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ファンタジー世界の大魔道士、地球へ転移す ~異世界生まれの高校生?~  作者: TOMA
SCROLL2.5 異世界の大魔道士、東北から帰る
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第4話 島とカタクリと……

「こうやって近づくと大きい……というか、こんもりとした島ねぇ」

「そうですね。なんというか、海の上にあるピラミッド……という感じでもあります」

 かりんと舞奈のそんな声が聞こえてくる。

 それに続くようにして、

「傍から見た感じは、海に鳥居がある以外は至って普通の無人島って感じだね」

「そうだね。でも、うーん……。こう……神社特有の神聖さのようなものの他に、微弱に霊力的なものを感じるんだよねぇ」

 と、そう口にする紘都と鈴花。

 

 そんな会話をしている間に、船は桟橋へと到着。

 島へと上陸する俺たち。

 他にも船があったので、どうやら観光客が来ているようだ。

 

「知ってるかもしれないけど、そこに咲いてるのがカタクリだよ。思っていたよりまだ咲いてる感じだね」

 島内の階段を登る途中で、やや暗い紫色をした花の群生を指差しながらそんな風に言ってくる咲彩。

 

 向こうの世界のエリィ・スローンって名前の花にそっくりだが……同じ物なんだろうか?

 この花の茎、薬になるんだよなぁ。あと、花と葉は食用になるし。

 ……いやまあ、こっちの世界のこの花がそうなのかまでは良く知らないが。

 似ているだけの別物という可能性もゼロではないし。

 

「うわぁ、なかなかキレイだねー」

「美味しそうブルねー」

「なんでそんな感想が出てくるの……?」

「食い意地が張ってるねー」

「た、食べたいわけじゃないブルよ!? あくまでも感想ブルッ!」

「……本当に?」

 セラ、ブルルン、そして弥衣がそんな会話をするのが聞こえてくる。


 う、うーん。まあなんというか……ブルルンがそういう感想を持つという事は、エリィ・スローンとカタクリは『同じ』である可能性の方が高そうだな……


「あ、これがカタクリなんですか! うーん……始めて見ましたけど、たしかにキレイな花ですね!」

「え? そうなの? まあたしかに、あの街だと見かけた記憶がないわね」

 かりんが舞奈の発言に驚きつつそう言うと、

「群生している公園がいくつかあるにはあるんだけど、どれもちょっと離れているしね。意図的に見に行こうと思わないと見る機会はないかも?」

 と、そんな風に告げる鈴花。

 

「そうなんですね。前に住んでいた場所の近くでは全く見なかったもので……」

 舞奈のその言葉を聞き、

「そういや、西の方ではあまり見ないという話を聞いた事があるな」

「それ、私が前に話した奴だよ。食堂で」

「そ、そうだっけか……?」

 なんて事を話す雅樹と咲彩。

 

 そう言えば、舞奈は元々あの街に住んでいたわけじゃなかったっけな。

 今の感じからすると、舞奈は西の方に住んでいたという事になるが……

 そんな事を思った俺がその事を問いかけようとして――

「舞奈って、西の方の生まれ?」

 と、弥衣の方が先に問いかけた。


「あ、はい。西の……日本海側なんですよ、私の生まれ故郷は。お祖父様の家もそっちにありますし」

「なるほど……」

 舞奈の返答に納得の表情で首を縦に振ってみせる弥衣。

 俺も同じく『なるほど』って感じだ。

 

「それはそれとして、あそこに祠……? みたいなものが見えるけど、霊力的なものを感じるのはこっち?」

 という新たな問いの言葉がミイから発せられる。


「んー? たしかに神聖な感じはするけど……でも、なんだか私が感じた霊力とはちょっと違う気がする……」

「そうね。もうちょっと島の北側……といった所かしらね?」

 鈴花に同意するように頷き、そう告げてくるかりん。

 それを聞いた咲彩が、

「島の北側? うーん……。そっちまで行ける道はなかったはず……」

 と、考え込みながらそんな風に言ってきた。


「ブルルンが偵察に行ってみるとか?」

「ブルッ、たしかにブルルンなら、この先を見てくるのは簡単ブルねー。ご主人、どうするブル? ブルルンが見てくるブル?」

 弥衣の提案に対してそう答えつつ、俺の方を見てくるブルルン。

 

「いや、ブルルンが誰かに見られるのは避けたい所だな。観光客が来ているようだし」

「ええ、たしかに船がありましたね」

 俺の言葉に同意するように、紡がそう告げてくる。


「だとしたら、この山林を突っ切るのは止めておいた方が無難だろうな。『道を外れて進んでいく集団がいる』なんて噂になるのはマズイだろうし」

「ああそうだな。あと、空を飛ぶのも当然だが止めておこう」

 俺が雅樹の発言に頷いてそう口にすると、かりんが顎に手を当てながら、

「となると……ここは無難に船で海岸沿いに回り込むのが妥当かしらね?」

 と、そんな提案をしてきた。

 

 それが良さそうだなと思っていると、

「そうだね。そうするのが一番だと私も思うよ」

 という同意の言葉を口にする亜里沙。

 そして、他の皆も同じような反応だ。

 

「よし、それなら船に戻……る前に、一応印だけ刻んでおくか」

 俺は皆にそう告げると、少しだけ山林に入った所にゲートの印を刻み、それから稲郷の船へと引き返すのだった――

昨日溢れた分……だけでは微妙に少ない感じだったので、少し盛ってみたのですが……なんだか盛りすぎた気がちょっとしています……


とまあそんな所でまた次回! 次の更新は平時通りの間隔となりまして、6月1日(木)の予定です!

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