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第93話 超絶舞奈とフカフカブルルン

 舞奈が発動したトンデモ分析能力による推測をもとに、あれこれと考えていると、霊体、弥衣、そして咲彩の呟くような言葉が耳に届く。

「そ、そう……なの?」

「今の情報からそんな推測を……? 驚き……」

「あ、もしかして今のが例の超絶分析能力?」

 

 それを聞いた舞奈が、

「い、いえ、あの、その、超絶って程では……」

 と、両手を左右に勢いよく振りながら、しどろもどろに否定する。


 ……恥ずかしいのか謙遜なのか……いや両方か。 

 そんな事を考えているとかりんが、

「私は超絶って程だと思うけどね」

 などと腕を組みながら、咲彩の発言に同意する言葉を返す。

 そしてそれに続くようにして、鈴花とセラが無言で頷いてみせた。


 そんな反応を返された舞奈はというと、顔を赤くして、

「そ、そそ、そんな事ないですからっ! と、とにかく、あくまでも推測ですっ! その通りになるとは限りませんっ!」

 なんて事を言う。

 

 だが……あくまで推測と言い張っているが、そんな事はなく――

「いや、色々考えてみたが、たしかに『同時』に壊せば、一気に術式間の伝達が寸断され、罠部分が隔離される事で罠が発動しなくなる。そこに気づくとはさすがだ」

「たしかにそうブルね。ブルルンは全くその可能性に気づかなかったブル! やっぱり舞奈は凄いブル!」

 そう肯定し、舞奈に対して褒め言葉を投げかける俺とブルルン。

 

「う、ううっ、うううううぅー!? ううううううううーっ!」

 舞奈が更に顔を赤くしながら「う」を連呼するように発しつつ悶える。


 ……追撃気味になってしまったが、こればかりは事実なので仕方がない。

 ……仕方がないのだ。うん。

 

 というか、そんなに恥ずかしがるような事ではないと思うのだが……

 相変わらず自身への評価が低いせいで、少し評価されるとすぐに色々とパンクしてしまうみたいだな……

 

「ま、まあともかく封印を破壊する方法は概ね想定出来たし、とりあえずやってみるとしよう。かりん、片方を頼む」

 話題を変えるべく、俺はかりんの方を向いて問いかけると、

「そう言ってくると思ったわ。……それで? どうやって破壊すればいい――というか、何をどうすればいいのかしら? 今までのような、厄介そうなものじゃなさそうだけど」

 なんて事をやれやれと言わんばかりの表情で、ため息交じりに返してくる。


「ああ、今までと違って今回は至ってシンプルだ。束縛の呪符を剣か槍の形に束ねて、俺と同時に突き刺すだけでいい」

「たしかに簡単だけど、どうして束縛の呪符なの?」

「壊す時に魔力の流れが暴走したり逆流したりした場合に、何が起きるか分からないからな。念の為、魔力の流れを止める」

「……私の束縛の呪符にそんな効果はないわよ?」

 俺の説明に怪訝な表情でそんな風に言ってくるかりん。

 

「そこは問題ないブル! ブルルンがご主人から流れる魔力を調整してそういう力を持たせるブル!」

 俺の代わりに、ブルルンが前足の片方をビシッと上げつつそう告げると、

「え? ブルルンってそんな事も出来るの?」

 と、かりん……ではなく、咲彩が問いかけてきた。


 かりんの方はというと、何気に納得の表情だったりする。

 まあ、過去に何度か似た様な事やってるしな。


「ブルルンはスペシャルな使い魔ブル! そのくらい出来るブル!」

「このヌイグルミ凄い……。どうなっているか気になる……」

 胸を張るかのように胴体を反らすブルルンを見て、弥衣がそう呟いたかと思うと、そのままガシッと両手で掴んで左右から押し始める。

「ブッルゥッ!? だ、駄目ブルゥ! ギュムギュムしちゃ駄目ブルゥッ! ブルゥゥゥゥゥッ!」


 ……う、うーん……。どうしてみんなブルルンをあんな感じで押したがるのだろうか……

 と不思議に思っていると、弥衣が、

「おお……。良い弾力……」

 なんて事を言って目を輝かせた。


 ああなるほど、そういうわけか……

 まあ、元がフカフカのヌイグルミだからなぁ……押し心地――と言うのかは知らないけど――は、たしかに良いだろうなぁ……なんて事を思う俺だった。

なんだか意味の良くわからないサブタイトルに……

フカフカで弾力があるからこそ、あの動きなので……(何)


ま、まあそんな所で(?)また次回! 

次の話もそこそこ出来ている為、明後日の更新でいけそうな感じです。

というわけで……1月30日(月)の更新を予定しています!

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