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ダブル異世界転生 現代科学で人を幸せにしたい  作者: とと
第2章 王立アカデミーでの活躍
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第18話 PPPとお茶会

 光の日にエレーヌからお茶会に招かれた。


 俺は本当ならエリックのエナメル線のサンプルを見に行きたかったのだが、トーマスに阻止されてしまった。


 なんで女子とお茶会なんてしなければいけないんだ。


 一応最低限の身だしなみができていることをトーマスに確認してもらってから、エレーヌが俺の迎えのためによこした馬車に乗り、ポムドール公爵家の門をくぐった。


 いやー、でかい。王宮に匹敵するくらいでかくって、豪華な屋敷だ。


 しかし女子のお茶会って何を話せば良いんだろう。俺は前世と今世を合わせても、同世代の女の子と喋ったのはナンシーくらいしか思い浮かばない。


 まあナンシーとのままごとの時のように、基本はされるがままに身を任せよう。


 お茶会はエレーヌが全てを仕切ってくれた。俺は一人称を僕にして、「流石ですね。知らなかったです。素敵です。素晴らしいセンスですね。そうなんですね。」のいわゆるさしすせそを使いまわしてお茶会を乗り切った。


 一応社会人としての最低限の経験があったからね。


 女子は基本自分の話を聞いてくれる人が好きだ。だからきちんと傾聴をするようにしておけば失敗はないはずだ。


 女子の会話では話題が次々と変化する。ある会話に続いて、まったく違う話題になる。そのあとさらに話題が飛ぶ。


 男子は一つの話題で、どんどん深みにはまっていくが、女子の会話では一つの話題を掘り下げてはいけないみたいだ。


 PPPは俺のファンクラブの様な組織だそうだ。PPPに所属していない女子生徒は俺とは会話してはいけないことになっている。


 PPPに所属するとPPP内の貢献ポイントによって、今回の様にお茶会で俺と会話する事ができるのだそうだ。


 PPPの貢献ポイントの中にはクーリエ領のワインの購入など、俺の利益になる事が含まれているとの事だった。


 俺はちゃんとPPPの規則に従って、エレーヌに紹介を受けた女子以外と勝手にお喋りをしないように約束をさせられた。


 今回のお茶会はPPPの幹部グループだけが招かれていた。


 まあどうせ女子と会話をするなんて、自分からは無理に決まっているんだから、俺にとっては何も問題はない。


 ただ月に一回はPPPのお茶会があり、エレーヌ会長の指示を守って、きちんと対応しなければならない事になった。


 代わりにエレーヌが行儀作法とダンスの個人レッスンをしてくれるらしい。ロベール先生の授業をリタイヤしてしまった俺にとっても損はない関係だ。


「エレーヌにダンスまで教えていただいて、僕は本当に嬉しいです。

 実は身長が全く足りないので、女性をエスコートするのが無理だったのです。

 だからロベール先生の授業をリタイヤしてしまったのです」


「ピーター君、私の方こそお礼を言わなければいけません。

 実は私もダンスは苦手なのです」


「え、エレーヌはこんなに上手にダンスができるのに」


「ええ、ダンス自体は問題ないのです。ただその~、実は男性と密着するのがダメなんです」


「今こうして僕とくっついて踊っているじゃないですか?」


「ピーター君は大丈夫なんです。とっても良い匂いですもの。他の男性が近くにいるとジンマシンが出てきて、痒くなってしまうのです」


 エレーヌって実は男性恐怖症なんだって。

 エレーヌはだからガールズラブな人だったらしい。

 どうやらまわりの取り巻きの中に恋人らしき人がいたようだ。


 でも俺も男なんだけどなあ。

 特に中身は四十代のおっさんなのに。

 まあ俺の身体も成長するからね。もうすぐ喉仏も出てきて、第二次性徴期になっちゃうんだから。


 まあそれまでは優しいお姉さんたちに甘えておこう。もちろん俺は綺麗なお姉さんは大好きです。


 エレーヌにダンスパートナーになってもらったおかげで、後期にはロベール先生の礼儀作法とダンスの授業でも合格をもらえそうだ。


 前期で一度リタイヤしてしまったので、もう一度同じ期にはエントリーができないが、後期になれば問題がないそうだ。

 エレーヌも俺に合わせてダンスの授業は後期にエントリーすることにしてくれた。


「ありがとうエレーヌ」

「こちらこそですわ。ピーター君」


 なんて絵になる二人なんでしょう。PPPの人たちはエレーヌと俺の噂話をネタにお茶会が大盛り上がりであった。

読んでいただきありがとうございました。


平日は毎日7時に土日は7時と19時に更新をしていくつもりです。


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