3日目 (その6)店長
「ええ、来ましたよ」
店長はあっけなく答える。
「やっぱり来てたんだ、どんな人だった?」
「なんだい?何かのゲームなのかい?」
「いや、その人ネットに書き込みながらいろいろやってる人なんですけどどんな人か見てみたくて」
「どんな人って言われても普通の男の人だよ」
「顔の特徴とか……」
「いや、さすがにお客さんの情報をペラペラしゃべるのは問題だから」
どうやらさすがにそこら辺の常識はあるタイプらしい。
やはり無理に聞き出すのは難しいここは回り込み情報を出す。
「ところでワサビ10倍のお寿司なんて作ってもらえるもんなんですか?」
「ええ、お客さんの注文でしたら多少の無理でもやって見せるのがうちの流儀なんで」
「食べた証明書とかも?」
「ああ、はい頼まれたので書きましたよ」
「それ、本当に食べたの見たんですか?」
「ええ、当然です」
「証明書の名前ですがなんでNcHwなんですか?」
「えっ?そう頼まれたからですけど?」
安価主という呼び名を使わずにそちらを使用するのに意図はあるのだろうか
さて、あまりしつこく聞かない方がいいだろう最後にちょっと確かめてみるか
「しかし、40代でワサビ寿司ってすごいですよねノリが本当にノリがいい」
「まあ一人でワサビのお寿司を食べるって珍しい光景ですね」
どうやら見た目は40代で問題無いらしいもし大きく外れていたら何らかのリアクションがあっただろう
ここまでの情報をまとめよう
安価主は40代の男性といわれて違和感を感じない
なぜか書き込みから違和感を感じるのは複数人であることが考えられる
しかし、名前に関しては安価主を使わない
どうやら証明が難しいものの場合この店長のように姿を見せる
ここが攻めどころかもしれない次の安価をうまく先まわりしたいな