表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ファンタジー世界の大魔道士、地球へ転移す ~異世界生まれの高校生?~  作者: TOMA
SCROLL1 異世界の大魔道士、高校生になる part1
29/503

第28話 舞奈と魔法

 ドイツへと一瞬でやってきた事に驚く舞奈に対し、

「そうだ、魔法だ。魔法でドイツまで一瞬でやってきたってわけだ。ああそうそう、ついでに言うと……朝、塀を飛び越えたのも同じく魔法の力だ」

 と、俺はそう言いながら、両手を左右に広げてみせる。

 

 ちなみにドイツには、前に桜満に連れられてやってきていたりする。

 だから印も刻まれている、というわけだ。

 実の所……諸々の理由で、ドイツ以外にもあちこち連れ回されたため、結構な数の国に行けたりするのだが……

 

 というか……コウイチの話していた『飛行機』に、実際に乗る日が来るなどとは夢にも思わなかったよなぁ、ホントに。

 

 なんて事を考えていると、

「ち、超能力か何かかと思っていましたが、まさか魔法だとは思いもよりませんでした……。本当にあったんですね、魔法って……」

 なんて事を言ってくる舞奈。

 

 まあ、異世界の魔法ではあるけどな……とは言わず、

「ああ、存在しているのさ、実際にな。――ついでに言うと、あの自転車の速度や弓を射るのにも魔法を使っている」

 と、それだけ言うと、舞奈は疑問の言葉を投げかけてきた。

「そ、そうだったのですか!? バフ……あ、いえ、身体能力を引き上げる……みたいな感じですか?」

 

 バフって、コウイチが良く言っていたっけな。身体能力の強化や武具の性能を高めるといった支援タイプの魔法の事をそういうんだ、とか言っていたが、こちらの世界に来て、それが『ゲーム』に登場する魔法の分類の事だと知った時は、少し驚いたものだ。

 

「ああそうだ、バフだ。こんな感じでな」

 敢えてバフという言葉を使いつつ、舞奈に跳躍力や瞬発力といった足の力を強化する魔法を付与する。

 

「……? なんだか、足が軽い気がしますね……」

「思い切りジャンプしてみると分かりやすいぞ」

 首を傾げる舞奈に対し、俺がそう告げると、舞奈は分かりましたと言って勢いよく真上にジャンプした。

 

「ひゃわわわわわぁぁぁぁぁっ!?」

 周囲の木々のてっぺんよりも更に高い位置に到達した舞奈から、慌てふためく声が聞こえてくる。

 ……あー、しまった。もう少し弱めにかけるべきだったか……

 

 俺は自身にも同じ魔法を付与すると、跳躍してジャンプの頂点に到達し、落下に入っていた舞奈を抱きかかえる。

 

「ふへっ!?」

 という舞奈の素っ頓狂な声を聞きながら、そのまま落下速度を魔法で調整しつつ、ゆっくりと地面に着地する。

 

「お、お、驚きました……。もう、色々と驚きました……っ!」

 そう言った舞奈の顔が真っ赤だった。怒っているらしい。

 とりあえず俺は謝る事にする。

「すまない、もう少し魔法の効果を弱くするべきだったな……」


「そ、そうですね……。次はもう少し弱いのでお願いしたいです……。あ、あと、そろそろ下ろしてもらえると……」

 ……うん? 下ろす……?

 

 あ……抱きかかえたままだった!

 顔が真っ赤だったのは、これのせいか……っ!


 なんだかさっきからミスが多いな、俺。

 俺自身でも気づかないうちに、緊張しているんだろうか……

12時に投稿する予定が、設定が1日ズレていました…… orz

手動で投稿しました……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ