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ダブル異世界転生 現代科学で人を幸せにしたい  作者: とと
第2章 王立アカデミーでの活躍
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第9話 光の日 トーマスと王都で2

 朝食を寮の食堂でトーマスと一緒に食べた後、俺とトーマスは王都にあるノイヤー伯爵家のお屋敷を訪ねて、屋敷の執事さんにワインのプレゼントの件を説明して、ノイヤー伯爵様にとりついでいただけるようお願いした。


 俺はもちろんちゃんと黙っていたよ。お願いしてくれたのは全部トーマスだ。親父のゴードンにはトーマスが手紙を書いて知らせておいてくれるって言ってくれた。やっぱりトーマスは最高に頼りになる兄貴だ。


 急ぎで問題を片付けたら、王都の観光に出発だ。トーマスがどこに行きたいって聞いてくれたので、俺は鍛冶屋や、道具屋がいっぱいあるところをお願いした。


 東京観光でも秋葉原のラジオデパートを真っ先に選ぶ俺だ。異世界転生したってぶれるハズがない。


 トーマスは俺の希望に応えて、鍛冶屋区画のケルトンを案内してくれた。

 ケルトンには鍛冶を得意とするケルト人が多く住んでいて、工房とお店が一緒になっている職人街があった。

 そこで樽を作っている工房、ガラス細工を作っている工房、馬車工房など、まずはすでにクーリエ領でお世話になっている工房の親方さん達と話をすることができた。


 クーリエ領のぶどう生産は順調に伸びているし、今回のプレゼント騒動のせいで、きっとますます出荷が増えるだろうから、親方さん達に増産のお願いをしておいたのだ。


 次に武器や防具などの金属加工の工房を見て回った。

 鉄の武器、青銅の武器などがたくさん並べられていた。

 わずかだが銅製の武器もあり、その中でひときわ美しい銅加工の職人を見つけたので、銅を細く長く加工することができないか尋ねてみた。


 対応してくれたのは痩せた体で、灰褐色の短い髪で、目がギョロッとした感じの若い職人で、名はエリックと言った。

 俺が欲しいと思っているのは電気を流す銅線だ。


 エリックには変な物を欲しがる客だと不思議そうな顔をされたが、とりあえずサンプルを作ってくれるとの事だった。

 とりあえず直径1mmくらいで、長さ1mくらいの物が出来ないか頼んでみた。


 この世界では度量衡が統一されていないため、サイズを伝えるのは一苦労になる。なんとかボディランゲージで伝えられたと思う。


 もう一つどうしても手に入れたいのが永久磁石だ。そんなような物が無いのかあちこち探してみたが、見つけられなかった。

 まあ半日くらいの探索では仕方がないだろう。今後も継続調査だ。


 あとは市場にも連れて行ってもらった。

 トーマスは市場にはよく来ているみたいで、よく知り合いから声をかけられていた。


 珍しい果物などをいくつか買い食いし、トーマスオススメの焼き鳥屋などにも寄って、夕方には寮に帰った。


 だいぶ王都の地理にも詳しくなったし、次からは一人でもまわる事が出来そうだ。


 寮に戻るとエギルが来週の光の日の予定を聞いてきた。

 どうやら会わせたい人がいるそうだ。俺は来週も鍛冶屋巡りをしたかったのだけど、王子の頼みを断る訳にもいかないので、次はエギルと過ごす事になった。


 本当はこれ以上王族と触れ合いたくは無いんだけどなあ。

読んでいただきありがとうございました。


これからもしばらくは毎日7時に更新をしていくつもりです。


更新頑張れ!

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