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ダブル異世界転生 現代科学で人を幸せにしたい  作者: とと
第1章 クーリエ領の怪力次男坊
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第10話 ハイジと圧縮と膨張と

 ハイジから俺の魔法が圧縮だと教えてもらってから、俺の魔法に対するイメージは大きく変わった。


 ハイジの大きさを変えられた事をきっかけにして、ハイジを手乗りサイズから元の大型犬サイズに。さらには人の倍ほどの大きさにまで膨張する事が出来るようになった。


 サイズを変えても、ハイジの重さは変わらなかった。どうやら質量保存の法則は有効であるようだ。


 そこで疑問に思ったのだが、熱量保存の法則はどうなっているんだろうか?


 結論から言うと、圧縮時にはやっぱり熱が発生していることがわかった。魔力というエネルギーにより物が圧縮されるのだから、魔力エネルギーが熱エネルギーに変換されるのだ。


 実際には熱エネルギーに変換されたエネルギーも、すぐに他の場所に伝播して逃げていくので、通常の空間であれば高温高圧な状態を維持する事は難しい。


 しかしハイジって色んなものを吸収して体内に保管できる構造なんだね。さらには身体の隔壁の一部を熱伝播遮断に出来るみたいだ。まるでステンレス魔法瓶のような奴だ。


 実験としてハイジに水を吸収させて、熱遮断構造の状態で圧縮をし、その水を出してもらうときっちりと熱湯になっていた。


 逆に水を吸収させた後に、膨張をさせてから取り出すと水蒸気と共に氷が出てきた。膨張によって気化熱を奪われた水の一部が凍るのだ。きっと二酸化炭素だけをハイジに吸収させる事が出来れば、ドライアイスも出来ちゃうのだろう。


「うわー、ハイジって便利」

「えへへ」俺に褒められてハイジはちょっと照れているみたい。


 さらにはハイジの紫色の身体って色が変わることがわかった。塩水を取り込ませると身体の色が青っぽくなった。果汁水を取り込ませると赤っぽくなった。これってリトマス試験紙みたいだよね。


 酸とアルカリを検知して身体の色を変化させている。この世界に転生してきて忘れかけていた実験大好きマッドサイエンティストの血がたぎっているのを感じた。


 これを使って大きくクーリエ領の手助けが出来るかもしれない。俺は希望の光が差してくるのを感じていた。


読んでいただきありがとうございました。

これからしばらくは毎日7時と19時に更新をしていくつもりです。


更新頑張れ!

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