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ヘルシード  作者: Rattus
2/2

Hell Seed2

午前6時を知らせるアラームが部屋に響き渡る。

寝台から手を伸ばしアラームを止める。

「ん~」

寝台に寝ころびながらホムラは伸びをする。

十数秒ほど寝転がった後、上体を起こして学校へ行く準備をする。

(そういやなんもなくなってないよな。昨日はいろいろあり過ぎて確認してなかったぜ)心の中で呟き、寝ぼけた頭で確認する。

特になくなっているものはなかった。

写真やデータも異常は無さそうだ。

そして、いつもと変わらぬ支度を済ませ、学校へ向かう。

教室に着き、自分の席に着く。

「よっす」

前の席にいる少女が話しかけてくる。

「はよー」

ホムラは腑抜けた返事をする。

「んで、例の写真は撮れた?」

少女は体を乗り出して聞いてくる。

「ふふふ、撮れてるよ」

ドヤ顔をしながらホムラは、カバンからカメラを取り出し、少女に撮った写真の数々を見せる。

「これが例の大樹?」

少女は受け取ったカメラのディスプレイを、ホムラへ向ける

「そう」

「じゃあこの周りのが」

「不可侵領域」

「はぇ~なんだかすっごいドス紫だね」

データ内写真には、一つの背景が映し出されている。

その景色は、手前側は青々とした森林が広がっているが、奥の方の木々は枯れはて、空気は淀み、紫色の霧がかかっている。その中にひときわ大きく、白い大木が聳え立っていた。

「ねぇ、知ってる?」

「何が」

「二つ目の大樹があるかもってゆう噂」

写真を流し見しながら少女が言う。

「え?何処に?」

ホムラは目を輝かせる。

「この大樹とは別の場所に、しかもその大樹、不可侵領域を生命の住める地に変えるって言われてるらしいよ」

「それってマジ?」

「さあ?ただの噂かもしれないけど、外で働く人が見たってことで広まってるみたい」

「私も外に行きたいな~」

ホムラのうらやましそうな顔を見て、ヒサメは呆れた顔をする。

「ほんと性懲りもなく外への憧れを持てるよね」

「そらこんな閉鎖空間に居たら外に出たくなるでしょ」

「あんただけでしょ」

「そんなことないし。てかあんたが興味ないだけでしょ」

ホムラの顔がふてくされた顔になる。

「そんなことないし、興味なかったらこんな話に食いつかないでしょ」

「それもそうか」

少女は写真を見終わったらしく、ホムラへカメラを手渡す。

「それで、今日も行くの?」

「どこに?」

「撮影現場」

「んや、今日はいかないかな」

「なんで?」

「毎週日曜の昼に、なんでか知らないけどシールドルーター周りの警備員が2,3時間ごと十分ほどいなくなるタイミングがあってさ。そん時に出入りする感じだから、今日行っても時間がないし、下手したら捕まる」

「それ大丈夫なの?」

「今んとこは大丈夫かな。あ、そうそう実はさこの写真撮った時、変なのに襲われたんだよね」

「へんなの?」

「なんか赤黒いもやもやに襲われて、シールド外に落ちたんだけどさ、そのあと部屋で目が覚めた」

「夢でも見てたんじゃない?夢って現実で起きたことを見るらしいし」

「そうなんかな?鳥かごの人間がーって言われたしさ」

「不思議だねぇ」

「ねぇ」

たわいもない会話をしつついつもと変わらない学校生活を送る。

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