新たな世界へ
どうも、風谷 かずとです。今回初めて投稿しました。今回の作品はタイトルの通り主人公が神様の証拠隠滅のために異世界に飛ばされる話です。見て面白いと思ったらぜひブックマークしてください。
毎週火、木、日曜日に投稿してますのでよろしくお願いします。
「達也降りてきなさい。学校に遅刻するわよ」
そんな言葉を無視して俺はゲームを続けた。まず将来使いもしないことを学びにわざわざ朝早くから学校までいく必要があるのか?
ないに決まっている。そんなことを思いながら俺は、朝からゲームをやった。
もちろん母に怒られた。俺の思ったことを母にも理解してもらおうと努力を尽くしたが、母には、理解してもらえなかった。
俺は、こんな朝をむかえていつもの通学路歩いている途中、いつもここにある神社に立ち寄った。
そこで俺は、あることをお願いした。
「異世界で暮らしたい!」
俺は、そんなバカみたいなことをお願いしてから、神社から出ようとした時だった。
「そのバカみたいな願い、かなえてあげましょう」
その声は、頭の中から聞こえた。俺は、気のせいだろうと思った瞬間、下から明るい光が飛び出てきて、俺は思わず目を閉じた。目を開けたら、異空間のようなところにいて、そこには美しい女性がいた。
「私は、神リリス。ここは現実と異世界のはざま」
一瞬、この人が何を言っているのか分からなかった。
「大丈夫か。よかったら一緒に病院に行ってあげようか。てか、リリスって悪魔の名前だよな」
「私は別に頭はおかしくありませんし悪魔じゃないです! それは勝手に友達が遊び半分で流した嘘なんです!」
リリスというやつがそう言うとそこで俺が宙に浮いていることに気がついた。それからリリスにこの場所についていろいろと教えてもらった。だが疑問が一つあった。
「なあ、リリス。俺はなんでこんなところに連れてこられたんだ?」
ここに来て一番気になっていることを聞いた。
「実は今、異世界では大変なことになっていまして、私の設定ミスでちょっと魔王を強くしてしまって、異世界の冒険者たちでは人手が足りず、困ったなと思っていたら、丁度あなたが異世界に暮らしたいと言っていたので、人の願いをかなえてあげるって神様らしいし、しかもここで魔王を倒してくれたら私のミスもばれないから一石二鳥かなと思ってあなたを連れてきました」
あなたには素晴らしい能力があるからあなたの願いをかなえて異世界でその能力を発揮してほしいのなどの回答が来ると思っていたが、まさか神様のミスの証拠隠滅のために異世界へ行かされるとは思っていなかった。てか、魔王の強さが設定できたなんて知りたくなかった。
「リリス、俺、冒険者にならないかもしれないぞ」
俺がそんなことを言うとリリスが一瞬固まった。
「何を言っているのですか。あなたは、冒険者以外の職業を認めません。これは神の命令です」
「はいはい」
俺がそんなこと言ったら、リリスが怒った表情で俺を見てきた。そしてリリスは、これでは話が進まないと思ったのか話をかえてきた。
「異世界に行く前に一つ渡すものがあります」
俺は、最強の武器などを渡されると思っていて少しワクワクしていた。だがリリスは、手に持っていたパラシュート差し出してきた。
「え、なにこれ」
「パラシュート」
「そんなこと見ればわかるわ。ここは普通、最低限の装備や最強の武器をくれるはずなのに、なんでパラシュート。パラシュートなんて、異世界で全く使わないでしょ」
「何を言っているのですか。異世界に行くときに最低限の装備や最強の武器よりも役に立ちます。行けばわかります」
そう言ってリリスは、にっこり笑った。俺は、リリスの言っていることがわからなかった。そのあとリリスにパラシュートの開き方を教わった。
「それでは、これから異世界へ送る準備をします。あ、一つ言い忘れたことがあります。もし異世界で死んだとしても、私が生き返らすのでご安心を。あなたが魔王を倒すことを心の底から祈っています」
リリスがそんなことを言うと同時にまた明るい光が差し込んできて目を閉じた。気がつくと俺は、空にいた。それと同時になぜパラシュートが必要なのかやっとわかった。そして俺は、これが異世界生活の第一歩だと思いながらパラシュートを開こうとした。
「あれ?パラシュートが開かない…」
その時俺の顔は真っ青になった。だが、俺はあきらめずに何度もパラシュートを開こうとした。だが、まったく開かない。
「これって……不良品じゃねえかあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
そう言いながら俺は大地にたたき落とされた。
見てくれてありがとうございました。また二話も近いうちに投稿するのでまた見てください。