戻ってきた
どうも風谷 かずとです。
毎週火、木、日曜日の十七時か十八時に投稿してますのでよろしくお願いします。
目を開けると見たような景色が見えてそこには見たことがある女性がいた。
「よ、久しぶりだなリリス」
「久しぶりって…異世界に行ってまだ二週間ぐらいしかたってないんですよ。死ぬの早すぎですよ」
「なにをいってるんだリリス。あんな世界で二週間も生きたんだ、むしろほめてほしい」
あんな理不尽な世界に二週間も生きたんだ、俺はよく生きた。
「何を言っているのですか。さっさと生き返らせるのでじっとしててください」
「ちょっと待ってくれ。少し話をしないか」
「別に少しくらいならいいですけど。急にどうしたんですか」
そこで俺は今思っていることを伝えた。
「異世界に行って俺はやっぱり魔王は倒せないんじゃないかなと思っている」
「倒してもらわないと困るんですけど」
「頼むから元の世界に戻してくれ」
「ムリです」
即答だった。
確かに最初は異世界に行きたいと思っていてけど、実際行ってみたら装備は手に入らない、こなせるクエストもない、空腹で死にかけるしこんなのは俺の思っていた異世界じゃない。
「じゃあさっさと異世界に戻ってください。次来るときは魔王を倒してから死んでくださいね」
「地味にひどいこと言ってね」
俺がそう言うと同時にまた明るい光が差し込んできていつものように目を閉じた。
「ん…俺はまたこの世界に戻ってきたのか」
「え、なんでタツヤ生きてるの。さっきまで首が変な方向に曲がっていたのに。気持ち悪い」
おいおいせっかく生き返ってその言い方はないだろう。
「それよりさっきのミニグリフォンはどうしたんだ」
「タツヤを落とした後そのままどっかに飛んでっていったわ」
あのミニグリフォンは俺に何かうらみでもあったのか。てか、さっきの爆音もルアがやったやつだし何も悪くないのになぜ俺が死なないといけないのだ。
「さっさと帰りましょう」
「そうだな、さっさと帰るか」
その後俺はルアにあることを告げた。
「ルア、その力は俺にはもったいないと思うから、他のパーティーを探してくれ」
「…それってタツヤのパーティーにおいてくれないの」
「そうゆうことだ」
「そうゆうこと言うのね。そんなこと言うなら帰った後ギルドのみんなにタツヤにちかんされたって言いふらしてやるんだからー」
そう泣きながら走っていった。
「ちょ、ちょっと待ってくれー! それはやめてくれー」
俺は全力でルアを追いかけた。
見てくれてありがとうございます。
次の投稿は木曜日の十八時すぎに投稿しますのでよろしくお願いします。