね。私も結界の向こう側にはこれまで行けなかったから、全然知らないし」


 それに対し、舞奈はホッとしたような表情を見せ、そしてかりんへと問いかける。

「それで……その欠片とやらが南のどの辺りから感じるのか……というのは、大体推測出来ているんですか?」

 

「うーん……推測というか……まっすぐ南に14町……じゃなくて、1.5キロくらいの所にある感じかしらね。なんとなくだけど」

「1.5キロというと……川の向こうの駅から少し北側になりますね……。居酒屋や雑居ビルの並ぶ繁華街のあたり……でしょうか」

 かりんの回答を聞き、おおよその場所を口にする舞奈。

 ふむ……南の駅か。


「――そう言えば……南には複数の鉄道が乗り入れている駅があったよな?」

「え? あ、はい、たしかにありますね。……来る時に使わなかったんですか?」

「ああ。この街には地下鉄で来たから使ってないんだ。――その駅に印を刻んでおいたら、遠出する時に便利そうだな。ゲートもそこら中にあるわけじゃないし」

「じゃあ、電車で行きますか?」

 という舞奈の問いかけに、そうだなと答えようとした所で、

「別にいいけど、電車なんてもの生まれてこの方乗った事ないわよ? 私。学校の図書室で読んだ本で知識としてはあるけれど、駅自体は結界の向こう側だったし」

 と、かりんが少し不安げな表情で言ってくる。

 

「大丈夫だ。俺もこっちに来るまでほとんど乗った事なかったが、何度か使ったら慣れたしな」

 実際には、こっちの世界に来る前は『ほとんど』どころか『皆無』だったりするんだけどな。そもそも鉄道なんてもの自体、向こうには存在していなかったし。

 

「何を持って大丈夫なのか分からないけど……まあ、何事も経験よね、うん」

 と、自分を納得させるように言って、うんうんと首を縦に振るかりん。

 

「じゃあ、さっそく駅へ向かうとしましょうか」

「そ――あ、待って! ……もうひとつ問題があったわ」

「え? もうひとつ……ですか? なんでしょう?」

 首を傾げる舞奈に対し、かりんが申し訳なさそうに、

「……えと、その……私、お金を持っていなかったわ……。一銭も」

 なんて言ってきた。

 

 ……ああうん、そうだな。

 よく考えればわかるけど、そうだよな……

諸事情により明日は更新するのが難しい為、

次の更新は明後日の予定です……すいません orz

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ