PDM活動記……PCと信仰について考察する
「我々の活動を支えるマシーーーン!について考える!」
織太朗はPDM≪プロジェクト・ドールズマスター≫で使用する公式PCについて考察する事を提案した。
「そんなの自作PCに決まっているよ織太朗君!やっぱり、時代はVRだよ!カスタムオーダーメイドをより快適に動作させるためには……やっぱり最高のスペックマシーンを用意しないとね!」
凛はVRゴーグルを手に取り付けて見せた!
「……うぇぇ!気持ち悪い!!3D酔いした!」
凛は一瞬で3D酔いしていた。
「我々の活動においてVR……いや、3Dゲームはどうも脳髄へ悪影響を与える……」
織太朗も3D酔いに勝てない日々を送っている!?
「うーん……うちのメンバー……なんで3Dゲームにここまで弱いのかな?……ねえ?ソフィーちゃん」
ソフィーはスマートフォンで何かのゲームをプレイ中だが……。
「ん?そう?3D酔いなんて生まれてから一度もしたことなんやけど?」
ソフィーは凛からVRゴーグルを受け取り、試しにプレイしてみる……。
「……うぇぇぇ!!気持ち悪い!!!!なんやこれ!最悪やん!」
ソフィーも3D酔いしたか?
「てかさ!なんちゅうゲームやってるんや!凛ちゃん!完全に幼女にバナナ様刺さってるやん!」
「よくこんな気持ち悪いゲームやってるな……ゲロりそう……」
――ソフィーは『G』を観るような眼で凛を見下した!
「まさに社会のクズや!GファンとG≪ゴキ≫とG≪ゲロ≫は最悪に気持ち悪い!!」
いつの間にか縦縞の法被を着たソフィーが鎮座していた!
「このセ界対戦が冷戦状態になった今、猛虎魂を魅せるときや!」
ソフィーは『阪神狂団』の自他ともに認める上層構成員だ!
「ソフィーよ……なんで、3DVRゲームからG批判と猛虎魂に繋がる……」
猛虎軍の手先がPDMに紛れ混んでいる事にツッコミを果敢に入れる!
「秘密結社PDMの活動に『宗教』を持ち込む事は禁忌としているぞ!」
「我々日本人は良い意味でも悪い意味でも『宗教』に無関心だ」
「故にロボット開発やアンドロイド技術、AIに対して世界的に観ても『エロス』を探求する事に抵抗が薄いのだ!」
「もちろん、我々のPDMも無神論としているぞ!」
「ふーん……そう?」
ソフィーはアッサリと引き下がった?ようにみえたが……。
タブレットの画面に『1枚のイラスト』表示して織太朗と凛に見せた。
画面には織太朗達が崇める『智花さま』のお姿が表示されていた。
凛と織太朗は画面を覗き込み……
「おお!!これは智花神!!!悩ましげな瞳と泣きボクロ!」
「ああ!!智花様!!今日もピンク色の美しい髪!!」
凛と織太朗は『智花さま』のイラストを観て『ガレージのコンクリートの床』にひれ伏す!!!
ひれ伏す織太朗達に対してソフィーはあろうことか暴挙を計ろうとする――!
「ほれほれ!この画像に落書きしてやろうか?」
ひれ伏しコンクリートの床に額を擦り付けていた織太朗達がムクッとゾンビのように立ち上がった……!
「き!貴様!!智花さまの美しきお顔に落書きだと!!」
織太朗の怒りがこみ上げる……!
ゾンビのように立ち上がった織太朗は、バーサーカーのようなオーラを全身から噴き出し奮起し……。
「今すぐ社会的にぶち殺してやるわ!!!」
――織太朗はガレージのテーブル置いているペン立てからハサミを取り出しギュッと握りしめ構えた!!
「ソフィーちゃん!なんて酷いことを!!万死に値するわ!!」
凛の怒りの炎がメラメラと萌えあがる!
「今すぐ社会的にぶち殺してやるわ!」
――凛はガレージに置いてた一眼レフを持ち出した!
「ソフィーの服を全て剥ぎ取り!」
織太朗はハサミを構える!!!
「全世界にソフィーちゃん!の蒙古斑を公開してやるわ!!」
凛はソフィーの蒙古斑の撮影をするために『キャメラ』を構える!!
「バカめ!!私の持っているのは『猛虎絆!!』……『蒙古斑』は白人には出ないわ!!」
ソフィーは『金属バット』を持ち出した!!
「貴様らロリコン共は我が魂である『黄金バット』で打ち砕いてやろう!!」
まさに世は冷戦状態!!!
ロリコン達とロリババアによる……『セ界一』低き『社会の底辺共の見苦しい戦い』が始まるのだった!
―― 最下位でフィニッシュです! ――
「勝手に終わるな!!19年のマジック点灯してるわ!!!ボケー!……ボケ……うわぁぁん!」
ソフィーは猛虎の不甲斐無い結果に落胆し、涙した。
「ソフィーちゃん……大丈夫?幻聴聞こえてるよ?お薬飲んどく?」
凛はスッと『謎のお薬』と『赤ヘル』を出してきた……!
「だ・か・ら!!その薬キメたら、『ロリコン』になるやろ!……アライさん悪い!!……うわぁぁん!」
「す、すまん……ちょっとやり過ぎだぞ!凛!!」
織太朗は的確に的を射た凛を注意した。
「ソフィーよ。だから宗教をロリコン界に持ち込んだらダメなんだよ……」
「ロリコンが宗教が絡んでろくな事が起きたことがないんだよ」
着地点が良いような雰囲気作りは成功したが、全てにおいて支離滅裂だ。
「でだ、本題に戻るが、我々秘密結社の幹部に『3Dゲーム』をまともにプレイ出来るメンバーはいないではないか」
「3D性能は必要ない。2Dギャルゲーさえ動けば問題ない」
「よって、我々秘密結社はリンゴPCを使用することにしよう!」
「織太朗君!宗教の持ち込みは禁忌だよ!」
凛は宗教色の強いリンゴPCの導入に反旗をみせる!
「結局、宗教持ち込んでるやん……」
ソフィーは的確に織太朗を突いた!
「ぐぬぬ!だってだ!ウィンドウズ入れて『昭和通りのスタバ』でドヤ顔しながらロリゲー出来るではないか!」
織太朗の行動は全てにおいて事案だ!
「お……織太朗!リンゴ党に怒られるわ、スタバのドヤ顔連中に怒られるわ!」
ソフィーはTPOを守る女子高生だ!流石に織太朗の行動に動揺して言葉が詰まった。
「あ、でも、スタバでドヤ顔しながらリンゴPC触ってる奴キモいわ」
「あれってラヴィーじゃだめん?絶対ラヴィーのが軽くて良いと思うやけど」
ソフィーはリュックから『可愛いくデコレーションをしたノートパソコン』を取り出した。
「お前、バイクにPC積んでるのかよ……どんだけエロゲー好きなんだよ……」
「エロゲーしないし!!そもそも私16歳!18禁ゲー出来んわ!!」
ソフィーは法定速度以外のコンプライアンスを護る良い子だった。
しかし、休日はNSRで白煙を上げ、煙≪排気ガス≫の香りを楽しむ変態だ!
「ぶっちゃけ、彼奴ら何やってるんの?織太朗」
「てか、織太朗も時々お昼休憩に『昭和通りのスタバ』でリンゴPC広げて何かやってるよな?」
リンゴPC広げてスタバでキャラメルマキアートをキメていたのは織太朗だった!
「ん?あれか?エアーダッチワイフの改造方法やロリな抱き枕についてググっているのだが?」
「さすがに会社でエロいグッズの検索はマズいだろ?」
織太朗は日々パロディグッズの最新情報を『オシャレなカフェ』で検索する日々だ。
「あ・ほ・か!織太朗!!」
「全てのスタバとリンゴ信者にしばかれろ!!」
今日もロシア人美少女の罵声が田舎に響き渡っただけだった。
この秘密結社が……本当に幼女の錬成を成し遂げる事になるとは当事者の三人も思っていなかった……。