向日葵
一面に広がる向日葵畑。辺りには無数の向日葵とたった一本の道と僕だけで、他には何も無い。
僕はこういう道が大好きだ。道の脇に花が咲いている道はどうしても歩きたくなってしまう。僕は半ば走り出すようにして、歩き始める。
道は続く。
この一本道はどこまでも続いている。
この道の果てには何があるのだろう。
文字通り僕は、地平線に向かって歩いている。
どのくらい歩いただろう。数分かもしれないし、数時間かもしれない。
でも、道は終わらないのだ。
この辺りの向日葵の背はとても高い。僕の身長よりも全然高いのだ。
さっきまでは僕より低かったのに。
僕はさらに歩き続ける。
まだ、道は終わらない。
僕は歩き続ける。
この辺りの向日葵の背は天に届いてしまいそうなほど高かった。
このとき初めて僕は、道を進めば進むほど向日葵の背が高くなっていることに気付いた。
きっと誰かが僕とは逆の方向に進みながら向日葵の種を植えていったのだろう。それはすごい。とってもすごい。僕はもうどれだけ歩いたのかわからなくなるほど歩いたのにまだこの道は終わりを迎えないのだ。こんなに長い道の脇に咲き誇っている無数の向日葵の世話をしている誰かがいるのだ。僕はその誰かに会いたくなった。もし会えたら水遣りを手伝ってあげよう。
僕はなんとなくこの道の終わりにその誰かがいるような気がした。
僕はまた、地平線へ。
僕は勉強するために図書館に行ってるんですけど、なんとそこで彼の毒舌ちゃんらしき人を見かけました。まあ、見かけただけなんですけどね。毒舌ちゃんがいようがいまいがどうせ図書館は集中できません。ほら、クーラーとかでお腹壊しちゃいますし。
というわけで十奏風です。お久しぶりです。
今回は「新世界より」という本を読んだ後に書きました。後は「原っぱ」とか「狐笛のかなた」とかを読みかけで放置してますね。
それとミクの39を聞きながら書きました。
よろしければ感想なんかを残していってください。
最近友人達からの風当たりが強くて少し冷たくなった僕の心が温まります。
それでは。