第9話 ハイジとの出会い
「熱いよ。やめてよ。やめてよ」
どこからともなく聞こえた声に反応してトーマスは火魔法を止めた。
火魔法にさらされていた辺りをよく見てみると、薄い水色のスライム達の中で、一匹だけ薄い紫色のスライムがいた。
恐る恐る触れてみると、紫色のスライムはプルプルと震えながら、振動で音を伝えてくる。
「僕はこの泉の守上をしているパープルスライム。なぜに君たちは森を荒らし、同胞を殺すんだ?」
「え、このスライム、喋れるの?」
「当然だろう。僕はこの世に生を受けてもう20年になる。人語を解するなど当たり前である」
おー、流石ファンタジー世界。喋るスライムなんて、神さまありがとう。俺ってドラゴン◯エストの大ファンだったから、基本スライムって大好きなんだよなあ
確かゴールデンメタ◯スライムのゴメちゃんなんて、言葉をしゃべるスライムも居たよなあ。なんて意味のないことを考えていると
「焼け死ぬのは困るから、お前の友達になっても良いぞ」と声をかけてくれた。
「え、良いの。やったー。やったー。」
大喜びする俺を呆れた顔でトーマスは見ていた。
「じゃあさ、じゃあさ、友達になった記念に名前をつけてくれる」
「うん。わかった」なかなか人間くさいスライムだと思ったが、嬉しくって、嬉しくって仕方がない。
「じゃあ俺の名前がピーターなんで、相棒のお前の名前はハイジだ」
はい、アルプ◯の少女からパクリました。だってだって可愛いんだもん。
友達になったからにはこれからいつも一緒だよなんて可愛い事をいうハイジを連れて森から家に戻った。
しかしハイジって大型の犬くらいの大きさがあるんだよねえ。流石にこの大きさのスライムといつも一緒ってのはちょっとどうよ。
やっぱり手乗りサイズが正しい愛玩動物の王道だよね。ということです、ちょっと小さく出来ないか聞いてみた。
「君は圧縮の魔法が使えるんでしょ? なら僕の大きさも自由に変えられるはずだよ」
え、俺が使っているのは圧縮の魔法だったんだ。水晶や木や岩を破壊していたから、ぶっ壊すだけのイメージだったけど、どうやら違っていたみたいだ。
スライムをぶっ潰そうとした時とは違い、ハイジを全て包み込むようにイメージして、掌サイズになるように心の中で圧縮と呟きながら魔力を注ぎ込んでみた。
ハイジはしっかりと手乗りサイズになって、スルスルと俺の身体によじ登り、頭の上に乗っかった。重さは多分1kgくらいだろうか、重くもなく軽くもない。触感は最高で、久方ぶりにケイトのFカップおっぱいを思い出した。
うーん、巨乳カミングバック!
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