表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/16

クアレンターイベインテ



  あの人は、いつも何かを手にしていた。

 本にボールペン、書類や温かい珈琲、大抵いつも煙草を手にしていたけど、思えばあの人にはとても煙が似合っていた気がする。

白い肌に、判別が付かない瞳の色。髪の一本一本純粋な赤毛が、太陽に当たるとどうしてか白く光り、私にはそれがあまりにも眩しくて、きっと振り向く事も出来なかったんだと思う

 声をかけて貰って、手を差し出してくれた事にも気づかないまま、そっぽを向いていたのはずっと私の方で、失って初めて気づく様な、当時はあまりにも幼くて残酷だった。



 恋をしてはいけない人に恋をして、愛しあって、そして、あの人の全てを失った。



序章



 



 「弱いものを助け、強いものを挫かねばならないものとする」これは初代大江組、大江健太郎の教えであり、現在7代目まで語り実行されている。極道とは言葉を暴けば外道と隣合わせであり、ヤクザであるからには、博打で極道を飾る事が常識だったが、2011年、東京都、沖縄県で暴力団排除条例の施行と同時に裏の日本全組織の力は弱くなるばかりだった。極道、すなわちヤクザには、住みにくい国になってゆく一方、一つの組織が奇妙な成長を見せていた。表と裏、両方に膨大な利益と権力を見せる、大江会はいつしか日本一とも言われはじめるのだ。

 


  ——全ては1人の美しい男からはじまる———



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ