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ダブル異世界転生 現代科学で人を幸せにしたい  作者: とと
第2章 王立アカデミーでの活躍
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第6話 礼儀作法とダンスレッスンと戦闘訓練

 次に参加したのはクロエ・ロベール先生の宮廷礼儀作法のクラスだった。ベクトル教授のクラスとは正反対に上級生は全くおらず、新入生だらけのクラスだった。ロベール先生のクラスでは毎週水の日の午後にお茶会が開かれる。お茶会の中で主催者側がとるべき態度や、招かれた側が守るべきルールなどを順番に確認していく。


 難しいことはないのだがとにかく覚えなければならないことが多いのだ。そもそもあまり興味がない分野だけに覚えるのが難しい。


 お茶会のしきたりを一通り覚えると、次はダンスパーティーでの作法になる。そうしてダンスパーティーでの作法に続いて、ダンス自体の授業が行われる。ここで俺にとって致命的な問題が発覚する。


 ダンスでは男女でペアを組んで踊ることになるのだが、俺と背丈が釣り合う女性がいないのだ。普通男女で踊る社交ダンスでは男性側がリードを担当する。女性を巧みに操ることを求められるのだが、身長差で男がパートナーの女性より低いと、ほとんどリードすることは不可能なのだ。


 結局ロベール先生のクラスは早々にリタイヤすることになった。身長が十分に伸びて、女性よりも大きくなってから再チャレンジをすることとした。


 逆にうまく行ったのは戦闘訓練のクラスだった。戦闘の担当をしてくれるのが、ジャン・デュラン先生。実は俺の入学試験の魔法実技を担当していた騎士さんだった。俺の顔を見るなり、


「君はもう基礎戦闘訓練は合格で良いよ。」


 と気持ちよく単位2を認めてくれた。来週には中級戦闘訓練に進んで良いとのことだった。


 折角クラスに出席したのだから、基礎戦闘訓練の授業を見学させてもらった。そもそもこのクラスの参加者は俺から見ると魔法を使えない生徒というイメージだった。魔力量が全然違うのである。


 俺が知っている他の魔法使いって、兄のトーマスと父のゴードンだけである。


 トーマスは毎日毎日俺が大量に積み上げた倒木を火魔法で焼き払わなければならない日々だった。本来完全に乾いていない生木を燃やすのは、けっこう大量の魔力が必要なことだったのだ。そんな無茶な魔力の使い方を借金返済の目途がたつまで4年間も毎日やらされたのだ。トーマスには尋常ではない魔力量と、魔力操作の技術が積みあがっていたのである。


 ゴードンは元々子爵家の当主であり、完全に完成された大人でもある。アカデミーに入学したばかりの生徒とは比べ物にならない。そんな二人を当たり前と思っている俺から見れば、本当に魔法使えるの?っていう同期生に対する疑問は当たり前だったのだ。


 デュラン先生からは多分中級戦闘訓練もすぐに終了するだろうというコメントをいただいた。中級戦闘訓練は単位5が得られる科目だ。これを習得すると次の上級戦闘訓練に参加できるようになるそうだ。


 普通上級戦闘訓練に参加する生徒は将来騎士を目指す近衛騎士団関係者や、軍人を目指す軍の幹部候補生達だ。科学者を志望する俺のようなものが参加してもしょうがないと断ると、ものすごい勢いで絶対に上級に参加するべきだとデュラン先生は俺のことを引き留めた。


 上級戦闘訓練ってアカデミーが持っている訓練用のダンジョンに入って、魔物と戦うのだそうだ。魔物と戦うと貴重なドロップ品や、装備などに使える素材などが手に入るし、そこそこお金にもなるのだそうだ。


 たしかに貧乏な我が家のことを考えるのであれば、お金や素材が手に入るダンジョンツアーは魅力的だ。


 デュラン先生の勧めにしたがって、戦闘訓練は上級までエントリーをすることにした。上級戦闘訓練を取得できれば単位は10獲得できるそうだ。戦闘系の基礎単位だけで、17が得られれば、あとはメインであるベクトル教授の魔法工学に集中して単位20を獲得し、単位37を獲得できそうだ。


 単発で行われる行軍訓練は参加しなくてももう良いかなと思ったが、新入生親睦が目的だということで、エントリーしてからの欠席は認められなかった。


読んでいただきありがとうございました。


これからもしばらくは毎日7時に更新をしていくつもりです。


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