遠距離の法則
寂しい……。
携帯越しの声は、やはり遠くて……。余計焦燥感を掻き立てる。なんでこんなに遠いのだろうって。
近いようで、遠い、手の届かない距離で。無駄だと知りつつも、近づきたい、そう思ってしまう。
会いたい。
会わないのが苦しい、でも会ってもまた別れの時が辛い。こんな思いを抱えながらも、あなたからの連絡を待ち続ける。自分からすると忙しいかな、迷惑になるかな、なんて思う。ただひたすら携帯が点滅するのを渇望して。何時間も横目で何度も見てしまう。だって、少しでも早くあなたの言葉を見たいから。
『遠距離の法則』
あなたは少しでも当てはまりますか?
全体の雰囲気としては遠距離恋愛っぽい。でも、一部を取り出すと単身赴任の人みたいな。電話越しに聞こえてくる最愛の家族の声、なんで自分はそこに居れないんだろうと思う気持ちもあったり。