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ファンタジー世界の大魔道士、地球へ転移す ~異世界生まれの高校生?~  作者: TOMA
SCROLL1 異世界の大魔道士、高校生になる part1
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第48話 舞奈の分析と霊感

「……よく分かったな、たしかにその通りだ。ただ……実の所、俺もこの学校の養護教諭が関係者だというのは今日――ついさっき、知ったばかりなんだけどな」

 俺は舞奈の推測に対しそう答えると、肩をすくめてみせる。

 

「それはまあ……あの方が関係者である事を知っていたのなら、昨日、私に対して説明する際に、破壊の化身や魂の欠片、そしてあの方についても話していたはずです。ですが、成伯さんはそれらについては何も言いませんでした。つまり……今回の件については、成伯さんにとっても不測の事態であった、という事だと思いますし」

「……今の話も全部推測……なのよね? よくそこまで推測出来るわね……貴方。しかも、全部正解っぽいし……」

 かりんが舞奈の説明に感嘆しつつも、呆れた声でそんな風に言う。

 

「……? …………あっ! ああっ! す、す、すいませんっ! 無意識の内に分析してしまっていました……っ!」

 などと言って頭を下げてくる舞奈。……相変わらず恐ろしいな、ホントに。


「別に謝る必要はないわ。というか、むしろどうして謝るのよ? ちょーっとだけ呆れはしたけれど、私は普通に凄い能力だと関心しただけよ」

「あ、そ、そうでしたか……。それは……その、ありがとうございます」

「ちなみに……その分析力で、どうしてアレが突然現れたのか、とかも分かったりしないものかしら?」

「さ、さすがにそれはちょっと難しいです……」


  どうやらそこは分析出来なかったようだ。

 まあ、何でもかんでも分析出来るわけじゃないのは、昨日の時点で分かっている事ではあるが。


 そう思っていると、舞奈は俺とかりんを交互に見て、

「――それと……もう1つ分からない事があるのですが……」

 と、言葉を続けた。


「なにかしら?」

「今まで普通に会話していて何を今更と思われるかもしれませんが……貴方は昨日、体育倉庫で出会った方ですよね? どうして成伯さんと一緒に居るのですか? しかも、何故か教室の後ろの方でずっと授業が終わるのを待っていましたし……。先生に見つからなかったのは成伯さんの魔法か何かですか?」

 と、そんなもっともな疑問の言葉を続けた。


 っていうか、良く知らないまま普通に話していたのか……

 互いに気付いていないかと思ったら、そんな事なかったようだ。

 でもまあ、戦場で見ず知らずの奴と、敵陣の攻め方についてその場で即興で決めて連携したりした事もあったし、案外おかしな事ではない……のか?

 

 ……っと、それはそれとして……おかしいな。

「かりん、授業中は存在を薄くしておくとか言っていなかったか?」


「薄くしていたわよ?」

「そうなのか? ……という事は、単に舞奈の霊感が優れているだけか」

 あるいは、これも分析能力の一種――霊体という概念自体を分析した……とかだったりするのだろうか? 

 まあ、どちらにせよ『視える』という事に変わりはないのだが。

 

「え? 霊感? どういう事です?」

 意味が分からず首を傾げる舞奈。

 さすがに凄まじい分析能力があっても、回答を導き出す事は出来なかったようだ。


「自己紹介がまだだったわね。私はかりん。簡単に言えば幽霊よ」

「あ、そうなんですか。私は月城舞奈――って…………ゆ、幽霊っ!?」

「そうよ。ほら」

 驚きの声を上げる舞奈に、幽霊である事を証明するように、近くの壁をすり抜けてみせるかりん。

 

「ほ、ほ、ほ、本当に……ゆ、幽霊、なんですね……。の、呪ったりは……しません……よね?」

 俺を盾にするようにして、おっかなびっくり問いかける舞奈。今更怖がるのか……

 

「私は悪霊じゃないからそんな事出来ないわよ……」

 ため息をつき、やれやれと言わんばかりに首を横に振るかりん。

 

「そ、それなら安心です……」

 と、舞奈。口では安心と言っているが、まだ少し不安そうな顔をしているな。

 

「でも……かりんさんはどうして幽霊に?」

「……ああ、そういえば舞奈には詳しい話をしていなかったな」 

 それを思い出した俺は、かりんの事や破壊の化身について詳しく説明する事にした。

想定より2時間近く更新が遅くなりました…… orz

それと……ちょっと色々押してしまっている為、次の更新は明後日になります……申し訳ありません。

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