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ダブル異世界転生 現代科学で人を幸せにしたい  作者: とと
第1章 クーリエ領の怪力次男坊
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閑話3 ナンシーの想い人

 あたしの名前はナンシー、クーリエ家でメイド見習いとして働き始めたばかりだ。あたしのお母さんはケイトと言って、同じくクーリエ家でメイドとして働いている。クーリエ家には二人のお坊ちゃんが居て、上のトーマスお坊ちゃんは王都のアカデミーに入学されている。下のピーターは森でハイジと遊んでいる。


「これナンシー、きちんとピーターお坊ちゃまと呼ばなくてはいけませんよ」とケイトが私を注意した。


「えー、今更ピーターの事、お坊ちゃまなんて呼べないよ。ピーターはあたしにとっては弟なんだからさ」


「ダメですよ。確かにピーターお坊ちゃまとあなたは私のお乳を飲んで一緒に育ちました。しかしあなたももうメイド見習いになったのだから、きちんと立場をわきまえた態度を学ばなければいけません」


 そうなんです。あたしももう11歳。メイドとして将来クーリエ家で働くための勉強として、メイド見習いをやらせてもらっているんです。見習い期間はほんのちょっとだけしかお給金はもらえないけれど、正式にメイドになれれば、立派に家族を養うことだってできるんだもん。


 お母さんは最初の頃、乳母としてクーリエ家の使用人となったが、その後もメイドとして家族を養ってくれた。クーリエ家が一時期傾いた時には、他の使用人と一緒に首になってしまったけれど、クーリエ家が持ち直したら、真っ先に再雇用してもらえるほど信用されているのだ。


 お母さんのついでにあたしもクーリエ家のメイド見習いに雇ってもらえた。あたしの友達達はあたしの事をとてもうらやましがった。クーリエ領ではブドウを作るか、ブドウからワインを作るか、ワインのための樽や、ガラス瓶を作るぐらいしか働き口がない。それらの仕事は肉体労働が多いので、どちらかというと男が有利なのだ。


 昔はブドウの収穫や、収穫後にブドウの皮と種を分ける作業だったり、ブドウの果汁を絞るために足でブドウを踏む仕事などに女が雇われていた。しかし最近ではそれらの仕事はピーターとハイジが魔法でやってしまうらしい。


 ワインの醸造技師をしているあたしのお父さんは、ピーターが自分以上にワインやブランデーの事に詳しくってびっくりしたって言っていた。そういえばピーターって小さな時から本を読むことや、勉強が大好きだったもんね。きっと本を読んで勉強したんだよね。


 ピーターが色々とやらかしたおかげで、ブドウ畑は以前の10倍くらいに広がった。白ワインだけだったクーリエ領の産物は、赤ワインや、スパークリングワイン、ブランデーと広がった。樽やガラス瓶も最近はクーリエ領で使われるだけでなく他領にも出荷されている。


 だから最近はクーリエ領に新たに引っ越してくる人はとてもたくさんいて、村も賑やかになってきた。もう少しで町と言っても誰も驚かなくなるのだろう。


 村には新しく教会ができた。教会では光の日に日曜教室という名前の学校を行っている。日曜教室では簡単な計算や、文字の読み書きを子供たちに教えてくれている。そのお金もピーターがご主人様に出してもらえるように頼んでくれたそうだ。


 ピーターって本当に訳がわからない。昔っから何を考えているかわからない子だったけど、最近はますますひどくなっているみたい。でも変わっていないところも見つけたわよ。久しぶりにあったお母さんの事、ずっとおっぱいばっかり見てたでしょ。さらにはあたしの膨らみ始めた胸の事もちらちら見てたわよね。


 小さい時からいっつもお母さんのおっぱいばっかり見てるんだもん。エッチな子。でもあたしだってお母さんの娘だから、きっとおっぱい大きくなるんだから。


おっぱいが大きくなったら、ピーターにもちょっとくらいならさわらせてあげても良いかなあ。そう言ったら、きっとピーターの事だから大喜びするんだろうなあ。




 ピーターのエッチな視線はナンシーにはモロバレだったんですね。

読んでいただきありがとうございました。

第2章からは毎日7時に更新をしていくつもりです。


更新頑張れ!

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