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1話 プロローグ

渋谷のスクランブル交差点の中央。その空間に一つの罅が入る。

その罅は少しずつ大きくなっていき、やがて世界の裏側を現世に見せる。

そこからのそりと一体の魔獣が顔をのぞかせる。

町の人々は悲鳴を上げ、逃げ始める。しかし魔獣はその巨体に見合わない速度で動き、一人の少年の前に現れる。


「ハルトーーー!!」


その少年の母が叫ぶ。少年は立ちすくみ魔獣は襲い掛かる...寸前

一人の少女が間に入り、魔獣が止まる。

紅いフードをたなびかせ、その手には彼女の身長に見合わない大きな鋏を所持している。その姿は俗にいう赤ずきんであり、しかしその目は嫌悪感しかこもっていなかった。


「GYAOOOO」

「・・・邪魔。」


鋏が振るわれ魔獣が吹き飛ばされる。そのままフードをたなびかせ、魔獣の前まで迫ると鋏を一閃。首と胴体が生き別れ、飛んでいく。


「...こちら赤ずきん魔獣の始末を完了しましたわ。これより帰りますわ。」

『...承知。」


彼女の名は赤ずきん。現魔法少女ランキング第一位であり、打ち取ってきた魔獣の数もわからなくなってしまうほど刈ってきたバトルジャンキーでもある少女。

しかしその少女の実態は




男の娘であった。

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