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ダブル異世界転生 現代科学で人を幸せにしたい  作者: とと
第2章 王立アカデミーでの活躍
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第24話 新学年

 アカデミーでの2年目はエレーヌとナンシーとの3人部屋で始まった。


 俺は前世で30歳まで童貞だったし、それほど性欲が強い方じゃないと思っていたのだが、13歳の男の子の体がこれほど抑えが効かないものだとは思ってもみなかった。


 エレーヌとナンシーはけっこう俺の目を気にすることなくイチャイチャするんで、俺も色々もよおしてしまう。


 そのうえナンシーは本気で俺と結ばれたいと望んでくれているのだ。


 おかげで苦節43年、俺はついに童貞を卒業した。


 ナンシーはすでにエレーヌに開発されているので、ナンシーが初めての俺の事をちゃんとリードしてくれた。


 俺はエレーヌとナンシーが愛し合っている時は部屋を出る事にしたし、俺がナンシーとする時にはエレーヌが退出してくれている。


 そういう点では契約通りの関係だ。


 俺は今までそういう経験がなかったから、気がついていなかったが、夜の生活が充実していると、昼の生活にもやる気が満ちてくるようで、俺はいつものベクトル教授の実験室での活動や、ダンジョンでの探索&採取で確実に単位を積み上げていった。


 ダンジョンでのパーティーは卒業で抜けたエギル王子の代わりに、後期で新たに上級戦闘訓練を合格したトーマスが加わった。


 元々エギルは護衛対象であまり働いてなかったので、トーマスに変わっても問題ななかった。

 むしろトーマスの火魔法が有効なモンスターには対して楽勝になった。


 俺もそこそこ戦力として計算できるようになったので、半期で40くらいのレアドロップを獲得し、トーマスと単位20くらいを分け合えた。

 あいかわらずジョゼフとエドガーはレアドロップでの単位はいらないとの事で、俺たち兄弟に譲ってくれた。


 ベクトル教授には改良を加えたモーター。

 ついに完成した発電機。

 電気を貯めるバッテリー。

 そして電気を使用して光る電灯が単位として認められ、俺はたった2年で130単位を獲得することになったのであった。


 発電機はモーターとほぼ逆の構造なので、それほど難しくはなかった。風車に取り付けて回転エネルギーをもらうことで、電気を発生させるようにしてみた。


 バッテリーは色々な作り方があるのだが、まずは自動車のバッテリーで一般的に使われている鉛蓄電池を作ってみた。

 正極に二酸化鉛。負極に鉛を使い、電解液としては希硫酸を使っている。この世界でも簡単に揃えることができる素材だったのが重要ポイントだ。


 電灯はガラス工房で作ってもらった電球に、エリックに加工してもらったフィラメントを入れ、ハイジの中で真空化することで作り上げた。

 普通はこの真空化と、不純物の混入具合の調整はかなり難易度が高いのだが、ハイジと俺の膨張魔法により、すいすいと作業をできるのは完全にチートだと思う。


 3年目にはベクトル教授に電気の力で圧縮と膨張を使い、気化熱を利用した冷蔵庫を単位として認めてもらえた。


 冷蔵庫では配管の中に冷媒となるものを封入し、それを圧縮と膨張を利用することで、冷蔵庫内の温度を下げ、外に熱を排出するのだ。

 冷媒には現世でハロンガスが使われていたが、オゾン層を破壊するので、最近は代替ハロンとか、アンモニアなどが使われだしている。

 こちらの世界ではダンジョンの10階にちょうどアンモニアのような成分の液体でできたモンスターがいたので、それを利用させてもらった。

 アンモニアのような性質なのだが、アンモニアみたいに激臭ではないし、毒性も低かったのがありがたかった。


 冷蔵庫の断熱にはハイジの細胞を材料に少しだけ練りこんでもらった。よく実験の際にハイジが断熱圧縮をしてくれるので、素材として利用できるかと思ったら、恐ろしく優秀な断熱素材になってくれたのだ。


 3年目はダンジョンの探索パーティーにもさらに変化があった。


 ジョゼフとエドガーが卒業してしまった。

 ジョゼフは騎士団に配属され、エドガーはエギル王太子の元で文官としての仕事に追われている。


 この抜けた穴をジョゼフの弟のジョルジュと、エドガーの弟のニコラがパーティーに加わった。

 二人とも新入生ではあるが、俺よりも一つ年上の15歳だった。


 ジョルジュは風の魔法が使える上に、兄譲りの剣技も持っていた。

 二コラはエドガー同様作戦指示ができる上に、やや魔力は少ないものの、水、氷の魔法が使えるので、戦力として問題なかった。


 3年目のパーティーでは、パーティーメンバー全員でレアドロップから得られる単位を均等に分けたので、単位獲得のペースはやや落ちたのだが、俺は3年で170単位を獲得することになったのであった。


 こうして俺は15歳。成人を迎えるとともに、最終学年の在校生代表になる事になった。15歳での在校生代表は先先代の国王以来二人目との事だった。


本話にて第2章が終了しました。

閑話と、第2章の人物紹介を挟んでから、いよいよもう一人の主人公が登場する第3章に突入します。


ぜひとも楽しみにしていてくださいませ


平日は毎日7時に土日は7時と19時に更新をしていくつもりです。


更新頑張れ!

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