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第三節 仰せのままに

『報告を』


「ロシュフォール家との関係は、順調に進んでおります。舞踏会にて令嬢アメリアと再び言葉を交わし、父君からも一定の信頼を得ることができました。任務は順調に進んでおります。今のところ、目立った障害はございません」


『そうか。ロシュフォール家の令嬢は父の誇りであり、家の象徴だ。そこに食い込めるなら、派閥の崩壊は近い。……卿の働きは見事だ』


「ご期待に沿えるよう、今後も慎重に進めてまいります」


『娘の心を揺さぶれ。父の信用を得るんだ。両方を掌握すれば、ロシュフォール家は我らの手の中だ』


「…ヴァルメーニュ家当主様の仰せのままに」


『おや?娘に絆されたか。アメリアは人を惹きつけるような儚さを持っているからな。ただ任務は感情ではなく、計算で進めるものだ。娘は標的であり、道具だ。感情を向ける対象ではないし、ましてや守るべき存在ではない。

……理解しているな?』


「心得ております。当家の利益を第一に、任務を遂行いたします」

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