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「実はリュウヤさんが預けていた武器なんですが、期日の方が迫ってまして。このままだと質流れしちゃいそうなんです~」
ハンターズギルドに併設されている質屋はギルドが運営している。使い古した武器や防具は打ち直したり、補強し直したりとそのままでは使えないものが多いが、名の通ったハンターが使用していた物ならコレクターズアイテムとして需要があるため、武器屋に売り払うよりも質屋に持ち込めば高値で引き取ってくれる。中には引退を宣言したものの、その後の生活に馴染めなかったりしてハンターに復帰する者も多いので、ギルド質屋ではハンターランクに合わせて質流れの期日を決めることになっていた。
「あ、あれ? 質に入れて、まだ一年位しか経ってないと思うけど……」
「はい。そうなんですが、リュウヤさんはここ二年ほど依頼を受けておられなかったので、ランクがAからBになってしまいまして」
「あー」
うっかりしてた。その線があるのをすっかり忘れていた。
「Bランクの質流れの期日って何年だっけ」
「通常一年です。ですが、元トップハンターのリュウヤさんの事ですし、ギルドマスターから特別に半年の猶予を頂けました」
「あと半年か」
こりゃあ、早急に大金が稼げるような割りのいい仕事探さなきゃなあ。
「頑張って下さい」
セージ嬢が申し訳なさそうに声を掛ける。
グゥゥ。
僕のため息と共にミアのお腹が鳴った。
【第一話完】




