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ファンタジー世界の大魔道士、地球へ転移す ~異世界生まれの高校生?~  作者: TOMA
SCROLL1 異世界の大魔道士、高校生になる part1
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第35話 舞奈の資質

 ――本当に問題ない物を頼むと言った甲斐あって……というべきなのかは分からないが、「私の分析結果によると、これが成伯さんには一番合うと思います」と、なにやら妙に大仰な仕草と言葉で舞奈が選んだ『秘境のらーめん屋シリーズ・第3弾』とかいう妙な名前のインスタントラーメンは、なかなかに美味かった。

 秘境のらーめん屋、凄いな。実際に行ってみたいくらいだ。

 

「なるほど、たしかに美味かったな」

「お気に召したようで良かったです。他にもオススメの物があるので、次に食べる機会があったら、そちらも教えますね」

「ああそうだな。機会があったら頼む」

 舞奈にそう返事をしながら、魔法収納空間から複雑な紋様の描かれたプレートを取り出す俺。

 

「それ、もしかして魔法の資質を測る道具……とかですか?」

「ああその通りだ、よく分かったな。これは俺の師匠が作ったものでな、触れるだけでどんな魔法の資質を持っているかが一瞬で判明するんだ」

「なるほど……。そのような物を作れるなんて、凄い人なんですね」

 俺の説明に関心したように言う舞奈。


「そうだな……。師匠は凄い人だったよ、良くも悪くも色々な意味で――」

 そう言いながら遠い目をしたくなったが、踏みとどまって話を続ける。

「ま、まあ、それはともかく……とりあえず、これに触れてみてくれ」


「は、はい、わかりました! ちょ、ちょっと緊張しますね……!」

 舞奈はそう言いながら、そーっとプレートに手を近づける。


 そして、プレートに手が触れた瞬間、触れた部分を中心に白く発光。

 

「そのまま動かさないでいてくれ」

 という俺の言葉に、コクンと首を縦に振る舞奈。

 

 白い光は青、赤、緑、黄……と、どんどん色を変えていき、再び白に戻った所で、それ以上変わらなくなった。

「よし、もういいぞ」


「ど……どんな感じですか?」

 舞奈が手をプレートから離しながら、恐る恐るといった様子で問いかけてくる。

 

「……一言で言うと、月城は全ての魔法系統の資質があるな。ただし、中の下だが」

「えっと……それって、器用貧乏という奴ですか?」

「まあ……そうともいうな。だが、全ての魔法系統の資質があるというのは結構レアだぞ。大体1万人に1人くらいだ」

「多いんだか少ないんだかイマイチ分かりづらいレアさですね……。あ、でも、全てという事は、身体強化魔法も使えるという事ですよね?」

「そうだな。ただ……中の下だから、俺のように他者の身体強化をするタイプの物は無理だな。使えるのは、自分自身を強化するタイプだけだ」

「それでも十分ですよ。……はふぅ、使える事が分かってよかったです……」

 舞奈が胸に手を当てながら、安堵する。

 

「それで……どのようにすればいいんですか?」

「まず、自身の中に魔力の流れる道――魔力回路と言うのが一番しっくりくるか? それを作り出す必要がある。最低でも3年くらいの精神修行と……魔力についての理論を詳しく学ぶ必要があるんだが……」

「え……? さ、最低でも3年……ですか?」

 思いっきり絶望的な表情で落胆する舞奈。


 うんまあ、いきなり最低でも3年かかると言われればそうなるよなぁ……

 もっとも、その必要のないちょっと裏技的な方法もあるというか……むしろ、俺はそっちで教えるつもりなんだけどな。

ちなみに強化系の魔法は、自分<他者<他者数人<範囲狭域<範囲広域という感じの難易度になっており、右へ行く程、高い資質を要求されます。


今日も2話……とは行きませんでしたが、明日も更新しますので、またよろしくお願いします!

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