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ダブル異世界転生 現代科学で人を幸せにしたい  作者: とと
第2章 王立アカデミーでの活躍
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第19話 飛空挺の再飛行

 王宮で頼んでいた飛空艇の竜骨と気嚢の修理が完了した。竜骨は破損していた部品の替えを新しく作って組み込んでくれた。あちこち穴が空いていた気嚢は新しいものを作ってくれたそうだ。


 俺は本当なら安全を考えてヘリウムガスを用意したかったのだが、ヘリウムは簡単には調達できなかったので、とりあえずは手っ取り早い水素ガスを使う事にした。


 ハイジに水を取り込んでもらい、ジョゼフに作ってもらった雷の魔石の電気を使って、水の電気分解を行った。


 一方の電極から発生した水素ガスを圧縮して、液体水素として取り出して、気嚢に収納した。


 エリックに頼んでおいたエナメル線のサンプルをしっかりと巻いてコイルにし、永久磁石と組み合わせてモーターにしておいた。

 回転部分の加工はエリックの工房に製作してもらった。

 こうしてできたいくつかのサンプルを性能比較するつもりだ。


 モーターにつながるプロペラも、鉄を圧縮整形して新型のプロペラを作っておいた。

 こちらはエリックから鉄の加工が得意な工房を紹介してもらって作ったものだ。

 きちんと流体力学に基づいたデザインを採用したから、きっとこれまでのものよりもかなりパワーアップしているはずだ。


 その動力源はジョゼフに作ってもらった雷の魔石を使用することにした。

 発電機や、バッテリー、電流制御系がまだまだ準備できないので、これまでの魔力ベースのものを踏襲することにしたのだ。


 各部単体で試験運転を行って、機能チェックをして、安全性を確かめた後に、全体の試験運転として、テストフライトを行なった。


 飛空挺は重りのアンカーを外すとふんわりと浮き上がった。気嚢からの水素ガスの漏れはない。


 続いて動力としてのモーターとプロペラの確認を行う。


 試験運転では飛空艇を沢山の紐で動かないように固定していた。

 しかしモーターでプロペラを回すと、紐を引きちぎって飛空挺は動き始めてしまった。

 ちょっとプロペラとモーターの出力が高すぎたかもしれない。


 各部のチェックと、全体的な確認を経て、俺はエナメル線コイルと永久磁石の組み合わせをベストフィッティングとなるまで繰り替し調整した。

 そうして飛空挺の最終確認として、招待客を招いてテストフライトを行うこととした。


 招待客はエギル王太子、侍従のジョゼフとエドガー。エレーヌとトーマス。それとベクトル教授だけにした。


 ベクトル教授は以前の飛空挺に乗った事があったそうだが、新造時よりもスムーズかつパワーアップしているとの事だった。


 テストフライトの成功を王様と皇后様にエギル王太子を通じて報告すると、王様からベクトル教授を通じて、特別ボーナスの単位10が贈られたのだった。


 飛行を再開した飛空挺は人気が再燃して、引っ張りだこの賑わいになったそうだ。


 たった一台しかないし、定員も少ないから、誰でもが簡単に空の旅を楽しむのはまだまだ先の話だ。

 しかしいつかは飛空艇を量産して、もっとたくさんの人が楽しめる世の中にしたいなあと俺は思ったのだった。


 ピーターの獲得単位数 28 (基礎戦闘訓練2 中級戦闘訓練5 上級戦闘訓練10 行軍訓練1 飛空挺修理10)


読んでいただきありがとうございました。


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