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僕、恋人役。

 

パタリ。


彼女は倒れた

 軽い音をたて、倒れた

  静かに身体を傾斜して、倒れた  ついさっき



はじまりだ!


僕たちの遊び

僕たちの日課



虚ろな目で

無表情に彼女は僕に訴えかける


「今日も貴方を愛しています」と。


ビクともしない身体で

彼女は僕の視覚に訴えかける


「今日も貴方に殺されました」と。



綺麗な彼女の茶色がかった髪

白い彼女の肌の上 放物線上に弧を描き

紅い彼女の唇にかかる

少し渇いたそこで絡み捕られた後

サラサラと流れていた動きを止める

そのせいで できた視線のカーテン

まっすぐ覗いていた両の瞳は

片方のビー玉残して 瞬きもしない




あぁ、


彼女は確かに死んだのだ




愛しい貴女は


依然と美しく


以前と同様に


動揺した僕だけを見たまま


満たされぬ愛 消化できぬのなら


死をもって永遠へと昇華させよう、と行動した。





そんな彼女に




僕は今日も 愛されているのだ。













                感極まり

                そっと

                僕は手をかける

                

                細い彼女の首に。





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